ソパ・デ・アホ(第84, 85話)

第84, 85話で登場するのが、ソパ・デ・アホ(Sopa de ajo)。

アホというのはスペイン語でニンニクのことです。

(因みに、バカ(Vaca)は牛のことなんですよ)


中世ヨーロッパでよく食べられた野菜は

・ニンニク

・玉ねぎ

・キャベツ

だと言われています。

これに塩漬けにした肉を干して作る「干し肉」を入れたスープというのがファンタジー系のお話に登場しますね。

固いパンは直接齧るのではなく、浸して食べる……なんて話をよく読みますよね。


このソパ・デ・アホ

使う材料からしてよく似ているので、将平は次のように考えています。


〝中世欧州、ファンタジーの世界などでよく出る料理――固いパン、干し肉、少しの野菜が入った塩味のスープって、このニンニクのスープやポトフみたいなものだ。〟


まあ、将平は私の意見を代弁しているに過ぎませんが、それほどこのスープはファンタジー世界の料理を想起させてくれます。


ファンタジー好きなら、塩だけでも確りと美味しいニンニクのスープ(ソパ・デ・アホ:Sopa de ajo)をお試しあれ!


─────────


【材料】(一人前)

・ニンニク(国産)  2片(大粒)

・生ハム       2~3枚

・バケット      3㎝くらい

・パプリカパウダー  小さじ1/3

・自然塩       小さじ1/2

・オリーブオイル   大さじ3(45㎖)

・水         適量


【作り方】

1. ニンニクは厚さ3㎜程度にスライスし、生ハムは一口大に切っておく。また、バケットは1㎝✕3枚になるようスライスする。


2. 20㎝のフライパンにオリーブオイルを入れ、ニンニクを入れてから弱火に掛けます。

 炒めるのではなく、がコツです。


3. オリーブオイルの温度が上がり、ニンニクが薄らと色づいてきたらニンニクを取り出します。


4. フライパンにバケットを入れ、油を吸わせながら両面を焼き上げます。


5. バケットの表面が焼けて茶色くなったら、ひたひたになるまで水を入れ、ニンニクを戻し、生ハム、塩、パプリカパウダーを入れて煮込みます。


6. スープが沸騰したら、皿に装いできあがり。お好みで黒胡椒やパセリを散らしてください。


─────────


作中ではパセリを入れていますが、「飾り」ですので無くてもかまいません。

コンソメを入れるときは塩の量を減らしてください(コンソメに塩が入っているから)


塩は自然塩(我が家は伯方の塩)を使ってください。

食卓塩(塩化ナトリウム100%)だと濃度が違うので、レシピ通りだと塩っぱくなります。


溶き卵を入れても美味しくいただけますよ。

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