笑顔で、ありがとう無双!!

渋谷かな

第1話 夢想の無双は虚無僧?

チュンチュン。

 雀の鳴き声が朝を伝える。

「zzz。」

 まだ幼女は夢の中。

コケコッコー!

 ニワトリが鳴いた。

「zzz。」

 まだまだ幼女は夢の中。

ガタガタガター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 道路工事が始まった。

「zzz。」

 まだまだまだ幼女は夢の中・・・・・・。

ズドーン!

 宇宙から地球に隕石が落下した。

「ふあ~! よく寝た。」

 ようやく目が覚めた幼女の名前は佐藤ポン子。ニックネームは、ポーちゃん。小学一年生の6才。

「・・・・・・。もう一回寝よう。」

 そしてポーちゃんは伝説になった。

「こらー! ポーちゃん何を睡眠無双してるのよ! 早くおきなさい! 学校に遅刻してるわよ!」

 そこにポーちゃんの母親がやって来る。

「うぎゃ!?」

 布団からつまみ出されるポーちゃん。

「酷いわ!? あんまりよ! 私の二度寝をかけてゴットカードで勝負よ!」

「いいわよ。私、絶対に負けないので。」

 ニコッと不敵に笑うポーちゃんママ。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵1枚。

 ポーちゃんママのゴットカード。ドラゴン1枚。その他たくさんの魔物たち。


「ギャアアアアアアー! やられた!」

 まだ幼いポーちゃんのゴットカードは強くないので、お母さんにコテンパンにやられた。最初からポーちゃんに勝てる見込みはなかった。

「さっさと着替えて学校に行きなさい。」

「は~い。」

 小学生は辛いポーちゃんであった。


「おはよう。あれ? まだお父さんいたの?」

 ポーちゃんが着替えて食卓に来ると仕事に行っているはずの父親がいた。

「リストラされて無職になったから、家で引きこもるしかないんでよね。アルバイトの求人すらないし。」

 ポーちゃんのお父さんは失業中であった。

「そんなことよりポーちゃん。朝からゴットカードで遊ぼう!」

「わ~い!」

 ポーちゃんはしっかりした母親ではなく、ダメな父親に似たみたいだ。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。

