第12話 上下関係の分からせ方

 ベルナは半日でギブアップした。快楽を発散しないと死ぬとか言い出したのだが、イザベルの許可が無いと手を出せないと告げるとイザベルの部屋に突貫していった。

「ヘルプミー、イザベル様。快楽が溜まって死んじゃいます‼」

「何したのさレオニス……」

「痛みメインの調教という名の拷問」

「ちょっと刺激が快感に変換されちゃって、脳がヤバいです‼ どうかイザベル様、レオニスの童貞下さい‼」

「童貞ちゃうわ……」

「へぇ、誰としたの?」

「同期の女子、もうおばあちゃんだな」

「それもそうか、嫉妬するだけ無駄かな……」

「無視しないで下さいよぅ⁉」

 土下座しながらイザベルの足にしがみついてるベルナは大変みっともなかった。

「じゃあ、私の目の前でしてみせて」

「えっ⁉ むしろご褒美ですが、いいんですか?」

「私は経験ないもの、どんな風にやるのか興味あるし」

 自分のベッドを使われるのは嫌だろうからベルナの部屋に移動する。その間もベルナははぁはぁ言っていた。

「服を着てるだけで刺激に……」

 羞恥心の欠片もなく服を脱いで裸になるベルナ。

「レオニスも脱いで下さい!」

 言われた通り服を脱ぐ。焦らすようにゆっくりと、ベルナとイザベルに見せつけるように……。

「じゃあやるか」

 軽くキスをするとベルナの両耳を塞ぎベロチューする。されてる方は音が反響して大変エロい。ベルナも俺の耳を塞いできた。ひとしきりキスを堪能するとベルナの体にキスの雨を降らせる。刺激でベルナはしっとりと濡れた。十分にほぐして指を入れてみるときつく締めてくるのでゆっくりとほぐしていく。指二本入るようになったら準備万端だ。ベルナに覆いかぶさり、自分の肉棒を膣口に当てる。

「入れるぞ」

 微かにうなずくのを確認して少しづつ挿入を深めていく。途中で抵抗があった。ベルナの処女膜だろう。一気にぶち破るとベルナが抱き着いて来る。入り口から微かに鮮血が流れる。痛みが快感に変わっている為か甘いイキしている。ゆるゆると腰を振り、膣の具合を確かめる。つるつるした感触だが。俵締めというのか途中で締め付ける力が違う。

「すぐに終わらせた方がいいか? 何回もするけど」

「ゆっくり、長く、何回もして下さい。ちょっと刺激でもイかないように」

「分かった。五十年分の欲望の半分をお前にくれてやる」

「はい」

「あとで隷属させるからそのつもりでな」

 そおう言う間もピストンは早くなっている。快楽に自分が飲まれていくのが分かる。これでも必死に理性を働かせているつもりなのだが、体の制御は別だった。

「イってます! 何回もイってるの! 波が凄い波が来ちゃう」

「うぉぉぉお、孕めぇ‼」

 肉棒が何度も脈動する。百回まで数えて、数えるのを辞める。五十年分だ、つま先から頭まで快楽の電流が走り。何も考えられなくなる。

 見下ろすと少し腹が膨らんでいる。今の射精で子宮が満たされて膨らんだようだ。これで終わりのはずがない。やっと快楽の元栓が開いた気分だ。無限に湧き上がる肉欲に自分が少し怖くなった。

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王立特別魔術院のパシリ 神城零次 @sreins0021

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