第16話 そういえば、なんで小説なんて書いてるんだろう

 今回のタイトルはこの作品のキャッチコピーにしているものでございます。


 以前の回で、小説を書き始めた明確な理由はないというようなことを書きました。

 それ自体はその通りなのですが、きっかけはともかく、諸事飽きっぽいアタクシがもう7か月以上も時に睡眠時間を削ったりしながらも続けているってのは何なんだろうと、ふと思ったりしたのですよ。かつては原稿用紙3枚くらいの文章書くのも億劫だと思ってたのに。


 一つは、アタクシが描いた拙い作品でも、時に誰かに褒めていただいたりすることもあったりと、内なる承認欲求が満たされる快感、でしょうか。


 もう一つは、個人的な達成感のようなものになるのですが、「こういうシーンを書きたい」というイメージに対して、情景、セリフなどがピシッと決まった(あくまで自分からみてですが)文章が書けた、と思えた時の充実感もあるかもしれません。


 書けなきゃ苦しいし、書いてればそれはまたコレジャナイ感をウーウーうなりながらなんとかしようと足掻くことになるのですが、なぜかまた書き始めてしまうのですよねぇ。


 そうだ、もう一個あった。

 文章の世界は自由だから、てこともあるかもしれません。

 日々、生きてれば社会、職場、家庭といろんなしがらみが少なからずあり、趣味的な世界にだってルールというものはあったりします。

 しかし、文章というのはこの真っ白い何もない空間に、自分の好きな世界を作ることができるのですよね。(まあ、公序良俗は無視できませんですけど)

 現実逃避ともいえなくないですが、コロナでやりたい事もなかなかままならない中にあって、この自由な世界で遊ぶことは少なからず心の安定に貢献しているかもしれません。

 実際、小説を書くようになってから、実はアタクシあんまり自粛疲れとかコロナ鬱的な心情になったことがないのです。

 家族や知人には、飲みに行きたい、遊びに行きたいとナーバスになってる人もいるのですが、「ま、それはできるようになったらやればいいんじゃね。今は今できる楽しいことをすればいいんだから」という塩梅で、そういう部分のストレスをあまり感じてないのです。

 実際、web小説を書く人は増加しているらしいですし、みなさん無意識に自由な世界を求めているのかもしれません。


 そんなわけで、今日も今日とて自由な世界で遊んでいます(時々ウーウー言います)。





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