 お父さんのゴットカード。人食い巨人1枚。その他たくさんの魔物たち。


「ギャアアアアアアー! また負けた!」

 まだ幼いポーちゃんがお父さんにも勝てる見込みはなかった。

「でも、これで2ポイントだもん。」

 ゴットカードは弱者救済のために戦闘に参加するだけでポイントがもらえる。

「ポーちゃん。お父さんなんかと遊んでいないで早くご飯を食べて学校に行ってらっしゃい。」

「は~い。」

 ゴットカード・バトルで負けたポーちゃんはお母さんの言うことを聞かなければいけなかった。

「そうよ。それでいいのよ。この世界は全てゴットカードが決めるんだから。フォフォフォー!」

 宇宙人のように笑うポーちゃんママ。

「クソッ。いつか私も強くなってやる。」

 今は弱くてもポーちゃんは諦めていなかった。


「ただいま。」

 そこにポーちゃんの兄のポン太が帰ってきた。

「おかえりなさい。」

「なんでお兄ちゃんが帰って来るの? さては早退したな。」

「違うわい! 高校は中間テストだから昼までだ!」

 ポーちゃんの兄は高校一年生の16才。

「そういうポーは何で家にいるんだ? 小学校は?」

「今日は小学校は昼からなの。給食を食べる時間に間に合えばいいのよ。」

 これはポーちゃんの哲学である。

「そんな訳ないでしょ! ポーちゃん! 早く学校に行きなさい!」

「は~い。」

 渋々、冒険の旅に出抱えるポーちゃん。

「ちょっと待って。ポー。お兄ちゃんとゴットカード・バトルしようぜ。」

「嫌だ。給食の時間に遅れちゃうから。」

 兄よりも給食が大切なポーちゃんだった。


「あ~面倒臭い。どうして学校って毎日行かないといけないの?」

 哲学者のポーちゃん。

「ワン。」

 カワイイ犬が現れた。

「カワイイ!」

 ポーちゃんはカワイイものに目がない。

「ワンワン。」

 子犬もポーちゃんに懐いでいる。

「え? 私とゴットカード・バトルがしたいって。」

「ワン。」

「よしやろう。」

 今の時代、犬もゴットカードを持っているのだ。ゴットカードは犬が飼い主に餌が欲しいなど自己主張する時のコミュニケーション・アイテムである。

「ゴットカード・ファイト!」

「ワン!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。

 子犬のゴットカード。ケロベロス1枚。その他たくさんの犬たち


「ギャアアアアアアー! やられた! なんで道端の子犬が超レアカードを持っているのよ!?」

「ワン。」

 子犬のゴットカードの地獄の番犬ケロベロスは超レアで超強かった。

「ニャア!」

「まあ、カワイイ子猫ちゃん!」 

 カワイイ子猫が現れた。

「なに? おまえもゴットカード・バトルがしたいの?」

「ニャア。」

 犬が持っている猫もゴットカードを持っているのだ。正にこの世はゴットカード時代。

「ゴットカード・ファイト!」

「ニャア!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。

 子猫のゴットカード。猫又の猫ガール1枚。その他たくさんの猫たち。


「ギャアアアアアアー! また負けた! だから道端のカワイイ猫ちゃんに超レアカードを持たすなと言っている!」

「ニャア。」

 小学生のポーちゃんは強く抗議する。

「カア! カア!」

 そこにカラスが現れる。

「まあ、かわいいカラス・・・・・・って、このままじゃ学校に遅れちゃう!」

 既にポーちゃんは遅刻しています。

「またね。カラスちゃん。」

 泣きながら先を先を急ぐポーちゃんは道端の動物たちに無双された。

「カアー、カアー。」

 カラスは「アホー、アホー」と叫んでいる。

「カゲカゲ。」

 そのポーちゃんの様子を見守る怪しい影がいた。


キーンコーンカーンコーン!

 小学校のベルが鳴る。

「間に合ったわ!」

 ポーちゃんは小学校にたどり着いた。

「おいしい!」

 ポーちゃんは給食を美味しく食べている。

「社長出勤だな! 給食だけ食いにきやがって!」

 そこに男の子が現れる。

「おいしい!」

 しかしポーちゃんは食べることに夢中で男の子を気にしない。

「こらー! 無視するな!」

「ふう。美味しかった。あら? 蒼。いたの?」

 ポーちゃんは給食を食べ終えて気づく。男の子の名前は鈴木蒼。ポーちゃんの同級生である。

「くそ! ポーちゃん! 俺とゴットカードで勝負だ!」

「いいわよ。食後の運動代わりに戦ってあげるわよ!」

 今の時代は給食のおかわりの最後の牛乳1本を巡ってもゴットカードで勝負する時代。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵1枚。

 蒼のゴットカード。侍1枚。


「いけ! 歩兵さん!」

「負けるな! 俺の侍!」

 ポーちゃんと蒼は、まだ子供なのでたくさん課金できないので、手持ちのカードは少なかった。

「おお!」

「おお!」

 そして剣と刀でぶつかり合う歩兵と侍も大して実力の差はなく均衡していた。

「歩兵さん! ポーちゃん・アタックよ!」

「できる! だが負けん! 蒼流星スラッシュ!」

 ちなみにそんな必殺技はない。

「なかなかやるわね!」

「そういうおまえこそ!」

 ポーちゃんと蒼はゴットカードのライバルだった。

キーンコーンカーンコーン!

