綿津見

 彼岸へ歩もうとした

 此岸へ返ってきた


 人が食事にありついた

 魚は食糧をいただいた


 なきははに泣きいさちる者が居た

 なきははの面影を背負う者が居た


 かの都が崩壊した

 かの都には足音が戻った



 罹災者は目を瞑った


【――けれど】


 皆も今だけは、目を瞑っている

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3.11 一般家庭の備忘録 常陸乃ひかる @consan123

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