第6話

「おー!俺オリジナルスキルがあるぞ!!」


最初に何をするのか聞いてた男性が声を上げた。ていうか意外にあるんだな。オリジナルスキルって。でもスキルってどう使うんだ?すると先に男性が聞いた。


「でも、このスキルってどう使うんだ?」


渉治さんが聞いた。


「何て言うスキルですか?」


「《鬼神化きじんか》だってさ。」


「化ける系ですか。それを使うには、してみたい、化けたいと強く思うことで使用することができます。ですが、身体が大きく変わったりするものが多いので、伸縮性のある服を着用したほうがいいですね。協会が販売しているので是非お買いください。ちなみに今確認している限りでは《人狼じんろう化》と《白虎びゃっこ化》です。それと魔法等の放出系も似たようなものですね。ただし、化ける系も放出系ももうひとつの瞬間強化系も何かを使用します。化ける系は気力。使い終わると眠気が襲ってきます。放出系は魔力。MPのことです。瞬間強化系は体力。ただただ疲れるものもありますが、HPを消費するものもあります。その分強力ですが。」


「その人狼化とかって強いのか?」


「ええ、とても。2人ともすでにCランクにあがっています。これからもあがるだろうと言われてますね。」


「よっしゃー!俺はこれで食っていけますか?」


「さぁ、どこまで強力かはわからないので。人は死ぬときは死んでしまうので。是非命を燃やして挑戦してくださいね。1週間後に講習があるので来たい人は来てください。死にたくなければ。それでは解散してもらってもよろしいですよ。」


ほんの一瞬渉治さんが男性を見る目が冷たくなった。最後までよくわからない人だったな。これ俺もあるって言ったらめんどくさくなりそうだな。秘密にしとくか。広には…秘密にしておこう。口が軽いからな。でも帰ったら広に色々説明しないいけないよな。はぁ、何て言うか。


「そういえば、渉治さんにはオリジナルスキルってあるんですか?」


「ありますよ。」


「見てみたいです!!何て言うスキルですか?」


「《衝土しょうど》ですよ。自分を中心に半径10メートルの範囲の地面に衝撃を与えるというスキルです。まぁ簡単に言えば自分の周りに地震を起こすスキルですよ。やってあげましょうか?」


「「「お願いします。」」」


「いいですよ。」


オリジナルスキルを見ることができるってすごいレアだぞ。


「でも怪我しないように気を付けてくださいよ。手加減なんて出来ないですから。オリジナルスキルにはレベルが無く努力で強くなる。というのがあります。私のスキルはこれに該当します。もともとは半径5メートルだったのを鍛え上げました。まぁ2年かかりましたけどね。それでも受けますか?」


「「「はい。」」」


「はい。わかりました。そこまで言うならいいですよ。」


よし。やっと見れるな。

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