第34話柔らかい

亜美ちゃんが僕の家に入ってきた。


少し怖かった事を覚えている

亜美がどんどん僕の行き場を無くしていく

壁に追い詰められた僕は目を閉じた


柔らかい感触が僕の唇にあたっている

僕は、目を開けると亜美と目が合った

抵抗をするが僕には力が無いし

女の子に暴力なんてしてはいけない


亜美はそっと唇を離し

どうだった?と聞いてきた。

答える事なんて出来ないし何が正しいのかも分からない当時の僕は声も出せなかった


亜美は微笑みならがキスを何回も何回もしてきた

僕は、目を閉じることしか出来ない


「けんいちくん?」

「つまらないの?」

「あってないの?」


僕は、勇気を振り絞り

わからないよ!

何が正解だなんて

した事が無いんだから


「真奈美ちゃんとキスとかしたんじゃないの?」

息を上げながら亜美は聞いている

僕は、真奈美ちゃんと保育園の時からキスしてたしそれが当たり前だったから

真奈美ちゃんとキスや身体に触れる事に抵抗が無かった。

僕は、あゆみが好きだし

あゆみを好きな事を知っている亜美が何故こんな事をするんだろう


亜美は僕の事をどう思っているの?

「嫌いじゃないけど、好きでも無い」

好きじゃないなら止めたほうが良いよ

「なんで?、真奈美ちゃんに出来て私には出来ないの?」


どうして、亜美はこんな事を言っているのか理解が出来なかったが

今、思えば興味があっただけなんだろうと思える


僕は亜美の事、友達だとおもってるよ

好きだけど友達として好きなだけで

と言おうとしたが

亜美はまた、僕にキスをする


僕の理性が飛んだ


亜美の口の中に舌を入れコロコロと遊んだ

その最中に亜美のスカートをめくりお尻を力強く揉んだ

どんどん、僕は頭の中が熱くなってきた

膨らんでもいない胸を触り乳首を捜す

真奈美ちゃんとした時、乳首を触った時

どっから声が出てるんだと思う声を出していたことを思い出し

亜美の乳首を捜す

立ちながらやっていた事もあり見つからない

面倒だと思い

亜美の上着を脱がしたくなり


口調を強めて

上、脱いでと言った


その時、亜美の声が震えていたが

クズとなった僕の耳は聞こえなかった


脱いだ亜美の乳首をコリコリとした

真奈美ちゃんと一緒だ

この、声だ

この声は一生、聞いていられるくらい好きだ


ぽたっ


何か冷たいものが僕の腕に当った

亜美が泣いていた


僕は冷めてしまい

手を動かせなくなっていた


亜美は微笑みながら唇をあわせてきた

それは

あゆみでも無い

真奈美ちゃんでも無い

とても柔らかい感触だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る