第8話
さて、イリヤが仲間になった日から一日経った。ただ、クエストに入っていない。
昨日までは行こうと思っていたのだが、魔物に遭遇してしまったので、今日は休んでしまおうと思ったからだ。行ってもよかったんだが、イリヤとも話をしておくに越したことはないし、もうちょっと仲良くなった方が次にあんなことが起きても大丈夫だと思うからな。
という訳で、俺たちは今街の図書館にいる。
この世界は識字率がすごく高いとまでは言えないが、ほとんどの人が読むことが出来る。この国だけかもしれないが。
とはいえ、なんで図書館に?と思うかもしてないが、まあ簡単に言ってしまえば俺はこの世界について何も知らない!
だからこそ来たかったんだが、ちょっと後回しにしていた。イリヤもパーティーに入ったことだし、分からないことがあっても聞けるだろうと思ったのもある。この世界常識とかね。
あとは、まぁスキルの使い道だな。なんだかんだ強いスキルではあるが、やっぱり使いこなせていない。昨日の戦闘もよくできたものだ。
能力として戦闘中に発動できたのは軽量化ぐらいしか無かった。それでは何があるか分からないこの世界では危険な気がする。せめてイリヤと自分ぐらいは守れるようになっておかなければ。
とりあえずは世界の国についてとかを調べておこう。分からないところはイリヤに聞いたりしてな。
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とりあえずこの世界のことはだいぶわかった。まず、国についてだ。
この国、レイモンド王国とやらは結構大国のようだ。地図には計6つの国がある。詳しくは省くが、
まず大陸の三分の一を閉めるレイモンド王国。この国は大陸の北から東にかけて大きな面積を誇っている。海もあれば山もある。そんな感じだ。
次にこの国の隣のうちの一国、ライゼル帝国。The帝国という雰囲気のようで、実力主義で、度々戦争も起きているのだとか。実際のところは分からないが。
帝国の下の部分にあり、この国のもうひとつの隣国、要塞都市国家アーティルフ。この国は名前の通りの国だ。この国は次に出す魔族の国に直接面しているため、昔の戦争の名残で要塞都市のままになっているようだ。
そして次が、今回俺たちが呼ばれる原因となった、戦争を起こしたと言われる魔族の国。
国とは言ったものの、実際なんと呼ぶのかよく分からないらしい。今の自分たちの定義に合わせて言うと国になるとはいえ、あまりわかっていないようなので基本魔族領と言われているらしい。この魔族領は、アーティルフと、レイモンド王国に面していて、もうひとつの国があるがそこは今はいいだろう。(というか覚えきれてない)
この大陸の形はユーラシア大陸のようだが、ほとんどの島が大陸にくっついたような形だ。ヨーロッパの地中海とかアラビア半島のペルシャ湾のような所を全部、海の部分を詰めてくっつけた感じ。 他にも大陸はあるらしいが覚えてない。大陸間の移動などに使ったり、漁なんかも行われているので、造船技術なんかもそこそこ高いのだろう。
ただ、この世界の文化レベルとしてはお決まりの中世ヨーロッパぐらいだ。
イリヤは大活躍だった。何せ文字は読めても他のことが分からない。おかげで、だいぶ今日一日で話もできたし覚えることも出来た。
あと、この世界では魔法も使えるらしい。まぁ、ステータスに魔力の欄があったのだから当たり前だろう。それについてはまたクエストで外に出た時に確認しながら使ってみよう。イリヤにも教わってな。剣術とかも学んでおきたいが、それはギルドにでも聞いておこう。
さて、だいたい今日の用事は終わった。あとは宿に戻ってスキルの確認だろう。ステータスにも変化はあるかもしれない。
---は?
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