「二人とも早く席に着かないと先生に怒られるわよ。」

 クラスメイトの高橋泉がポーちゃんよ蒼のどんぐりの背比べを心配して声をかけてくれる。

「クソ!? パワー負けしている!?」

「素早さはポーちゃんの方が上か!?」

 しかし白熱しているバトルのために二人は気づかない。

「そこの二人! 静かにしなさい!」

 そこに先生がやって来た。

「はい!?」

「すいません・・・・・・。」

 二人は怒られてゴットカード・バトルをやめた。

「私が新しい先生の竜玉です。みなさん仲良くしましょうね。」

 先生の名前は竜玉。前の先生はポーちゃんたちに疲れて精神病になって辞めたらしい。

「それでは今から勉強の課題を行います。」

 新しい先生がやって来るとイベントが行われるシステム。勉強の課題は置き換えるとイベントである。

「ええー!?」

 もちろん生徒たちは断末魔の悲鳴をあげる。

「イベントは、竜の探求です!」

「おお! あの伝説の竜の探求!?」

「そしてラスボスは、あの有名な、ドラゴンキングです!」

「おお! ドラゴン・キング!?」

 泣く子も黙る伝説の勉強であった。

「小学一年生で竜の探求はないわ。」

「そうそう。しかもラスボスが石巨人ではなく、竜の王のドラゴン・キングだなんて。クリアできる人はいないだろう。」

 他のクラスメイトたちは最初から諦めていた。

「蒼! あんたには負けないわ! 私が誰よりも先に竜の探求をクリアしてみせる!」

「何を!? 俺の方がおまえより先にボスのドラゴン・キングを倒してやる!」

 気合十分の子供たちは目から火花を散らせる。

 しかしポーちゃんと蒼は最初から完全制覇を目指していた。

「それでは竜の探求の勉強を開始します!」

 こんな学校があったら「楽しそう!」と通いたいと思うのは間違いだろう。


「ねえねえ、泉ちゃん。」

「なに? ポーちゃん。」

「竜の探求って何?」

「そこからかい!?」

 プライドの高いポーちゃんは知ったかぶりなので本当は何も知らない。

「私の新しい伝説が生まれようとしている。」

 竜の探求とは、昔からある人気の勉強で、モンスターを倒して経験値とお金を稼いで、レベルを上げて武器やアイテムを買ってゴットカードを強くして、探求するエリアを広げていき、色んな人から情報を聞いて、色々な課題を達成していき、重要なアイテムを手に入れて謎を解き、最後にラスボスのドラゴン・キングを倒すというものだった。

「そうか。私たち生徒って伝説の勇者「ポー」の血を引く勇者の末裔役なんだ。」

「そうそう。ドラゴン・キングにさらわれたお姫様を助けるんだよ。」

「がんばるポー!」

 ここに勇者ポーちゃんが誕生した。


「泉ちゃん。私とパーティーになろうよ。」

「何を!? 泉は俺と一緒になるんだ!」

 ポーちゃんと蒼は、竜の探求をクリアするべく回復魔法が使える僧侶の泉の取り合いをする。

「まあまあ二人とも。三人でがんばろう。ねえ、そうしよう。」 

 協調性があり気遣いができる泉はいつもポーちゃんと蒼に振り回される。

「大親友の泉ちゃんが言うなら仕方がない。」

「そうだな。泉の顔を立ててやるぜ。」

 こうしてポーちゃん、蒼、泉でパーティーを組んで竜の探求に挑むことになった。

(もうー! こんな生活は嫌!)

