第4週忌①
第4週4日目の夜、件の渡り廊下。
その星空の下に佇む少女、四宮七々実は珍しく苦悩していた。。。
「。。。ん、詩音?まだ起き。。。ちょ、ちょっと二人とも!?ななな、ナニしてるの!!!!?」
「か、香澄!?」
「。。。お姉ちゃん?あのね、詩音お姉ちゃんがね仲の良い姉妹は、寝る前に絶対おやすみのチュウ♡をしなきゃいけないって教えてくれてたの♪
だからね。香澄お姉ちゃんにも、、、(チュ♡)フフ♪じゃあ七々実、寝る前におトイレ行って来るね〜♪」
「あ、七々実ちゃん。。。わ、私も一緒に」
「もう憶えたから大丈夫〜♪」
「詩音はちょっと待ちなさい!。。。ねぇ詩音?コレはどういうことかなぁ♪」
「あ、あははは。。。な、なんて言うかその、ほんの
「詩〜お〜ん〜〜〜〜〜〜〜!正座!!!」
「はい!」
と。この週では3日で
とすると現時点での最大の問題は、第3週忌において七々実は一体誰に、どうやって殺されたのか?ということである。
最期の瞬間、七々実が憶えているのは眠さにも似た強い倦怠感のみ。
しかしいくら10歳の身体に戻ってしまっているとは言え、様々に訓練を積んだ七々実が7日目の詰めの場面で寝落ちるなどはあり得ない。となれば考えられる死因は、ガス殺、毒殺、異能攻撃の線が妥当である。
だがそれは、妥当であっても正当では無い。。。
七々実がこれまで幾度と姉を救ってきた中で、ここまで敵の姿がまったく見えなかったことは無い。経験から言えば直接の原因であった人物の排除に成功した場合、大抵は次なる刺客が生まれる為の何かしらのイベントが発生する。しかし、前回の週忌にはそれが無かった。つまり、思い当たる節が無いのだ。
『殺人には殺人を、事故には事故を』
あくまで、
「ちょっと其処の貴女、こんな時間に何をしてますの?」
「こんばんはお姉さん、七々実はねお星様を見てたの」
「フ〜ン。その割には空では無く、下ばかり見ていた様に見えましたけど?」
「えへへ、そうかな」
「まぁどうでも良いのですが、夜9時以降は小学生のみでの外室は禁止ですわよ」
「そうなの!?ごめんなさい。。。」
「まったく、こんな基本的なことも教えて無いだなんて貴女のお世話係にはガツン!と言わなくてはいけませんわね!」
そう、例えばこの様に新たな人物が突然登場する。と言った具合で。。。
七瀬七々実の七週忌 22時55分 @keep-left
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。七瀬七々実の七週忌の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます