第14話 朝の時間 無観客配信


今年のお正月休みは、恒例のウィーンフィルコンサートを視聴しながらいろいろと思いを巡らしていた。


毎年、思い思いのおしゃれをした人々で埋め尽くされる客席には誰もいない。しかし、この映像は全世界に配信されている。


演奏者達の前に観客はいない。


例年なら観客の反応を感じながら演奏するのであろうが、まるで本番一本勝負のレコーディング現場なのである。


演奏している様子はリアルタイムで世界中の人々のお茶の間に届いている。


しかし これでは「実はこれ、収録でした」と言われてもわからないでしょう。


※※※※※


 今日は久しぶりにコンサートのリアル配信を視聴している。今回のは、観客ありなので間違いなくリアル。パフォーマンスに対して呟くことも可能だ。


生で観る方は外れたけれども、リアル配信は抜群のカメラワークで、演奏している様子が映し出される。会場では手元まで見えっこないので、とても得した気持ちになった。「ものは考えようだな」と思った。


とにかく、リアルタイムで会場と一体化できたのは嬉しかった。


メッセージが送信できるのだが、件数が多くて 少し遅れ気味に反映されるのがもどかしい。


メッセージが反映された時には、違う場面になっており、まるで滑った発言をしているように感じたこともあった。


また、アイコン設定も出来ないので何か味気ないと感じたのは私だけだろうか?


とりあえず、久々に楽しかった。


ジャンルを超えて、盛りだくさんの内容だった。


明日も早いので、早々に眠りについた。


⭐︎⭐︎⭐︎


スズメの大群が、近所に棲み着いているのだろうか?さえずりが聞こえる。


風が強いのか、ピューピューという音もする。。

こういう日は電車が遅れがちだ。


気になって、スマホで電車の運行情報を確認する。


まだ、遅延や運行停止の情報はない。


出発するのは三時間半後だから、焦る必要もない。


でも、先手を打つことで遅刻や欠勤は避けたいと思う。


起き上がって体を少し動かした。

そして、タブレットを固定して 昨日のアーカイブを流した。


ひと段落ついた頃、ドリップコーヒーの香りが漂う中ゆったりと聴きながら この文章を入力している。 


そしてまた、忙しい1日が始まる。


⭐︎⭐︎⭐︎


先日、「オリンピックが無観客で行われる」という発表があった。


どんな選手が活躍するかもわかっていない。


会場の周りには厳重な警備が敷かれるようになったのは確かだ。


たまたま職場に近い会場は、かなり前から中抜けできなくなり、日に日に警備の人が増えている。


コロナ禍のオリンピック。

視聴者としては、カメラワークに期待をかけたい。

そして、選手の皆さんに 悔いのないよう実力を発揮していただけることを願っている。

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