 泉、心の俳句。


「でも、勉強の課題が出る度にレベル1からだと大変ね。」

「いいじゃないか。対戦モードと違って、みんな平等にスタートできる。」

「そうね。新しいゲームを始めるみたいなものだもんね。」

 新しいイベントは全員がレベル1から始める。

「がんばるポー!」

「おお!」

 だから差がないので期間中に頑張った人間は先に進めるのだ。勉強は努力した分だけ他の人より先に行ける。

「まずは雑魚モンスターを倒してレベル上げだ!」

「ええー!? 先に武器を装備しないとやられちゃうよ!?」

「私は寝る。」

「ポーちゃんも好き勝手言わないで!?」

 ドタバタしている間に戦闘準備を整える。

「いくぞ! ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 敵のゴットカード。スライム1枚。


「どんなことにも全力を尽くす! それが私の流儀だ!」

「これは勉強だ! 決して弱い者いじめではない!」

 ポーちゃんと蒼はスライム1体に二人がかりで全力で襲い掛かかり蹂躙無双する。

「ギャアアアアアアー!」

 スライムを倒した。

「見たか! これが私の実力よ!」

「おれの勝利だ! ワッハッハー!」

 勝ち誇るポーちゃんと蒼。

「スライムさんのご冥福を心より祈ります。アーメン。」

 泉は僧侶らしくスライムを供養した。


 敵のゴットカード。スライム1枚。赤スライム1枚。


「くらえ! ポーちゃん・アタック!」

「これで2対2だ! 流星斬り!」

 二人はレベルが低いので、そんな必殺技は覚えていない。子供特有の自分の攻撃に名前をつけたがるのだ。

「ギャアアアアアアー!」

 スライムたちを倒した。

「楽勝ね!」

「この調子でドンドン倒すぞ! 勉強って楽しいな!」

 ポーちゃんたちは、こんな勉強が好きな子供たちだった。

「二人とも油断し過ぎよ。」

 そんな調子に乗っている二人を心配する泉。


 敵のゴットカード。スライム1枚。赤スライム1枚。コウモリ1枚。


「ふん、スライムなんかイチコロだ!」

「ゲゲゲ!? なんか空を飛んでるぞ?」

 スライムの中にコウモリもいた。

「先にスライムを倒してから考えよう。」

「おお!」

「ギャアアアアアアー!」

 ポーちゃんたちはスライムたちを倒す。

「キイ!」

 コウモリは空を飛んでいるのでポーちゃんたちの剣では攻撃できない。

「困ったわね。どうしよう?」

(キタ! 私の出番が!)

