貧乏陰キャが美少女だらけのシェアハウスに入居。ハーレムパラダイスになっちまったんだが俺は誰と付き合うことになるのか見守ってやってくれ。

雲川はるさめ

第1話

引っ越したら美女だらけのシェアハウスだった→モテ期とハーレム状態が一気にきたぜ。



プロローグ


つけまバサバサの可愛いど派手金髪ギャル、ユーコ。

無駄に巨乳だけどボーイッシュな男女、マヒロ。

でも一応、目鼻立ちは整ってる。


更に黒髪ロングヘアで見るからに清楚系な女子、

マナミ。


そんなタイプの違う三人が、まさかの俺を奪い合う。

俺は引っ越し当日に、炊事当番を任命された。

フライパンを慣れた手つきで振り、高菜炒飯を作ってみせた。パラパラのうまうま。

昔、高校生のときに、中華料理屋でバイトした

経験がここでいきた。


「わぁお!料理上手すぎ!炒飯、美味しすぎ!」


金髪ギャル、ユーコに味見の段階で褒められて、そん時、

ボーイッシュな巨乳男女のマヒロに、

「私も味見る!」

「ほんとだ、うまっ!」


清楚系のマナミは何も言わず、

出来上がるまで遠慮がちに遠目で見てた。


女子力高めの俺、の取り合いが始まる...!




現在から遡ること一週間前。胡散臭い不動産屋にて。



「いい物件があるんですよ」

「ちょうど空きが出ましてね」

狸を男にしたような中年の不動産屋の

オヤジがニヤニヤしながら、俺の肩をポンポンと馴れ馴れしくたたいた。見るからにチートっぽい。

信用ならねぇ!


「月2万!どう、安いでしょ?」 


「君みたいな貧乏学生には持ってこいの賃貸物件だと思うけどね」


とはいえ!


「いいですね...!」


俺は精神をやられていた。

何しろ住む場所を早急に見つけなければならな

かった。隙間風吹き荒れる

寒いボロアパートから二週間前に、引っ越したはいいが今、住んでいるところは、ボロアパートよりも劣悪で

二階に騒音おばさん。両隣りはバリピな住人に挟まれ、夜な夜な西側からはエレキギターの音。東側の部屋からは、女の喘ぎ声が聞こえてきていた。


おかしくなっちまう...!

このままでは、大学の課題をまともに手を付けられず留年の危機だ...!


そんな訳で。


俺はまた、不動産屋に来ていた。


「今度の物件は大丈夫なんでしょうね?」

「まさか、また、騒音被害に遭うとか嫌ですよ」



「大丈夫です!!この私が保証します!

さ、ここにサインと捺印をお願いします」


「は、はぁ」


俺は言われるがまま、契約を締結した。


一週間後。


俺は引っ越したのだが、

騒音被害に見舞われた。



それも、女の子達の。

美女達の。


キャーキャーっていう黄色い声に、

耳を痛めることとなるなんて。


締結時には思いもしなかったんだ。

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