第2話

マヒロに似てるがマヒロじゃない。

俺は頭の後ろに組んでいた両手を大慌て外してベッドから起き上がった訳だが。


「ちょ、おまえ、まさか...」


右手を伸ばし、マヒロ似の女の鼻の右下に


そっと触れて、擦ってみた。


予想はしていたが、肌色の粉が手の指に付き、

マヒロ似の女の鼻の右下にはいまのいままでなかった小さなホクロが

見て取れた。


「おまえ、ミヒロ...!!」


ミヒロとは。


俺の幼馴染彼女、マヒロの妹の名前だった。


「そだよ。私、ミヒロ。

今更気付いても遅いよ。だって、うちらもう一緒に寝ちゃったし、えちえちなこともしちゃったしね...!!」


やられた...!!


俺は。


ミヒロが姉マヒロに化けていたことも気が付かずに、色々とやってしまっていた...。


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