 ポーちゃんと蒼は兵士と侍なので魔法が使えない。しかし僧侶の泉は簡単な攻撃魔法は使える。

「ここは私が・・・・・・。」

「投石でいいんじゃねえ?」

「え?」

「そうしよっか。」

 泉の主張は悪童二人にかき消された。

「ポイ!」

「秘技! キツツキ投石!」

 ポーちゃんと蒼は拾った石を投げつけた。

「ギャアアアアアアー!」

 コウモリに命中。コウモリは倒された。

「勝った!」

「俺の前に敵はない!」

 創意工夫で困難を乗り越えていく子供たちであった。

「リカバリー!」

「泉ちゃん、もっと回復魔法をかけて。」

「ズルいぞ。今度は俺が回復してもらうんだからな。」

「何を! 回復してもらった私の方が優位であると忘れるなよ!」

「何を!? この卑怯者!」

「もう! 二人とも暴れないで!」

 泉はあくまでも回復役なのであった。


 敵のゴットカード。ゴースト。


「あれは何? お化け? 私にお化けは苦手なのよね。」

「投石がすり抜けてしまう!?」

 今度の敵はゴースト。体が物理攻撃をすり抜けるのでダメージを与えられない。

「泉ちゃん! 任せた! 僧侶の力を見せつけてやって!」

「悪霊退散だ! 泉! 除霊無双するのだ!」

 こういう時だけ調子の良い二人。

「ええー!? 私マジックポイントが残ってないんだけど!?」

 泉はポーちゃんと蒼のヒットポイントの回復にMPを使い切っていた。

「ギャオオオオオー!」

 ゴーストがポーちゃんたちに襲い掛かってくる。

「・・・・・・撤収! 逃げろ!」

 ポーちゃんたちはとんずら無双した。

「私に逃げれない敵はいない!」

 新しい無双を覚えた。


「さようなら。また明日ね。バイバイ~!」

 ポーちゃんたちは泉のMP切れを理由に竜の探求の勉強は明日にすることにした。

「なかなかレベルも上がらないし困ったわね。」

 たった4回戦っただけで(1回は逃走)レベルが上がったら苦労はしない。

「もっとこう最強の力を手に入れて私が敵をサクサク倒して無双できるような爽快な物語にならなくっちゃ。」

 ポーちゃんの野望である。

「カゲカゲ。」

 その時、またまたポーちゃんの前に道端の魔物が現れた。

「なに? 犬でも猫でもないわね。」

 現れた怪しい影は犬と猫を合わせたワンニャア系の姿をしたカワイイ動物に見えた。

「ポーちゃん。君に最強の力を与えよう。」

「ウワアアアアア!? 犬猫が喋った!?」

 目の前の動物が言葉を喋ったことに驚くポーちゃん。

「僕はカゲカゲ。カゲカゲ星から来た宇宙人だ。」

「宇宙人!?」

 現れた動物は宇宙人だった。

「ポーちゃん。君の犬や猫を大切にする姿に感動した。君は心が優しく犬や猫を攻撃できないで態と負けたんだろう。なんて素敵な心の持ち主なんだ。」

「そ、そ、それほどでも。アハッ!」

 ただ犬や猫が強すぎて敵わなかったとは言えないので笑うしかないポーちゃん。

「ただし条件がある。私は地球で住む所がなく捨て犬猫同然の暮らしをしている。そこでポーちゃん。僕をペットとして飼ってくれないかい?」

「え、でもお父さんとお母さんに聞いてみないと。」

 渋るポーちゃん。

「最強の力をあげるよ。」

「はい! 飼わせていただきます!」

 ポーちゃんは最強の力に弱かった。

「カゲカゲ、家ではぬいぐるみのようにしていてね。お父さんとお母さんにバレたら捨てられるかもしれないから。」

「分かったよ。捨て宇宙人にはなりたくないからね。」

 ポーちゃんは宇宙人カゲカゲをペットとして飼うことにした。


「ゴットカード? このカードで宇宙を支配するのかい?」

 自宅に帰ってきたポーちゃんとカゲカゲ。

「うん? まあ、そうね。アハッ!」

 カゲカゲは初めてゴットカードの説明をポーちゃんから受けてしまった。

「今、行えるのが対戦モードと勉強の課題(イベント)モードか。対戦モードのポーちゃんのカードは歩兵が1枚。そんなに強くないね。それにイベントのポーちゃんも強くない。」

