偶然の再会

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偶然の再会

僕は一人カラオケが好きだ。

一人カラオケに行く日は仕事が休みの火曜日の10時〜15時までと決まっている。


さすがに同じ曜日、同じ時間ともなると、対応してくれる店員さんはいつもの店員さんで、すっかり顔馴染みの仲だ。


〈カラオケ店に入る〉

こんにちはー はい。フリータイムで。

あれっ?あそこにいるのって新しい店員さん?…へーそうなんですね。


ん?もしかして…(店員の顔を見る)

やっぱり〜久しぶりー元気してた?…そっか。そうだよね。…僕?もちろん一人だよ。まぁこういうご時世だしね。…うん、体調は崩してないよ。


あ〜ドリンク?ミルクティーだよ。そう、だね…あん時と変わってないよね。…やっぱり好みってそんなに変わらないし。

…あ、ごめん。仕事中なのに長々しゃべっちゃって。仕事頑張ってね。


〈自分のカラオケ部屋に入る〉

「好みってそんなに変わんない」、か…

僕はまだ、あの子の事が…好き、だ。

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