第36話 制服姿の可奈子さんを……少しいじめる

 今でも十分に若々しい可奈子さんは、高校時代の制服も違和感がない。


 ただ、ある部分を除いては。


 パツパツ、ムチムチと……


「……は、恥ずかしい」


「か、可奈子さん……」


 俺は衝撃に震えていた。


 ぶっちゃけ……めっちゃエロい!


 死ぬほど……ヤバい。


 確か、芽衣さんが言うには、高校時代の可奈子さんはFカップだった。


 それが今ではIカップ……いや、下手すればその上のJカップに達しているかもしれない。


 というか、確実に行っている。だって、100cmオーバー疑惑が出ているし。


 とにかく、巨乳から爆乳に成長したことで、当然ながら制服のその部分はパツパツだ。


 何かもう、ボタンがかろうじて留まっている部分がちらほらある程度。


 そのむっちりした谷間とか見えちゃっているし……


「……と、冬馬くん、そんなに見ないで」


「あっ、ごめん。可奈子さんが、あまりにもエロ……可愛すぎて」


「そ、そんな……みっともなく、太っちゃって」


「いやいや、そんなことは……」


 俺はゴクリ、と息を呑む。


「可奈子さん、せっかくだから、写真を撮っても良いかな?」


「ダ、ダメと言っても、撮るんでしょ?」


「もちろん」


「イジワル……」


 俺はスマホでパシャパシャと、制服姿の可奈子さんを撮影して行く。


「可奈子さん、可愛いよ。そこ、笑顔でピースして」


「こ、こう?」


「そうそう、可愛いよ!」


 って、俺は完全にエロカメラマンだな。


「冬馬くんのエッチ……」


「ぐっ……じゃあ、もう撮影はやめるよ」


 俺はスマホを置く。


「今度は、そばに来てよ」


 可奈子さんはムスッとなりつつも、俺のそばに来てくれた。


 そのまま、一緒にソファーに座る。


「あ、ちょっと待って。俺も制服に着替えて来る」


 慌てて自分の部屋に向かった。


 5分ほどで着替えを済ませて戻る。


「お、お待たせ……」


「う、うん」


「となり、良いかな?」


「どうぞ」


 俺と可奈子さんは、制服姿でとなりあう。


 とうとう、夢が叶った。


 それから、俺は可奈子さんの手に触れる。


「俺、幸せだよ。まるで、本当に学生同士のカップルみたいだね」


「うん……」


 可奈子さんは頬を朱に染めつつ、俺の手を握り返す。


「でも、学生同士だから、ちゃんと健全なお付き合いをしなくちゃ」


「健全、というと?」


「エ、エッチなことは、なしってこと」


「ああ、そうだね」


 俺は苦笑する。


「けど、今どきの若い子たちは進んでいるからさ……可奈子さんも、分かるでしょ?」


「だ、だとしても……んっ」


 俺は可奈子さんにキスをした。


「ぷはっ……こ、こら、いきなりダメよ」


「ていうか、マジでおっぱいすごっ……今度、下着屋に行って計ってもらった方が良いよ」


「……何なら、今から冬馬くんが計ってみる?」


「……マジで言っていますか?」


「……嫌なら、良いけど」


「……いえ、ぜひ計らせて下さい」


「……変態」


 俺はまた大急ぎでメジャーを用意した。


「で、では、失礼します……」


 俺はムチムチ、パツパツな可奈子さんの制服おっぱいにメジャーを回す。


「……えっ、マジで?」


「ど、どうしたの?」


「あのさ、可奈子さんの胸のサイズ……」


 俺はこそっと耳打ちする。


 可奈子さんの顔が赤く染まった。


「そ、そんなに……育っていたの?」


「う、うん。俺も驚いたよ……だって、本当に……1m超えとか……」


「メ、メートルで表さないで」


「103cmとか……すごすぎ」


「い、言わないでよ~!」


 ポカポカ!と叩かれてしまう。


「やめなよ、おっぱい揺れがすごいから」


「う~! このエロイケメン!」


「だから、イケメンじゃないし。可奈子さんこそ、爆乳美女だね」


「ば、爆乳とか言わないでよ……」


 ぷしゅ~、と。


 可奈子さんの頭から湯気が立つ。


「けどこれだと、Jどころか、その上のKかもね……ジャンボから、クイーンになったよ」


「クイーンはQでしょ」


「えっ、そこまで大きくなりたいの? さすがに、それは……」


「冬馬くん、あまり調子に乗っていると、ビンタするよ?」


「ごめんなさい」


 俺は素直に謝った。


「でも、困ったな~。あまり大きすぎると、可愛いお洋服が似合わなくなっちゃう」


「大丈夫だよ。可奈子さんは何を着ても可愛いから」


「でも冬馬くん、最近は私と会った時、まずは胸から見るもん」


「え、そんなことないよ。この素晴らしく美人で可愛い顔から見るよ」


「本当かしら? さっきから、胸にしか視線を感じないもの」


「それは可奈子さんの胸が主張激しいのがいけないんだよ」


「……変態」


「可奈子さんこそ、変態でしょ? そんな風にパツパツの制服を着ちゃって」


「冬馬くんのリクエストでしょ」


「そうだね、ごめん。でも、可奈子さんを前に思春期の俺が性欲を押さえるとか……無理だし」


 俺は少しへこんでしまう。


「……もう、仕方ないなぁ」


 可奈子さんはため息を吐いて、俺を胸に抱いた。


「……今日だけ、特別なご奉仕をしてあげる」


「……何か、エロい響きだね」


「……バカ。ちゃんと、良い子にしてなさい」


 その後、俺は可奈子さんが胸だけでなく、色々と成長していたことに驚かされた。







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