悲しみの歌

悲しくて

何をしても悲しくて

幾らお金を稼いでも

やがて死が訪れる

あの世にお金は持っていけない

どんなにあの人を愛しても

やがて死別が訪れる

あの世でも一緒に暮らせるとは限らない


恐ろしくて

死んだら何処へ行くのか分からなくて

それが怖い


死後の世界がどんなものか

それさえ分かっていれば

備えも出来るし覚悟も出来る


何も知らされずにこの世を生きる

まるで迷子の羊のように


人間とは何と哀れで愛おしいものか

大海に翻弄される小舟のように


だからせめて優しさを届けよう

この悲しみを歌にしよう


誰かの心に響けば

そこに美が生まれる

美は悲しみの世界で燦然と輝く

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る