第46話



そして...

21歳の薗子さんと僕は、同じ時空に存在する。

17歳の薗子と僕は、違う時空に存在する。


17歳の薗子と、21歳の薗子さんは同じ時空には存在し得ない。

だから、僕が17歳の薗子の方へ向かうしかない。


もし、17歳の薗子が、こちらがわの時空に触れたら

ふたりの薗子、その何れかが消滅するか

または、どちらかの時空が消滅することになる。



もし、僕が17歳の薗子の世界へ向かえば

向こうの世界にいる、似て非なる僕・それか、この僕。


その何れかが消えるか、どちらかの時空が消える。

エネルギーが大きい方の時空が残るのが、普通だ、が....。



ひとことで「消える」と言っても

消えた人物は、いったいどうなってしまうのか.....?



それを考えると怖くなる。もし、僕が消えたとしたら.....?


いや。


向こうに居る、僕と似て非なる僕は、17歳.....?




17歳...?




...なら....。



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