天才天然少女に恋した平凡な僕

遥彼方

第1話

僕の名前は竹内匠

イケメン俳優の性と名を

引っ付けた様な名前だが

残念ながら僕自身は平凡だった。

僕には好きな女の子が居る。


体力測定は男子も入れ学年1位

学力テストも学年1位

家はお金持ちのお嬢様

更に美少女で尚且つそれを

全く鼻に掛けない

優しい性格とチートかな?

と思うレベルの完璧少女。

名前は神野麻奈(じんのまな)

皆がそこをもじって付けた愛称は

神の真名


入学直後から数多くの男子が告白して玉砕した。

余りに男子をにべもなく振るから

百合なので無いかと噂が立つと

数多くの女子が告白した。

そりゃあんな完璧な人なら

男女問わず恋人になりたいだろう。

でも結果は同じだった。


皆、神野さんを褒め称えた。

口下手な僕は緊張して上手く

褒め言葉が出てこなかった。

でもそれが新鮮で嬉しいと

気に入られ友達になれたのは

ラッキーだった。

恋人になりたいがこの友達という関係を壊す告白はする気は無かった。


だがそんな完璧少女にも

隙が有った。

ガードが甘いというか

パンチラやブラチラは

日常茶飯事だった。

好きな女の子とそんな姿を見たら

僕も男だから凄くドキドキする。

嬉しいと思う気持ちは勿論有るが

好きな女の子だからこそラッキーと見ていてはいけないと思い

ある日勇気を出してパンツが

見えてる事を伝えた。

神野さんは事も無げに


「知らない人ならともかく知り合いしかも親友の匠君に見られても何とも無いわよ。」


僕は同性ならともかく異性には駄目と含めて聞かせた。

でも神野さんは


「でも見れて嬉しかったんじゃない?」


僕は返答に詰まってしまった。

これじゃ認めてるようなもんだ。

敵わないなと思った。


ある日陸上部の居残り練習を終えた神野さんがシャワーを浴びて着替える。

一緒に帰りたいから待ってて欲しいと僕に言ってきた。

僕は2つ返事でOKした。


待っているとシャワー室のドアを閉め忘れて中が見えるのに

気づいた。

僕は閉めてあげようと中を

見ないように近付いた。

すると

「本当に胸小さいわね。

揉んだら大きくなるかしら。」


と神野さんの声が聴こえた。

その声に僕は狼狽した。

大好きな子が胸揉んでる姿

見たく無い訳が無い。

見ちゃいけないという理性が戦ったが敗れ僕は覗いてしまった。


言葉の通り神野さんは自分の

胸を揉んでいた。

桃源郷の様な世界にうっとりしていると


「覗いているの分かってるわよ。」


神野さんの声が響いた。


神野さんの着替えが終わり

シャワー室に入るといなや

僕は神野さんに土下座した。

ところが神野さんの反応は

思いもよらぬ物だった。


「覗かなくたって私の裸見たかったら好きに見たらいいわよ。」


服を脱ごうとする神野さんを僕は必死で止めた。


「覗く位なら裸にさせ好きに見たら良いじゃない?」

「本人の許可が有るのに誰の

許可が要るのかしら?」

「日頃から言ってるわよね?

知らない人ならともかく親友の

匠君に見られても何とも思わないって。」


神野さんの悪魔の囁きが

聴こえる。

僕は鉄の意志でそれをはねのけ

神野さんを止める。

だが意思とは別に女の子とはいえ運動神経抜群の神野さんと

男とはいえ平凡な僕

筋力で上回る神野さんは制止を

振り切り服を脱いでしまった。

更に僕はバランスを崩して

神野さんの胸を揉んでしまった。

小さいながらも女の子らしい

弾力(まあ他の女の子の胸揉んだ事無いが)に感動したが直ぐ思い直し僕は土下座の態勢を取ろうとしたが直ぐ神野さんに止められた。


「胸揉みたいなら好きにしたら良いわよ。」

「寧ろ私が揉むより他人に揉んでもらった方が豊胸効果有るかもだからお願いしたい位だわ。」


僕はここに居たら神野さんの悪魔の囁きに逆らえる気がしなくて逃げ出した。

もうこれは両思い確定なんだから

悪魔の囁きに乗っても良いと思った。

ただ恋人になる前にそんな事をするのは違うから。

かと言ってあの場で告白するのも

違うと思った。

明日仕切り直して告白しようと僕は決意した。

天才美少女でガードが甘くて天然で危なかっしいでも大好きな神野さんと恋人になれる事を想像して僕は幸せだった。


「うふふ。」

私はシャワー室で服を着直すと

先程の出来事を思い出し笑った。

私は小さい頃から老若男女問わず

褒められた。

勿論褒められて悪い気はしない。

でもそれもそんな人ばかりだと

少し飽きてしまう。

かと言って悪く言われたいかと

言ったらそれも違った。

私の事が大好きででも賞賛する

勇気が無い内気な人が居たら

男女問わず恋人になりたいと

私は願うようになった。


そんな時に現れたのが匠君だった。

知り合って直ぐに告白する事も考えた。

でも内気なのは間違いないが

有る程度以上芯の強さを感じた

私は匠君から私に告白してもらう様に仕向ける事に考え直した。


ガードの甘い天然を装って

ブラチラ、パンチラを

繰り返した。

匠君の前だけだと不自然だから

何とも思ってない人の前でも

天然を装ってブラチラ、パンチラをした。

「親友の匠君なら見られても構わない。」

と言葉を添えて。

それでも中々告白してくれない匠君に仕掛けた作戦が先程の

シャワー室の出来事だ。

恐らく匠君は


はここに居たら神野さんの悪魔の囁きに逆らえる気がしなくて逃げ出した。

もうこれは両思い確定なんだから

悪魔の囁きに乗っても良いと思った。

ただ恋人になる前にそんな事をするのは違うから。

かと言ってあの場で告白するのも

違うと思った。

明日仕切り直して告白しようと僕は決意した。


等と思ってくれてるはずだ。

明日には結果ははっきりするが

私は匠君が告白してくれて

恋人になる事を確信していた。

私は天才だから。


終わり









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