第2話 打開策不在



 どこが分岐点だった

 いつ立ち止まれば良かった


 涙を流しても 現実は変わらない

 膝をついても この世界で時は戻らない


 涙をながした 目元をぬぐって

 背中を押す事ができていたら どうなっていたのだろう


 探し求めて 歩き続けた

 でもまぶしい奇跡がどこにも見つからなくて


 この状況を打ち破る 一筋の希望なんて

 在りはしないのかもしれない なんてすぐ弱気になった


 それでもいつかこの絶望が晴れるなら

 妥協して ここから堕ちていく


 待ち望んだ明日を 彼らに手にしてもらうために





「ストーリー」

 なんどやっても駄目だった。

 トライ&エラーなんてしてられない。

 これ以上、彼らが傷つくところなんて見ていたくない。


 アタリを引くまで、ハズレを引き続ける?

 そんなの無理だ。


 このくじ箱にはきっと、嫌がらせと悪意しかつまっていないんだ


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