第2節

農家の軽トラしか通らない道路をしばらく行くと、自販機が見えてくる。100円のやつ。誰が使うんだこんなもんと思ってたけど、近所のおばあちゃんが大事そうに2、30本買っていくのをしばしば見かける。それこそ本当に、地球最後の水みたいに。持ち運びも大変そうだったから、Amazonを教えようとしたけど、遂には諦めてしまった。

その自販機を右に曲がると、(今日はおばあちゃんはいなかった。)今にも山に飲み込まれそうな我が家に着く。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

星降る夜 @muta2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