第14話 無料相談会

 土曜日。

 今日は、健司と美月はあるホテルの結婚式無料相談会に参加した。


「それで、参加者は家族と友人一組ずつの小さな結婚式にしようと思うんですけど対応可能なのでしょうか?」

「大丈夫ですよ、最近はそういうコンパクトな結婚式をご希望されるお客様が多いですから」

 応対してくれたアドバイザーの言葉に、健司は安心した。


「その場合は、大体いくらくらいになるのでしょうか?」

「そうですね、例えばこんなモデル費用がございます」

 あらかじめ用意されているらしい費用明細を見せてもらった。


 思っていたより、こまごまといろいろ費用が掛かるようだ。お花代・ペーパー類などなど。

 ただ、一番大きな費用は・・・食事代だった。

 費用の大半を占めている。


「これは、一般的な披露宴なんでしょうか?食事会くらいを考えているんですが」

「こういったコンパクトな結婚式だと、どちらも同じくらいの費用になりますね。変わるのはお色直しのレンタル衣装があるかないかくらいですから」

「たとえば・・この食事会を別なレストランにするとかは可能なのでしょうか?」


「あの・・・それ以外の費用とセットになって割引されておりますので。もし食事代が別となった場合は増額になると思われますが・・」

「なるほど・・そうなんですね」


「ちなみに、日程的な空き具合はどうなんですか?」

「土日だと、半年以上先になりますね。平日だとその日によって空きは結構ありますよ」

「なるほど・・」

「ちなみにいつくらいを考えているんですか?」

「いつでもいいんですが、早めを考えています」

「健司さん・・ミキちゃんの休みの日に合わせると平日のほうが良いかも・・」

「それはそうだね、我々は休みは多分取れるだろうし」

「何曜日がよろしいんですか?」

「火曜日とかではどうですか?」

「それならば、早ければ2週間後とかも空いておりますよ」

 それは、驚きだ。そんなに早くできるとは思っていなかった。

「もちろん、準備や参加者の日程調整もあると思いますので、もう少し先の方がよろしいとは思いますが」

「そうですね。少なくとも2~3か月先にしたほうが良いですね」

 こうして話を聞いていると具体的になってくるな。


「ところで・・」

 アドバイザーの方が聞いてきた。

「結婚指輪のご準備とかはされているのでしょうか?」


「結婚指輪の準備ですか?」

「はい、お品物にも寄りますが注文してから数か月かかる場合もありますので・・

 結婚式の日程を決める前に結婚指輪を手配いただいた方がよろしいかと・・」


 ええ・・・!?

 そんなにかかるの?


 そう言えば、婚約指輪ができるまでにも時間がかかったな・・・



◇◇◇◇

 以前の記憶がおぼろげなので・・

 最近は違うとかだったら、ぜひ教えて欲しいです・・

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