第2話 生きてる?

「生きているのか俺は。しかし何か妙な感じがする」

 どうやら大鳥まさおは転生して別の人間になっているらしい。訳も分からないまま、まさおは事実を受け入れるしかないようであった。

「げげげ、女になっているではないか」

 そして鏡を見ると、自分が女になっている事をここで初めて知る。何かの設定の違いでもないのに、何故こんなことになってしまったのか。

「晴美生きていたか」

 晴美と聞いて、自分の元の人間が晴美だったのかとここで明らかになる。俺は自分がまさおだといっても聞いてもらえないので、とりあえず、晴美という事にしておいた。

「晴美は事故で意識がどうにかなったのかもしれん。こんな事で本来の業務に戻れるかわからんが、ここで君を失う訳にはいかないようだ」

 何やら事が大きいような気がした俺は、成り行きをそのまま従う他なかった。逃げ出す訳にもいかず、相手である大沢という人間について行くことにしたのである。

「大沢という人間、俺は一体何者なんだ?。 今まで自分は何をしていたのだっけ」

 まさおはとぼけたフリをして、自分が記憶喪失みたいな演出をする。そして自分が内調の関係者という事をここで知るのであった。

「あれーそうでしたっけ、大沢親分…… ハハハ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

女スパイまさお ディスカバリーkkopan @kkopan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