「うるさいな! こういうゲーム設定なのよ!」

 ポーちゃんのバトル・デッキを見たカゲカゲの素直な感想だ。

「ポーちゃん、強くなりたいと思わないのか?」

「なりたい! 強くしてくれるの?」

「約束だからね。ポーちゃん、最強の力をあげるよ。サイキッカーになあれ!」

 カゲカゲは神々しく輝く光をポーちゃんの心に与える。

「ウオオオオオオオオオー!」

 ポーちゃんに力が漲ってくる。

「何が変わったの?」

 しかしポーちゃんの見た目には変化はない。

「ポーちゃんは宇宙の力で超能力者になったんだ。」

 サイキッカー・ポーちゃんの誕生である。

「超能力?」

「そう、超能力。相手の心の中を読むことができたり、念じたら物を動かすことができたりするんだ。」

「すごい! 超能力! 私は今日からサイキッカー! アハッ!」

 やっと超能力を理解した小学一年生のポーちゃん。

「早速だ。ポーちゃん。ゴットカード・バトルをやってみよう。」

「おお! ゴットカード・ファイト!」

 ポーちゃんは対戦モードでゴットカード・バトルを始める。


 対戦相手のゴットカード。歩兵、騎士、重装兵が各1枚ずつ。

 ポーちゃんのゴットカード。影の剣士1枚。


「あれ? 私の歩兵さんが変わっている。」

「それはポーちゃんが超能力者になったから、歩兵のゴットカードが進化したんだよ。」

「マジ!? スゴイ! 超能力者! 最高! アハッ!」

 ポーちゃんはゴットカードの進化に驚く。

「歩兵さん! やっちゃってください!」

「おお!」

 ポーちゃんは影の剣士の呼び方は歩兵さんのまま。

「俺が攻撃を受け止めてやる!」

 敵の重装兵が盾役として前に出てくる。

「しゃらくさい!」

 影の剣士は剣を重装兵の上部から斬りつける。

「ギャアアアアアアー!」

 真っ二つにして重装兵を倒した。

「い、一撃で!? 一撃で重装兵を倒した!?」

 ポーちゃんは衝撃を受ける。恐らく兵士シリーズのユニットの中で一番HPヒットポイントが高いはずだった。そんな重装兵を一撃で影の剣士は倒したのだった。

「スゴイ! めちゃくちゃ強い!」

 ポーちゃんは影の剣士の強さに感動する。

「どうだい? ポーちゃん。影の剣士は気に入ってくれたかい?」

「うん! とっても気に入った! アハッ!」

「それは良かった。さあ、がんばってゴットカード・バトルに勝利しよう。」

「おお! がんばるポー!」

 ポーちゃんは影の剣士の強さに惹かれる。

「じょ、冗談じゃないぞ!? 重装兵がやられるのに歩兵の俺たちに勝ち目なんかある訳がない!?」

「なんなんだ!? あのゴットカードは!?」

 敵の歩兵と騎士は影の剣士にビビっていた。

「やっちゃえ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんの指示で影の剣士が敵に斬りかかる。

「ギャアアアアアアー!」

「アベシ!?」

 一瞬で敵を切り倒す影の剣士。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝利した。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「おめでとう。ポーちゃん。」

「ありがとう。カゲカゲ。」

 ポーちゃんの健闘を称えるカゲカゲ。

「でも一つポーちゃんにお願いがあるんだ。」

「なに?」

「人間は他人と自分を比べて嫉妬したり、妬んだり、いじめたりする陰険な生き物なんだ。だからポーちゃんが影の剣士という超超超レアなゴットカードを持っていると知られるとポーちゃんから奪おうと危険な目に合うかもしれない。」

 宇宙人のカゲカゲには人間はつまらない生き物に見えている。

「確かに!? 乙女の危機だわ!?」

 正確には幼女の危機である。

「そこでお願いなんだが、他の人間にポーちゃんが影の剣士を持っていることを知られないようにしてほしいんだ。例えそれがポーちゃんの友達でもだ。人間は強いゴットカードや大金を持っていると知るとお友達でも接し方が変わってくるからね。」

「誰にも知られないように気を付けるわ。」

「ありがとう。影の剣士は歩兵の陰に忍ばせてあるから、いつでも困った時には使ってね。」

「分かったわ。じゃあ、私が影の剣士のゴットカードを持っていることは私とカゲカゲの二人だけの秘密ね。」

「ああ、そうだよ。僕とポーちゃんだけの二人だけの秘密だよ。」

 なぜかラブコメのように臭い空気を漂わせる。

「よし! ゴットカード・バトルしまくって強くなるぞ!」

「そうだ。その意気だよ。がんばって二人で全宇宙を支配しよう!」

 もしかしたらカゲカゲは全宇宙を支配したい宇宙人なのかもしれない。

「影の剣士が使えたら勝つのは当然よね。アハッ!」

 その夜、ポーちゃんは布団の中でゴットカード・バトルをやりまくった。もちろん影の剣士の力を使いポーちゃんの歩兵さんは全戦全勝だった。 

「何という集中力だ!? 人間は何か一つのことにハマると健康を害してものめり込む生き物なのか。」

 カゲカゲにはポーちゃんがゲーム無双しているように見えた。

「無双が無双している!? ポーちゃんは人間を超えた存在に違いない!」

 宇宙人が初めて飼われた地球人を基準に人間を考えています。


「チュンチュン。」

 そして次の朝を迎えた。

「zzz。」

 当然のように夜更かししたポーちゃんは眠り続けている。

「コケコッコー!」

「zzz。」

 決してスズメやニワトリ如きの鳴き声では目覚めない。

「毎日、道路工事と隕石を宇宙から落とす訳にもいかないのよね。」

 そこにポーちゃんのお母さんがやって来る。

「起きなさい! ポーちゃん!」

「zzz。」

 もちろんお母さんが大声で叫んだくらいでも起きない睡眠無双なポーちゃん。

「そっちがその気ならこちらにも考えがある。エッヘッヘ。ポーちゃん。起きないとおやつは無しよ。」

 ピキーン!

