縁起でもない(140字小説)
塩塩塩
縁起でもない
部屋の模様替えをした晩、私は幽体離脱した。
体に戻れず外に出ると、課長の幽体がいた。
「私は今から部長の幽体と接待ゴルフだ」
「皆さん幽体でも忙しいんですね。しかしなぜ私は幽体離脱を…」
「北枕だったろう。私は幽体離脱しそびれると接待ゴルフに行けないから、昨夜は北枕に北布団の北寝具だぞ」
縁起でもない(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t
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