第4話 厄介ごとに巻き込まれた

「いってえな!てめえいきなり何してくれてんだよ!」

まあ流石にいきなり後ろから突撃されたり、怒るよな、ここは素直に謝ろう。


「ご、ごめん!わざとじゃないんだ!学校に急いでたらぶつかっちゃって、、」


「ふーんそうなのか、まあ俺としちゃあ慰謝料さえ払ってくれればなんでもいいぜ、さっきので骨が折れちまったみたいなんでなあ」


「ち、ちなみにいくら?」


「500万で許してやるよ」

はい、骨が折れたというのは100パー嘘だろう


「悪いけど、そんなお金持ってないんだ、けど代わりに俺が治してやる、折れた所を見せてくれ。」

さあ、どうくる?


「そんな事できる訳ねえだろ!!いいからさっさと金をよこしやがれ!じゃなければお前をぶちのめす!!」

案の定手を出して来た、そっちがその気なら仕方ない、ここは少しお灸を据えてやろう。


せっかくだから他の魔法を試してみるか


「威圧」

このスキルを発動させた事で男達は俺に怯えて、逃げ帰っていった、やっぱり、この魔法は相手を傷付けなくて済むし、絡まれた時に便利だな。


さてとあとは残った女の子だ。


「君大丈夫だった?状況的に絡まれてた感じだよね。」

俺はそう彼女に問いかける。

すると


「はい!助けていただきありがとうございます!良ければお礼を、、」


「ごめん!急いでるから、じゃあまた!」

俺はまた駆け出した。


「あっ、名前だけでも!」


「俺は透!じゃあまた」

そしてすぐにお互い姿が見えなくなる。


「透様、、」

透は知らないうちに一人の女の子の心を奪ってしまっていた。


「やばいやばい、これは完全に遅刻だ、、」

勿論透はそんな事知るよしもない。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔王は幸せを得たい おうどん @udon117

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