 ポーちゃんの目が開き起動する。

「おやつはどこ!? 私のおやつ!?」

 周囲をキョロキョロするポーちゃんはおやつを探している。

「やっと起きたか。食い意地の張った娘よ。」

「はあ!? 騙したな!? それが大人のすることか!?」

「毎日学校に遅刻している分際で何を言う!」

 よくある親子喧嘩である。

「お母さん! なら勝負はゴットカードで着けましょう!」

「いいわよ。今日もママの勝ちだけどね!」

 昨日まではお母さんの全勝。ポーちゃんの全敗だった。昨日までは。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵1枚。

 ポーちゃんママのゴットカード。ドラゴン1枚。その他たくさんの魔物たち。


「え? ええー!? 負けた!? 私のドラゴンが!? この私がポーちゃんに負けた!?」

「やったー! 勝った! わ~い! お母さんに初めて勝った!」

  大喜びのポーちゃん。唖然とするお母さん。

「どうして!? なぜ!? ・・・・・・はあ!?  まさか!? ポーちゃん! お母さんのクレジットカードを盗んで課金して、ゴットカードを何枚もガチャったんじゃないでしょうね?」

 ゴットカードを強くするためには戦いに勝って経験値を溜めるか、課金して要らないカードを重ねるしかなかった。

「酷い! 疑うなんて! お母さん! 娘を泥棒扱いするのね! 私は寝ないで一晩中ゴットカード・バトルをして強くなっただけなのに!?」

「いや。それもダメでしょう。早く着替えて少しでも早く学校に行きなさい。」

「ほえ~。」

 結局、お母さんに首根っこをつままれて起こされるポーちゃん。

「恐ろしい!? なんて恐ろしい生き物なんだ!? お母さんという生き物は!?」

 宇宙人カゲカゲの地球人偏見無双は続く。


「おはよう。」

 起きたポーちゃんをお父さんが迎えてくれる。

「またいたの。お父さん。」

「このご時世、就職先なんてないんだよ。それよりお父さんとゴットカード・バトルをして遊ぼう。無職無双してやる。」

「いいわよ。今朝の私は一皮向けたのよ。」

 お父さんともゴットカード・バトルをするポーちゃん。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。

 お父さんのゴットカード。人食い巨人1枚。その他たくさんの魔物たち。


「ま、負けた!? 再就職にも負けて、小学生の娘にゴットカードでも負けた!? 俺の人生はもう終わりだ・・・・・・。」

 ポーちゃんのお父さんは生きる気力を失くした。

「生きる屍なんて要らないわ。元気出してよね。お父さん。」

「は・・・・・・い。」

 ポーちゃんに励まされるお父さん。

「面倒だからお兄ちゃんが帰って来るまでに家から脱出しよう。」

 ポーちゃんは冒険の旅に出かける。


「ワンワン。」

 ポーちゃんは通学路でいつものかわいい子犬に出会う。

「ねえ、カゲカゲ。こいつに勝てる?」

 カバンにぬいぐるみとしてついてある宇宙人のカゲカゲに問う。

「カワイイワンちゃんだね。地球では犬もカードゲームをするのかい?」

「するよ。しかもとてつもなく強い。」

 なんてったって道端の捨て犬の持っているカードはケロベロス。

「いいわ。給食の時間にはまだ早いから、私の歩兵さんがどれだけ強いのか試してやる! ゴットカード・ファイト!」

「ワン!」

 こうしてゴットカード・バトルが始まる。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。

 子犬のゴットカード。ケロベロス1枚。その他たくさんの犬たち


「やったー! ケロベロスに勝った! わ~い!」

 勝利に大喜びのポーちゃん。

「キャイン、キャイン。」

 子犬は負けて可愛くなっている。

「メモしておこう。地球の犬はカードゲームをすると。」

 カゲカゲの宇宙人勘違い無双はつづく。


「ニャア!」

 今度は道端の捨て猫が現れた。

「そういえばカワイイ子猫ちゃんにも仮があったわね。ケロベロスにも勝った私の実力を見せてやる!」

「ニャア!」

 そんなことは知らない子猫はポーちゃんを弱い子供扱いしている。

「ゴットカード・ファイト!」

 幼女対子猫のゴットカード・バトルが始まる。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。

 子猫のゴットカード。猫又の猫ガール1枚。その他たくさんの猫たち。


「ニャア!?」

 ポーちゃんに負けて驚くカワイイ子猫ちゃんは呆然としている。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 勝利に大喜びのポーちゃん。

