とある成功者の告白

つばさ

好きなことから逃げて、生きていった

「10年前、僕もあんたのように成功した時は,,,

お金に物を言わせ、いろんな趣味に使った。髪染めたり、旅行したり、可愛い洋服買ったり、ゲーム器具の買い揃えをしたりね。


でも、僕はその生活を続けることなく、すぐに辞めた。お金と時間は全部やるべきことに費やし、旅行も髪染めも封印し、洋服やゲーム器具は売り飛ばしたり、欲しい人にあげた。パートナーや友達、家族も一切作らないと決めて、当時の人間との関わりを絶ったんだ。


あんたは僕のしたことをバカだと思うだろう?



でも何で僕はそんなことをしたのか...それは傷つきたくなかったからだ。


趣味や関わる人間が増えると、今以上に悲しいことが増える。

あんたも趣味をやめざるを得ないとき、今まで仲良くしてきた人と別れざるを得ないときが来たら、どのように感じるか...


そんな思いをするぐらいなら、最初からそんなものなんて持たないほうがいい。




それが、僕の決断だったんだ。

あんたは、いつか訪れる悲しみと向き合うことを選んだってこと...それはとても険しい道だよ」

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