第15話 結婚指輪ってどこで買えばいいの?
「健司さん、ミキちゃんに結婚指輪について色々聞いてきました!」
「え・・・?」
健司は困惑した。
高橋ミキは独身である。結婚指輪について詳しいのだろうか?
「みきちゃんは、ネイルの仕事をしているので指先にある結婚指輪もいろいろ見ているそうなんですよ」
「なるほど」
たしかに、ネイリストなので指輪はよく見ているのだろう。
「まず、シンプルなほうがいいそうです。この先、何年もつけるものなので流行に左右されると、後々後悔するそうです」
「たしかに、そうかも知れないね」
「それと・・・」
「結婚指輪にはダイヤとかをつけることはおすすめしないそうです」
「え・・・?」
健司は、自分用はダイヤはつける気はなかった。
だが、女性用はついているものと思っていた。
「結構、汚れるそうなんですよ。あと、たまにですがダイヤが取れることがあるらしいんです」
「へえ・・そうなんだ」
(作者注:あくまで個人の意見です)
「じゃあ、どこに買いに行けばいいかな・・」
健司と美月は悩んだ。
まずは、婚約指輪を買った店に行った。
「なんか・・デザインが凝っているものが多いですね・・」
「そうだね・・・」
悪くはないと思う。だが、シンプルなものを求めているのだ。
次は、デパートの宝飾品売り場にやってきた。
「これなんか、シンプルでいいかもしれませんね」
「確かにそうだね」
ショーケースを見ていると店員がやって来た。
「ご結婚なんですか?」
「はい、それで結婚指輪を探していて・・」
「では、近くで見てみてくださいね」
ショーケースから取り出して見せてくれた。
いろいろあるが、シンプルなものもある。
ダイヤが付いていないと、結構お安い。
「ダイヤとかがついていないものを探しているんですが」
「それでしたら、こちらかこちらのシンプルなデザインのものはいかがでしょうか?」
確かに、シンプルだがスッキリしたデザインの指輪。
「なるほど・・ちなみに、これらの指輪を購入する場合はすぐ買えるんですか?」
「そうですね・・指輪の内側に刻印を刻むと少し時間がかかりますね」
「刻印ですか?」
それは考えていなかった。
「例えば、イニシャルとか。あとは多いケースでは、イニシャルの頭文字を使って、○TO○みたいに書くことも多いですね。ちなみにイニシャルはなんですか?」
「私はKで彼女はMですね」
「じゃあ、旦那さんの指輪はMtoKで奥さんのほうがKtoMと刻む感じですね」
どうやら、そういった風に内側に刻印を刻むのが普通らしい。
「その場合、どれくらいかかるんですか?」
「そうですね・・・ちょっとお待ち下さい」
なにやら書類を調べ始めた。
「今は繁忙期なので・・1ヶ月位かかるかもしれません」
「え・・結構掛かるんですね」
「そうなんですよ・・」
悩んでも仕方がないが、結構時間が掛かるものだと知った。
「健司さん。このデザインはどうですか?」
その時美月がある指輪を示して言った。
比較的シンプルながら、ラインが入っているなど凝っていると言える。
値段もそれほど高いわけではない。
「いいかもしれないね・・悪くない」
「こちらはおすすめの商品ですよ。プラチナで傷がつきにくい商品です」
店員も勧めてきた。
結局、その指輪を購入することにした。
納期は、別途連絡をくれることになった。
まぁ、いろいろ悩まずに住んだのは良かったかもしれない。
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