劇場版セーラームーンETERNAL 後編

待ちに待った劇場版セーラームーンETERNAL後編! ついに公開されましたYO! 前編がめっちゃ続きが気になる終わり方したので一か月ずっと待ってましたよね!

前編からの流れがあるので先に前編の記事を読んでからこちらをご覧ください。

最初からネタバレありありのありっす!

むしろ後編なのでネタバレしないのムリっす!




【よかった点】

・上映前に前編のダイジェストが流れる

上映前のロゴが表示される前に前編のダイジェスト映像が流れます。こういうのを上映時間に含まずしっかりと後編だけを上映時間を割いてくれていてうれしいですね。あの映画から4分ほど削るのも大変ですし、前編の振り返り無しだと一元様お断り状態になりますし、粋なことをしてくれたなって思います。

私こういう前後編の映画ってあまり観ないんですけどこういう前編のダイジェストが流れるのって普通なんでしょうか。

もちろん内容自体はYOUTUBEで公開されているものと同じなんですけど、あれがあるおかげで後編だけを観ていても大方内容が分かるようになっています。もちろん前編を観てから観てほしいですけど、上映期間や都合によって後編しか観れない人もいると思いますからね、親切な設計はとても良かったです。

というかあれか、こうやって映画の直前に流す前提の設計なんでしょうね。めっちゃ良い感じでダイジェスト終わりますもん。

なので、もし観に行く際は余裕をもって劇場に入り、前編のダイジェストを観てから映画を観ましょう。



・外部戦士のずっと4人で暮らせたらシチューセット

セーラームーンカフェのメニューにもあったので予想している人も多かったと思いますが、後編は外部4戦士の何気ない日常から始まるります。赤ちゃんに転生したほたるちゃんを育てるために外部戦士三人はパパとママになり、その日常でシチューを食べているんです。それがもうやっぱ良い……!

あの映画観てからセーラームーンカフェに行ったら絶対あのシチュー頼みたくなります……!

あと、日常が終わりそうな雰囲気になった時の指輪にキスするシーン、あれ好きだったので大画面で観れて感無量です。まじで幸せにずっと暮らしてほしかった。どうして敵が現れてしまうんだよ……



・せつなさんセクシー過ぎない?

4人で暮らしている中でのせつなさんの私服がほぼブラ。まじなんですかあの服。映画観てくれた人ならわかると思うんですけど、よくあんな服で過ごせますね。大学生ですよ? もうちょっと恥じらいを持ってください。

もしかしたら、そういうコンセプトの服かもしれないんですけどあの服をせつなさん自分で選んでいると思うとちょっと貞操観念が心配すぎです。

そのせいで前半のせつなさん、大胆すぎてそこにしか意識行かなかったです。

エッチな体してるのはいいことですけど服を着てください。

ちゃんとした服を着てください。



・外部戦士の変身シーンまじ最高

crystal3期の頃にウラヌス、ネプチューンの変身シーンは描かれていましたがプルートは変身シーンがなく、サターンはすでに変身した後にティアラの装着シーン+決めポーズが描かれました。一応変身シーンとしては描かれていますが変身の口上もなく、やはり物足りない感じがあったんですよね。

サターンの方は旧作アニメの頃から変身シーンが描かれる機会に恵まれず、ちゃんとした変身シーンはETERNALが初になります。


そしてこのたび、後編公開直前に、特別映像として変身シーンが公開されましたが……美しすぎませんか―――!!

ウラネプはcrystal3期に近い変身ながら顔長すぎ問題のあったネプチューンのティアラ装着シーンはもちろん修正され、二人ともカリスマ度が激増されていました。ティアラの装着シーン+リップの乗るシーンはさすがお姉さま方って感じがあるので残っててめっちゃ嬉しかったです。

プルートも旧作に近い感じで描かれており、ティアラの装着シーンは無かったのですがこちらはリップの乗るシーンがきちんと残っていました。まさに旧作の変身を美しく描きなおしたって感じですね。ティアラの装着シーンちょっと見たかった……

サターンはもう先行公開からもわかっていましたが額を中心にすべてが変わるという演出で他の外部戦士とは一線を期すような演出でしたね。ファンアートでサターンも他の外部戦士同様に大地を割き、水や気流に包まれながら変身するというものがありましたが、あえてそこを外してきました。やっぱりサターンは別格のように描いてくれるのは喜ばしいことですよね。

要望を言うなら額にマークが浮かび上がってほしいとも思いましたがかっこいいので好きですw



・エターナルセーラームーンへの変身シーン美しいわ……

変身シーンでいえばこっちもやばいほど美しかったです。セーラースターズ初期のような簡素な変身シーンではありましたがエターナル感がきちんと描かれていました。

あと、旧作の変身でもあったリアル目な羽がくるって開店した次のシーンではデフォルメ的な羽に変わるやつ、あれが映画でも描かれていたので本当に良かったです。このシーン好きなので美しく生まれ変わってくれて最高に良かったです。

最後の決めポーズであるキラーン! も旧作と同様だったのでちょっとクスっと来ちゃいましたね。だってかなりシリアスな場面でしたし。



・所々で旧作のSEが聞こえる!

