第27話




「あなた...そう、あなたとは....夢の中で逢っていた気がするわ。

初めて..みたいな気がしないの。」



21歳の薗子は、17歳の薗子と同じ微笑みで

僕を見る。







....これで、よかったのかもしれない。










部屋に戻ると、17歳の薗子が置いていった傘が

無くなっていた。


コインケースの中の、部屋のスペアキーも、戻っている。




そして、スマート・フォンの中にあった、17歳の薗子が残したデータも.....。









.....不思議....。



ただ、気がかりなのは...17歳の薗子、"向こうの世界"の薗子のこと。





でも...もう、たぶん、逢う事は....できない。






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