第2話

入居日当日。

俺は大家さんに鍵を貰い、部屋のドアを開けたがおかしな事象に気がついた。

玄関の三和土に、ピンク色のハイヒール。そして、黒いパンプス。

更に、コンバースの赤いスニーカーが

それぞれ一足ずつあった。


「は?」


更に、部屋の奥からキャッキャッていう

女の声がする。


まさか、俺、部屋間違えた?



大慌て外に出て、部屋番を確認する。


303号室。


合ってるよな...

契約したのはとあるマンションの303号室。

そのとあるマンションはここで間違いない。



今一度、ドアを開けて、

中に入った。


もしかして、こいつら、まだ顔見てないけど不法侵入者?


俺は意を決して玄関先にキャリーバッグを

立てかけた後に靴を脱ぎ、

部屋に上がった。


それにしても、おかしなことはまだあった。

廊下の装飾といい、トイレや浴室に繋がる

ドアノブのところには可愛いクマの縫いぐるみがかかっていたり、と。

もうなんか、これ、部屋の中、

生活感があり過ぎて!

まだ、俺の荷物も届いてないのに、

なんでこんなに、誰かが住んでるっぽいわけ!?



リビングにまで歩みを進めた俺はうげえっ、と心の中で呟いたあと、石のよーに固まり、絶句した。


「う、うわぁ!!」


「キャアアアー!」


「イヤぁ!!」


まず、1番に悲鳴をあげた一人は茶髪でショートカットのボーイッシュっぽいが巨乳の女。


女っぽい、キャアアアーなる悲鳴をあげたのは

ど派手だが、かわいい顔したつけまつげバサバサの金髪ギャル。


イヤぁ!!と小さく悲鳴をあげたのは

黒髪清楚で美人な女の子だった。



三人とも。


容姿端麗で美女過ぎた。



俺は新居の中に美女が屯していたこと、また、

三人が三人とも可愛かったり美人過ぎたために、めちゃくちゃ驚いたのだった。



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