カフェ

お気に入りのカフェの二階席

いつもの様に珈琲を啜る

ふと目を上げれば

窓際の席に若い男女が


楽しそうに語らう女性の

背中に透き通った羽根


そうか ここにも天使がいたか

何をしに来たのだろう?


彼氏を天界へ案内するためか

下界を偵察に来たのか

それとも只の暇潰し


そこの暗い顔した君

妬む必要はない

君だってかつては天の住人だったのだから

地上へ産まれた時に忘れただけ

君だっていずれは天界へ還るのだから


その日を楽しみに

今は珈琲を飲もう

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