どこの音、と明確には覚えてないんですけど映画の中で何度か「聞き覚えのある音がする!」と思った箇所がちらほらありました。確か銀水晶が輝く音なんかは旧作でピュアな心が輝く音と一緒だったのかな? 旧作アニメが好きな人だったら「お、このSEは!」となると思います。

良い意味で新旧の共存ってこういうことなんだろうなって実感しました。



・最高に持ち上がってきたところでの「Moon Effect」が流れるのまじかっこよすぎる

「Moon Effect」という曲は2021年2月10日に発売されたキャラクターソング集 Eternal Collectionに収録されているセーラー10戦士が歌っているキャラソンです。

この曲がストーリー終盤、ネヘレニアとの対決時にBGMとして流れます。10戦士のみんなの力で戦う最高に盛り上がるシーンにおいて流れるこの流れ、旧作の映画でも同じようなことやってましたよね。

まさかこの曲が劇場で流れると思ってなかったので「おおー!」と思ってしまいました。みんなのパワーでネヘレニアと戦う中でみんなのキャラソン、しかも劇場音源での「Moon Effect」良かったです。

これを聞いてキャラソンCDを買いたいって思わされましたし、悔しいくらい良かった。

もちろんあらかじめ聞いていたからこういう感想になったので完全初見で聞いたらどう思うのかはわからないですね。やっぱりムーンライト伝説を流していたほうが万人に刺さるのかな? ううん、やはりあそこは「Moon Effect」ですね。




【旧作アニメとの違いで驚くだろうとこ】

・はるかさんなんか女っぽくない?

旧作アニメやcrystalでの変身前は男身が強かったはるかさんですけど、ETERNALでは基本女身を感じます。きちんとブラを付けている描写がありますし、一人称は基本あたしです。原作の方覚えてないんですけど、原作でも変身前はあたしでしたっけ?

他からは男に見えてるみたいですけど私は映画中ではるかさんを女として見てなかったです。実際変身後はかなり女なので特におかしなことはないのですが旧作だけ観た人だと少し違和感を感じてしまうかもしれませんね。

がっつりブラ見せてきますし。


・キャッスル?

旧作にはない設定なんですけど、ムーン以外の8戦士も守護星に自分の城を持つプリンセスなんですよ。それで、なんかイメージ的に自分と同じ姿をした小人がそのガーディアンとして描かれています。前編にてマーキュリーとジュピターが自分の分身みたいなやつからセーラークリスタルをもらっていたんですけど、今回出てきた小さな分身もそれと同じです。二人以外は初対面? ですねw

このガーディアンなんですけど簡単に説明すると


セーラームーン(月のプリンセス)に仕える8人の太陽系セーラー戦士(各守護星のプリンセス)に仕えるガーディアン


ってイメージでいいんですかね? 私もよく理解してないです。

劇中でみんなプリンセス○○って呼ばれているのも自らの城(キャッスル)を持つプリンセスだったからで、その城のパワーをセーラームーンに送っていました。旧作では10戦士の力のみでエターナルセーラームーンになりますが原作ではさらに8つの守護星の力も受け取ってのエターナル化なのでもう最強に強いです。

城の名前はマーズのフォボス・ディモスキャッスル以外は確か初めて出てきたんじゃないかな? セーラームーンって唐突に新しい名前出てきますし、後々キャッスルの名前が重要になることはないです。


・アマゾネス・カルテットの正体にええっ!?

旧作アニメだとアマゾネス・カルテットはアマゾンにいた普通の女の子たちでしたよね。各自が持っていた玉によって不思議な力を使えましたが最終的にその球を自ら破壊しました。そしてSuperSのラストでセーラー戦士たちと別れの挨拶をせずに消えていきました。

しかしETERNALではすべてが終わった最後にセーラー戦士であったことが明かされます。しかもティアラ装着のみではありますが変身付きで。

正直、私原作見てこれが一番驚きましたよ~。だってさ、まさかアマゾネス・カルテットがセーラー戦士なんて思わないじゃん? 原作でもほたるちゃんがセーラークリスタルを回収しているシーンがあったんですけど絶対初見じゃ気づかないもん。やばいわ~。

活躍自体はラストシーズンに持ち越しなので今回は変身後すぐに再び眠ってしまいました。アマゾネス・カルテットが好きな人は次の活躍に期待しましょう!




