第30話  クリスマス


ブランコ事件から起きてから早いことで2ヶ月が経つ

季節は完全に冬、町に行けば家族でクリスマスイルミネーションをみたり

笑顔が飛んでいる

そんな事は、僕には関係がない

クリスマス、お正月などイベント毎に家族がそろう事なんて一度もなかった

もちろん、誕生日も

母子家庭になってから誕生日プレゼントなんてもらった記憶が無い


涙も最近は出ない

もう枯れちゃったのかもしれない


冬は日が沈むのが早い

夜が長くなり寂しさも長く感じる


その中でも、少しずつ変わった事もあった。

虐めだ、

真奈美ちゃんが転入生としてきてから何故か僕に対する虐めが無くなった。

理由は分らない

虐めの標的が変わった感じもない

すこしすれば虐めはまた繰り返されることだろう

ひと時の休戦状態だと思っていた。


虐めが無くなって心にゆとりが生まれたいた。

そのことで、あゆみと亜美との関係はなぜか良くなっていった。

大きく変わったのは

真奈美ちゃんがあゆみと亜美との距離感が無くなり

友達と言っても良いくらい仲が良くなっていた


それがきっかけとなり修復できたのだと


4人で遊ぶことももちろん

あゆみと二人だけで遊ぶことも以前と変わらないくらい遊ぶようになった。


あゆみとの間にきっと

愛が生まれたんだと思う、


お互い、同じ様な環境で生活をしている事で

二人の距離感がどんどん近づいた


僕は、ランドセルを置くために一回、家に帰っていたが

今は、一緒にいたい

家に帰るのではなくあゆみの家に直接、行く様にしていた

僕たちはハグをし、たまにキスをしていた。

あゆみのお母さんは僕と一緒に遊ぶことを良いとは思っていない

だから、居ない時間をみつけて

二人で抱き合って寂しさを埋めていた。


クリスマスも勿論、僕とあゆみは二人で居た、

あゆみは、友達にクリスマスパーティーに誘われていたが

断っていた、プレゼント交換が出来ないからだ


だから、僕たちは二人で一つの飴を食べて交換してた

それが、初めてのクリスマスプレゼント交換だ。



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