リップクリーム

あっ これっ

部屋の掃除をしていて見つけたのは

昔付き合っていた彼女が使っていた

リップクリーム

そういえばずっと同じやつを使っていたっけ

「潤いが違うんだよ」

とか言って

懐かしい思い出を思い出しながら

リップクリームを日差しに照らして眺める


そして思い切って

リップクリームを

ゴミ袋に入れて

部屋の掃除を続ける


明日彼女が家に遊びに来るのだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ショートショート集 @sun_bask

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