第6話

塔の最上階に到着したそこには半田総督の室があった。黒瀬は背中に背負ってあるショットガンでドアをノックする様な感じで、蝶番に二発撃ち込んだ。


黒瀬はドアを蹴り飛ばし、ドアは部屋に飛んでいった。銃を構えて中に入る5人たち。そこにいたのは堂々として半田が机に両肘を立てて寄りかかり、両手を口元に持っていて、威厳のある座り方である。



「博士を出せ半田」

黒瀬はショットガンを構えて半田に近づく。銃口から半田までの位置おおよそ1メートルまで近づいた。


「博士はここにはいない,あのエネルギーと一体化したんだ」


「何言ってたんだオメェー‼︎」


半田の額に銃口をつける黒瀬,右人差し指は引き金にかかっている。半田は動揺せず,話を進める。


「博士が命をかけたことによってできた代物だ,だれにも渡さん。それに君たちは,この機械島の労働者を救いたいんだろ?研究はもう終わった。後日この島から退去命令を出すつもりだったのだがこの新エネルギーが大量生産されたら労働者に多額の金を渡すつもりなんだがここで私を殺せば金も入らず,君たちは警察や軍警などに追われる立場になるぞ?それでもいいのかね?黒い服の少年?」



黒瀬は銃を下ろし特務隊の立場を示した。

「,この任務はゆいから依頼された。博士を無事に確保して家に帰らすことだ。だが今となっちゃ新エネルギーなんてどうでもいい,それに俺はレジスタンスじゃない。お前を殺しにきた物だ。散々労働させておいて死人まで出さして用済みになったら金を渡す。そうゆう人間を殺すのが俺の任務だ!!!!」



「待て落ち着け......!!」


半田は何かを言おうとしたが,黒瀬は銃口を半田に向け,撃発した。半田の頭は吹き飛び,血飛沫などは後ろの壁に赤の絵具をぶちまけたかの様に散らばった。銃を撃たれた衝撃で死体の半田は倒れる。すかさず,黒瀬はショットガンを撃った。弾が切れるまで撃って床は弾痕で穴が開き,あたり一面,血と半田の臓器や体の一部が細々と飛んだ。



「やめとけ黒瀬,もう死んでる」

ネイサンが言う。


「わかってる‼︎」

ネイサンに怒鳴る黒瀬


「この玉座にふんずりかえって座ってる下を見下す奴は俺が許さん」


uh60から通信が入る。


「屋上に上がり,4人を回収するので屋上に上がってもらいたい」


ネイサンは了解の返事をし,屋上へと向かう。


黒瀬は佇んで半田の身体であったものを見つめていた。

「黒ちゃん帰るぞ」

佐々木が呼ぶ。


黒瀬は何も言わずにいく

マッチョマンとゆいはその場で立っていて呆然として離れられなかった。一瞬にして縛っていたものが解放される。箍がはずれると言う意味なのかもしれない。



「これからは自由だな。2人ともまたどこかで会おう」

黒瀬は笑顔で二人に言い上へと上がっていった。


これから2人や労働者は何をするかは気にはならなかった,だがゆいからの依頼を達成できなかった事は気にかけた。

屋上に行くとuh60が着陸していた。


佐々木は操縦席に乗り,副操縦席に更科が乗っていた。ネイサンと瀧はヘリに乗り込んでいて黒瀬を待っていた。


「別れの挨拶はしたか黒瀬?」

ネイサンが言う


「いいや,早く帰ろう」


「離陸するぞ忘れ物はないな」


佐々木はいい徐々にuh60は上昇していった。

黒瀬は書類を何冊か持っていた。


「それは何クロちゃん?」

トムが言う。


「新エネルギーとか言う奴だ多分何かしら使える」

uh60は暗い夜空の中機械島を後にする。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る