せかぼく学園放送部-お便りコーナー「みんなどんな天気や季節が好きですか」

秋葉「……まさかの放送部が二連続で続いてるんだけど」

司「服装設定の話じゃなかったのか?」

忍「公爵が原稿を落とした模様です。もう結構前に他のリスナー(読者)さんから質問貰っているので、そちらを先に進行しましょう」

秋葉「そうだな、相手がある方が先だよな」

忍「はい、手紙」

秋葉「はいラジオネームおしるこさんから『いつも連載ともども楽しく拝見しています。早速質問ですが、私はいつも雨の日に頭痛がして動けなくなってしまいます。みなさんは大丈夫ですか?どんな天気や季節が好きなんでしょう』。……貰った文章そのまま読みました。

忍「わざわざ放送部仕様に書いてくれたんだね」

秋葉「雨の日は頭痛……大丈夫かな?」

森「今日は晴れてるけど……気象病っていうのがあるみたいだもんね」

秋葉「気象病?」

忍「もともと気圧が低い日は古傷が痛んだりとか、よくある話だったんだけど、最近は症状として認知されてるみたいだよ。ちなみに私は全然ない」

森「わたしも」

秋葉「……オレもない」

司「気象病は後天的な要素も大きいらしいから、生活習慣で軽減できるらしい ←ない人」

秋葉「どうりでここにいる全員平気なはずだよ」

忍「雨の日は逆に落ち着く感じかな」

秋葉「そうなの? なんか雨かーってなりがちだけどな」

森「静かだよね。春の雨は優しい感じだし」

秋葉「……(その表現がふつうは出てこない)」

忍「よく眠れる」

森「昼寝に最適」

秋葉「どういうこと!?」

司「二人とも普段神経を使いすぎてるから、気圧が低くなると少し鈍くなって逆にちょうどいいくらいなんだとは思うな」

秋葉「鈍くなる……うん、雨の日って確かにみんなそういう感じだけどそれがいい方向に働いてるって初めて聞いたよ」

忍「弱い雨は静かだし、夕立はなんだかすっきりするし、割と雨、好きだよ。見てて飽きない」

森「雨音もいいよね」

秋葉「この二人はちょっと感性も違う感じですね」

司「基本的に『悪い天気はない』という感じだからな」

忍「晴れも雨も過ぎると水不足になったり洪水になったり大変だけど、どっちも必要なものだし」

森「雨が上がりそうな時って、公園の樹に鳥が集まって賑やかに鳴き交わしているのがなんだか和むよね」

忍「それに雨上がりは空がきれいになって空気も清浄だ」

秋葉「……(気づいたこともない現象だよ)」

司「傘がない時に降られると困るけどな」

秋葉「忍とかってゲリラ豪雨が来るとテンション上がるタイプだろ」

忍「濡れたら濡れたでしょうがないし」

秋葉「そういう時は諦め早いよな」

森「ビルの中から見る雷は秀逸」

秋葉「森さんも荒天でテンション上がるタイプですか」

忍「いや、だからどんな天気でもいいところあるよという話」

司「秋葉は好きな天気……は、ふつうに晴れっぽいな」

秋葉「そうですね、ふつうに移動しやすいし、夏は夕立とか涼しくなっていいけどやっぱり傘持ってないと大変だし、夏以外は晴れてくれる方が足が軽い気がします」

森「雨音を聞きながらの読書、おすすめだよ?」

秋葉「エシェルとかやってそうだなー」

忍「司くんは?」

司「あまり気にしない」

秋葉「……そこもこだわりがないって言うか、やっぱり周りがこういう感じだから、悪くもよくもなく、みたいな感じですか」

司「自然、そうなるな。体調に変化もないし」

忍「さすが自己管理が徹底している仕事柄だ」

秋葉「じゃあみんな、好きな季節は?」

森「夏になると冬の涼しさが恋しくなり、冬になると夏の暑さが恋しくなる」

秋葉「あるあるすぎる」

忍「どの季節もいいところがあるということで」

司「このままだと天気と同じ結論に落ち着くぞ」

秋葉「あーでも日本って四季楽しめる国だから、そういう意味だとこの季節だけ!!ってあんまないかも」

司「……(それこそ日本人らしいこだわりのなさっぷりでは)」

忍「春は桜が咲くのが楽しみ」

森「秋は銀杏の並木がきれいだし」

秋葉「夏と冬は?」

森「気温さえ気にならなければねー でも夏は暑いから木陰に入ると風が気持ちいい」

忍「冬はイリュミネーションが好きだな。葉を落とした街路樹の影も鋭くて繊細で好きだ」

