Kamaal Williamsが来てくれなくなった俺は悲しい。
本当は明日、渋谷のWWWXで、次世代UKジャズ界の綺羅星・Kamaal Williamsのライブが行われる予定でした。チケットも取ったし準備も万端、だったのに。何故だ、何故日本に来ない……!
朝霧JAMもキャンセルし、来日予定そのものがなくなってしまいました。悲しい、俺は今、とても悲しい。この気持ちをどこに持っていけばいいのか? 確かに翌日、同じくWWWXで、俺が今年自分でも引くほどハマっている長谷川白紙のライブがあるけども、普通にその日は仕事の日なんです。誰が? いや俺が! もうだめだ、爆発する!! うあああああああ!
UKジャズといえば、前にもこのエッセイでも触れましたが、主にサウス・ロンドンシーンの一角としてここ数年盛り上がりを見せています。Kamaal Williamsをはじめ、アフロビートの正当な後継者たるMoses Boydなど、イギリスらしいファンキーでグルーヴィーなサウンドが特徴的ですよね。
僕の妄想では(多分これも誰かの受け売りなんだろうけども)、イギリス人が好きなブラックミュージック系のサウンドには、結構分かりやすく傾向があります。それはファンク的なリズム感があるもの(と言うかそもそもファンクなドラムが好きっぽい)を好む、と言うこと。それからスピリチュアル・ジャズ系のリズミカルなジャズも好む。と言った具合。要するにリズミカルなジャズ、クラブジャズが好きなのです。
例えばアシッド・ジャズなんかはめっちゃ分かりやすい。Jamiroquaiの「Space Cowboy」とか。有名な曲ですが、あれにUKらしさがギュッと詰まってる感じがします。
そんな感じの匂いを感じさせるKamaal Williamsですが、彼の場合はよりハウス・ミュージック的な音に接近しており、ハウス・ジャズと言うべき心地の良いグルーヴ感が魅力ですね。ライブで見れなかったけどな! ああ!
これで供養するのです。
〔Kamaal Williams - Live at The Grand Factory, Beirut (Full Concert)〕
URL https://www.youtube.com/watch?v=cDv-JHeOll4&t=617s
これですわ。かっこいい。踊りたかったなあ。ほんとに。
ちなみに、12月1・2日には同じくWWWXにてUKジャズバンド・The Comet is Comingが来日公演を行います。うーむ、こっちも魅力的。
〔The Comet Is Coming - Summon The Fire (Glastonbury 2019)〕
URL https://www.youtube.com/watch?v=5E4QndyyxPw
短いので別の話をします。
そういえば、Puma Blueが新曲「Hounds」をリリースしましたよね。知り合いに教えられ、いざ聴いてみると「おおお?」とう変化に思わずびっくりしました。
今までのローファイ感がかなり薄れ、その代わりに浮き上がるドラムとベース。低いところでうなるベースとミニマルでダウナーなドラム。これ、どこかで聴いた事があるぞ。そうだ、これはMassive Attackだ。
初期のMassive Attackを彷彿とさせるトリップ・ホップ調のサウンドには「そっちに行ったか」とビックリしたものの、やはりいい。ほぼ完コピのレベルまで完成されたトリップ・ホップでした。
個人的に思ったのが、二回目に聴いた時の感想なのですが、Massive AttackというよりもD.A.N.っぽいんじゃないかということ。気になってD.A.N.の楽曲と聴き比べてみると、2ndアルバムの前にリリースされたEP『TEMPEST』の頃のD.A.N.に似ていました。
この時期は、同バンドが特にトリップ・ホップに傾倒してた時期で、その原点は同じくMassive Attackにあるように思えます。Puma BlueとD.A.N.の共通点と言えば、そのサウンドはもちろんとして、特に近いのはボーカルだと思います。あまりそう思ったことはなかったのですが、Puma Blueの高い声と櫻木大吾のファルセットが似ていますよね。
もしもPuma Blueの「Hounds」がいいなと思った人のために、D.A.N.の似た感じの曲をピックアップしますので、気になった方は是非どうぞ。
【Shadows】
URL https://www.youtube.com/watch?v=4KkGfjUY6nk
【SSWB】
URL https://www.youtube.com/watch?v=1JWdsSoaeTQ
【Orange】
URL https://www.youtube.com/watch?v=atnUeT1lORk
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます