応援コメント

第10話 悪魔が来りて、笛を吹く。」への応援コメント

  • ごきげんよう、主人公さん、実験開始前から悪魔に魂を売り渡しそうな気配ですね。
    学生時代からの友人である名木橋准教授が同僚という環境が、横溝さん的に言うなら身近にいる悪魔、なのでしょうか。でも、主人公さんの中にある無意識の劣等感や焦りが内面から悪魔を生み出そうとしているのか……。
    主人公さんは、研究者、学究の徒というよりも教育者的な側面が強いのでしょうか。
    大学の教員の方々って、教育者というよりも研究者の側面が強いような(学ぶ側が強く学びたいと意識しないと教育を受けられない的な)感じが個人的にはします。
    そこら辺りが違うのかしら?
    すいません、残念なコメントで。

    作者からの返信

    ごきげんよう!
    おっしゃる通り、本作の「僕」くんは研究者というより教育者という側面が強いです。そういう意味では確かに、大学の人間らしくないですね。実は本人もそういうところに気づいてる節があって……? というのは裏話ですかね。
    残念なんてことないです!
    読んでいただいた上にコメントまでいただけたら僕は本当に幸せです!
    ありがとうございます!

  • 実験の内容が面白くて、どうなるかすごく楽しみです。

    しかし主人公には常に名木橋さんへの劣等感があり、それがいろんなことへの原動力のようになってしまっているのが危ういですよね。ランチの値段まで気にしちゃって。
    一方で、舞さんに対する執拗なまでの優位性の描写が印象的でした。相対的に自分がどの位置にいるのかを重視するタイプの人なんですね。

    作者からの返信

    すずめさん! 

    すごい分析家ですね! 何かこちらが用意した品を全部味わわれている気がする……! 

    はい。ランチの値段は仕込みです。すごいなぁ……。あっさり見破られた上に他の分析までされちゃった。

    書かれる作品もすごいし、読書家としての分析もすごいし(さっきからすごいしか言ってないけど)、見習わないと……。

  • 「僕」くんが実験開始前から闇堕ちしそうで震えています。
    残るために努力している自分と、進むために頑張っている友人。なまじ能力があるからそこにある差が理解できてしまう。友人とはいえつらい状況です……。


    本筋からずれちゃいますが、名木橋との話で出てきた覚醒下手術にめちゃ興味が惹かれました。
    麻酔を部分的に覚まして剥き出しの脳みそをチェック! 字面で見るとマッドな感じが半端じゃないです。

    手術動画を見てみたら本当に頭を御開帳中なのに患者さんが手を動かしていて、深夜なのに変な声出そうになりました。
    なんといいますか、精密機器の基盤をチェックしているようだったといいますか。脳みそって剥き出しでも大丈夫なんだーっていう衝撃を感じたといいますか(大丈夫じゃない)。
    医学的分野の心理学、こっちも中々に面白そうですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます! 嬉しいです! 
    「男から見た男への嫉妬」を書こうと思った第10話なのですが、何分僕が日頃からのほほんとしている馬鹿なので「友人への羨望、嫉妬」がうまく描けているか不安はあったんです。

    覚醒下手術は興味深い研究ですよね。僕も大学時代に実際に見学に行かせてもらったことがあるのですが、医者の先生が「ここは?」って訊いた後に三文字の単語を患者に見せたら本当に「半側空間無視」の症状が出たんです。

    脳腫瘍は基本的に切除するものなんですけど、「取り過ぎたら」半側空間無視や失語症などの症状が出ることもあるので、意図的に「切り残す」こともあるそうです。で、「ここは切っても大丈夫か」を知るために、開帳している脳みそにメスで触ったり、電気流してみたりして確認をします。

    すごく興味深い研究なので、論文なども読んでみたら面白いです! Google Scholar(論文検索用の検索エンジン)とかで調べてみても、よきです!