【妥協点】

・ストーリーは駆け足

前編でも同じことを書きましたがやはりどうしても駆け足の印象は受けてしまいました。どうしてもセーラームーンを映画で描くにはこれが一番だったと思うのですがテレビシリーズとしてしっかり描いてほしかった部分や原作を知らない人にとって説明不足では? と思ってしまうような部分も感じられました。

もしこの映画を観てあれはどういうことだ? みたいな疑問を感じたら原作を買ってみるのもいいと思います。旧作アニメとかなり違いますし、説明があるのかと言われたら微妙ですがより深堀はできると思います。


・セーラームーン以外のエターナル衣装で活躍皆無

ちゃんと描かれるのがラストシーズンなのでまあ今回が顔見せ程度であることに間違ってないんですけど……。crystal3期のラストに衣装チェンジからの活躍せずに終了、というのがあったしおそらくこうだというのは理解していましたが本当に衣装が変わっただけ、でした。あんなでかでかとポスターに描かれていたりしてラストにちょっとってのは人によってはう~んって思ってしまうんじゃないでしょうか。

あんな堂々と描かれ、エターナル衣装でのグッズ展開も代々とされたらもっと活躍するんじゃないかって思うのも仕方ないと思います。

ちゃんと言いますがまじでラストにちょろっとしか出てこないんだ。




【不満点】

・中盤のセーラー戦士たちがなんか無能

途中でセーラームーンとタキシード仮面がエリュシオンに行くんですがそのあたりのちびムーンとサターンを除く8戦士が「プリンス! プリンセス!」しか言ってないためにものすごく無能感が出てしまっていました。

セーラームーンたちがいない時、誰一人として敵に立ち向かおうとしませんでしたし、ただ悲しむを抑えられない様子なだけ。もちろん守るべき存在を失ってしまったんですから仕方ないのかもしれませんが「プリンス! プリンセス!」しか発しなくなったのは少しだけ違和感を感じてました。


・アマゾネス・カルテットから星の力?

これは原作への不満になってしまうかもしれませんが劇中でセーラームーンは星の力の源を4つの玉と2つのガラス片から感じ取っています。それはつまりアマゾネス・カルテットからセーラー戦士の力を感じ取ったことになります。

アマゾネス・カルテットの時から星の力を感じ取っていたのはサターンだけ、しかし玉になった状態ではセーラームーンでも星の力を感じている。邪気が払われたから感じたのかもしれませんがここで玉から星の力がすることに気づいてほしくはなかったという個人的趣味があります。

個人的に、なのであしからず。


・エターナルセーラームーンは強いの?

これ、原作呼んでいた頃からずっと思っていたんですけど、エターナルセーラームーンって一番セレニティと同じほど力を持っていると説明されているんです。つまり

エターナルセーラームーン=ネオクイーンセレニティ

で合っていますよね。

しかし第二シリーズくらいでセレニティは「クイーンに即位してから戦士としての力を失った」と明言していますつまり

セーラームーン>ネオクイーンセレニティ

ということですよね。

これが成り立つとしたら

セーラームーン>エターナルセーラームーン

が成立して今います。もちろエターナルセーラームーンの誕生により未来が変わった可能性もあります。事実第二シーズンの終わりにはネオクイーンセレニティの持つロッドが変化しました。しかしながらその説明なくダイアナがセレニティと同じ力!と言うのは違和感ありませんか。長いシリーズなのでその辺が破綻したのかもしれませんがこれは私の中の長年の笑いどころですw




【全体的な感想】

旧作をそのまま美しく描きなおしてくれたような映像美、原作派がみんな待っていた原作沿いのストーリー、新しさを求めつつ旧作ファンも取り込む音楽、私たちがcrystalに求めていたものはこれだったんだ、と改めて実感させられました。劇場版という短い尺ゆえに駆け足であることを除けば文句の付けようがないです。


そして今回、劇場最後に「to be continue」と表示された。その意味、分からないわけないですよね。

最終章までしっかり描き切ってくださる宣言ありがとうございます……

ラストシーズンもストーリー自体はどうしても駆け足にはなってしまうけれどまた劇場で観たいですね。ああ、でもやっぱりテレビシーズンでしっかり描いてくれるのもいいな……いっそもう1回crystalを最初からこの制作陣でやり直しませんか? 月1放送でも全然待つので

原作も残すところラストシーズンのみですし、どんな形で作品になるのか楽しみで仕方ないです!

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