秋葉「……この二人、すごく理系脳だと思ってたけど情緒的なんですね」

司「自然現象に関しては大体ポジティブだな」

忍「でもね! やっぱり冬は寒くて動きづらくなるから、私はコタツにミカンでいいと思います」

森「私も。指が動かなくなると何もできなくなる」

秋葉「どれだけ冷えやすいんですか」

森「冬、どうしても外で寒い時は不知火のおなかに手を突っ込むのがおススメ」

秋葉「いつも同行していません」

忍「コタツは魔物だよね……床暖房も悪くないけど、やっぱりこたつに入りたくなる。日本人だし」

秋葉「それはものすごくわかる」

森「あと、温泉」

司「寒いからこそあたたかさを楽しめる、という結論でいいか?」

忍「司くん、知ってる? 高級アイスの売上って冬場が一番上がるんだって」

秋葉「どういうこと?」

森「コタツに入って食べる高級アイスが最高です、という結論」

秋葉「………………日本人て一体」

忍「寒いのが嫌でコタツに突っ込まりつつ、ぬくぬくしながら高級アイスを食べ、幸せをかみしめる」

森「なんだかんだいって、日常生活でも日本人は季節満喫している(笑)」

秋葉「うん、まぁそう言われるとすごくらしいとは思うけども」

森「だから嫌いっていうほどじゃないけど、苦手な季節は冬かなぁ」

忍「暑い分には平気だもんね。逆にクーラーきついし」

秋葉「そうなの? オレは逆だな。冬は平気だけど夏の暑さはダメだ。裏路地とか排気で死ぬ」

司「熱風ゾーンだろ夏の裏路地は」

森「司も冬は平気そうだけど、夏の方がつらい感じだよね」

司「寒さはしのげても暑さを凌ぐには限界がある。特に外」

忍「でも霊装がさりげなく夏はクーリング仕様になるっていう」

秋葉「そうなんですか!?」

森「本編には出ていない設定だね」

司「夏もしっかりしたコート着てたら熱中症になろだろ」

忍「大体、ローファンタジーの都会アニメとか夏の昼日中でも制服は変わらないけどみんな死ぬよね」

秋葉「そこらへんは作者はよく考えてるよな。一応オレたちも夏服あるし」

森「クールビズだね。にしても、男の人の方が暑さに弱いのかな。逆にクーラーにやられるのも女の人の方が多い気がするし」

忍「脂肪は女性の方が多いはずなのに」

秋葉「やっぱりお前は理系脳だな」

司「それを言ったら筋肉量の問題もあるんじゃないか。脂肪は血管が通ってないから冷えたら冷えっぱなしだろう」

森「でも脂肪多めの人って汗っかきじゃない? 特に男の人」

秋葉「いつから脂肪談義になったんですか」

忍「体質の違いっていうのは確かにあると思う。そんなわけで、冬はあたたかいところがいい」

森「そういえば、おしるこさんの好きな季節ってなんだろうね」

司「聞くには聞かれたが、天気の話しかしていなかったからな」

秋葉「おしるこさんは連載の方にも時々感想くれてるし、また気になったら連絡くるんじゃないか?」

忍「そうだね。そんなわけで、今日の放送部はなんだか平和に終了です」

森「コタツに高級アイスネタと気象病ネタしか出てないけど」

司「二人とも……雑学ネタを披露するのが目的じゃないからな……?」

森「おしるこさんは雨の日苦手って言ってたけど季節的に花粉症はなさそうな感じだから、気象病だけ気を付けてっていう感じかな?」

忍「気象病は天候の変化で自律神経が乱れるのと、気圧をとらえる内耳の問題だから、自律神経を整えて、水の巡りをよくするのがいいって」

秋葉「水の巡りって……あ、耳の方と関係するのか」

忍「みたいだね。水の飲みすぎ、油類のとりすぎに注意して、運動もする……かな」

秋葉「リアルタイムに調べてられても。そういう相談じゃないだろ?」

森「運動か~わたしたちも散歩行く? そろそろ桜、咲くかな」

司「歩くのにいい季節になってきたからな」

秋葉「じゃ、しめますよ。おしるこさん、お便りありがとうございました」

忍「散歩して自律神経整えてリラックスしてお過ごしください」

秋葉「いや、それ医者のお大事に、みたいな挨拶だから。ふつうにしめさせてくれ」

森「春夏秋冬、日本は季節の変化に富んだすてきな国です」

忍「春を楽しみましょう。ではまたー」



ありがとうございました。

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