虚空

虚空に虚無の光がやって来た

眩しいその瞬き

突然悟るのだ

人生に意味など無い

何をやっていても

やがて衰弱して死ぬのだ

美と詩だけが

虚無の縁から人を救う


宇宙への通風口

宇宙人が顔を出して

脱け殻になった貴方に笑いかける

やあ お疲れ様 地球はどうだった?


貴方はうんざりした顔をして

いや それはもう 酷いところでありましたよ


息も絶え絶えに呟く

でも良いのだ

もう終わるから

これからは宇宙の美への陶酔が

貴方を待っている

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る