第11話 結婚の報告はいつするの?
瀬戸美月は困っていた。悩んでいた。
仕事から帰って来た夜。
早乙女健司に相談した。
「健司さん・・実は困っていまして」
「ん?どうしたの?」
「職場に住所が変わったことを申請しなければいけないんですが・・」
「そうだね」
「世帯主も記入しないといけないんです・・・・」
「あ・・・」
「職場・・というか、上司に結婚の報告っていつしたらいいんでしょう・・・」
そうか。
引っ越しをしたら、住所変更が必要になる。
通勤費などの問題があるから、申請しないわけにはいかない。
健司の場合、世帯主は同じだから問題ないが・・・
美月の場合、世帯主として健司の名前を書かないといけない。
「ということは・・もう、上司に報告しないといけないわけだ・・」
「やっぱりそうですよね・・」
結婚式の日程など、全く決まっていない。
そんな状態で上司に報告はしにくい。
「でも、身内だけで結婚式をやる予定で、日程は検討中ってことで報告するしかないか」
「はい・・わかりました。明日にでも、上司にこっそり報告します・・」
「うん、俺も上司に報告するよ」
結婚式について、全く決まらないうちから職場に報告しなければならない。
でも、仕方ない。
結婚より先に、新居に引っ越してしまったのだから。
やっぱり、結婚は順番をちゃんと考えないといけないのだろうか。
いまさらながら、頭を抱える健司だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます