カルカル?
カルカルカル。
カルカル、カルカル、カルカル、カール。
ある日聞こえた不思議な巻き舌。
なぜか素直に「カー」とは鳴かないカラスが一羽混じってる。
あっちのビルの屋上の、片隅あたりは「カー」と鳴き、こっちの電線経由して、電柱天辺陣取って、尾っぽをふりふり、大きなカラスも「カー」と鳴く。
隣の木々をちょこちょこと、渡り飛んでは増えていく、仲間のカラスも「カー」と鳴き、返事も「カー」で飛び退る。
うちの屋上陣取って、羽をバサバサご機嫌な大きなカラスが徐に、
カルカルカル。
カルカル、カルカル、カルカル、カール。
喉の奥から転がすように、カルカル、カルカル、繰り返す。
他のカラスは慣れているのか、しれっとスルーで「カー」と鳴く。
カルカル、カルカル、カルカル、カール。
「カー」
カルカル、カルカル、カルカル「カー」
時々若干食い気味に、返事が重なるカラスの鳴き声、果たして
カルカルカル。
カルカル、カルカル、カルカル、カール。
一体どこで覚えてきたのか、何度聞いてもやっぱりカルカル、鳴き方のクセが強いんじゃあ。
一度聞いたら忘れない、カルカルカラスがこの度の、観察対象の仲間入り。
——
お山のカラスの絶対的生息数の多さゆえか、あるいは街中と比べて自由度が圧倒的に高いのか、何にせよ、伸び伸び育った個性がすごいです(笑)
とりあえず、「カルカルちゃん」と勝手に呼んでいます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます