第36話 戦闘開始・・・しなかった

 魔術師 エンデロープ。

 藤島とエリザベスの前に現れた不気味な相手であった。


 だが、藤島もエリザベスも負ける気はしなかった。


 こっちの世界では魔術の効果は数倍以上。

 エリザベスとの連携も向上してきている。



「さて・・エリザベスさん。準備は良いかしら?」

「ハイ。イツでもいいデスよ」


 ニヤッと笑い、エリザベスはこぶしを構える。


 藤島も、魔力を込め始める。


「おやおや・・・おとなしく、一緒に来てはいただけませんか?」


 不気味に笑うエンデロープ。


「私たち、先を急ぎますの。遠慮いたしますわ」

 藤島は答える。


「では。実力行使となりますが・・・よろしいでしょうか?」


「ノゾムところデース」

「こちらこそ、ここを通してもらいますわ」


 そう、藤島とエリザベスが答えた時・・・





「う~~~ん・・・・・あ・・・・あれ?ここはどこ?」





 ゆっくりと、藤島もエリザベスも振り返る。

 信じられない・・・


 なに、このタイミングで目を覚ますのよ・・・



 荷車の上で、目を覚ましたらしい吉岡が、寝ぼけ眼できょろきょろとあたりを見回している。






 ぼーぜんとする女性陣。

 それを見て、不思議そうに見つめる吉岡。





 結局、抵抗することもできずに、拘束されてしまった。




◇◇◇◇◇◇


 連載再開です。

 頻度少な目。

 方向性を見なおし・・・ちょっと雰囲気が変わるかもしれません。

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