「そうか。地球の猫もカードゲームをするんだな。メモしておこう。」

 カゲカゲの宇宙人あるある無双はつづく。


「カアカア!」

 カラスがポーちゃんに懐いてくる。

「まさか!? 地球のカラスもカードゲームをするというのかい!?」

「こいつ、私のストーカーなのよ。」

「地球のカラスはストーカーと。メモしておこう。」

 真面目な宇宙人は何でもメモを取る。

「いいわ。今日は時間的ゆとりがあるから相手してあげましょう。ゴットカード・ファイト!」

「カアー!」

 ポーちゃんとカラスのゴットカード・バトルが始まる。


 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。

 カラスのゴットカード。八咫烏1枚。烏天狗1枚。その他たくさんの鳥たち。


「か・・・・・・あ・・・・・・。」

 カラスは初参戦なのにやられてショックだった。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「そうか。地球のカラスもカードゲームをすると。メモをしておこう。」

 宇宙人カゲカゲの地球の勘違い無双はつづく。


「ナメナメ。」

 道端のナメクジも遊んでほしいらしくポーちゃんを見つめている。

「う!? ナメクジ・・・・・・気持ち悪いから学校に行くことにするか。」

 ポーちゃんは学校に行くことにした。

「ポーちゃんはナメクジが嫌いと。これもメモしておこう。」

 いつの間にポーちゃんの弱点を知った宇宙人だった。


「どうした!? 熱でもあるのか!? ポー! おまえ病気だろ!」

「なんでそうなるのよ?」

 給食の時間よりも早く来ると蒼に重病人扱いされるポーちゃん。

「さあ、少し早く来たし給食を美味しくするためにも竜の探求の勉強をがんばるポー!」

 ポーちゃんは給食の時間の前の4時間目の授業時間にやって来たのだった。

「悪いな! ポー! おまえが来ない間に新しい仲間を入れてたんだ!」

「なんですって!?」

 蒼はポーちゃんを外して、新しい仲間を採用したという。

「新しい仲間は私よ!」

「おまえは田中海!?」

 新しい仲間の名前は田中海。

「その通り! 殺戮の魔法使いの私が仲間に加わってあげたのよ! ありがたく思いなさい! オッホッホー!」

 海は自信過剰な魔法使いだった。

「ということで、ポー! おまえは用済みだ!」

「ひ、酷い!? こうやって仲間外れが始まるのね!?」

 ポーちゃんは被害妄想でも無双する。

「まあまあ、4人パーティーにすればいいじゃない!?」

 すかさず泉がポーちゃんをフォローする。

「さすが泉ちゃん! 優しい!」

「だってポーちゃんはお友達だもの。アハッ!」

 泉はお友達思いの優しい性格だった。

「だがな。俺たちは午前中の1時間目から竜の探求の勉強をしてきたんだ。サボりのおまえとはレベルが違うんだよ! レベルが!」

 蒼はポーちゃんを挑発する。

「そうだわ。条件を出してあげる。私たちのパーティーに入りたかったら、あなたがサボっている間に進んだ所まで一人でたどり着くことができたら、仲間に入れてあげるわよ。オッホッホー!」

 海もポーちゃんを挑発する。

「いいわ。その条件を飲んであげるわ。」

 ポーちゃんは快く条件を快諾する。

「俺たちはさらに先に行ってやる! 追いつけるものなら追いついてみやがれ!」

「いくわよ。泉。しっかり私の傷に回復魔法をかけなさいよ! オッホッホー!」

 傲慢で自己中心的な碧と海。

(助けて! ポーちゃん!)

(うっ!? 泉ちゃんが魔王と魔女に捕らえられているプリンセスに見えてしまうわ!?)

 切ない気持ちを通わせるポーちゃんと泉。

「待ってて! 泉ちