自分の家のトイレの穴から悪魔が出てきたから閉じに行くことにした

雨のモノカキ

第一章 お前らがいるとトイレができねえ!

「マジかよ……」

 朝七時の快便タイムは、突然出現した謎の穴のせいで中断された。

 その穴の中から、絵本とか小説とか漫画とかアニメとか映画とかに出てきそうな、俗に言う『悪魔』が顔を出してきた。

 俺はとりあえず一発ぶん殴り、穴から追い出した。

 問題は、それから何度も悪魔の奴らが出てくるようになってしまったことだ。

 これでは、俺は、快便タイムが、出来なくなってしまう。

 俺は考えた。

「……よし!」

 閉じそうにないなら、閉じに行けばいい。

 当たり前のことだった。

 だが、その道は案外困難かもしれない。

 悪魔の連中と殴り合うもしくは殺しあうことになるだろう。

 俺は準備を入念に重ね、悪魔を殴り、気合を貯めていった。

 そして、悪魔が出てくるようになってから一週間後。

 俺は穴の中へと入っていった。

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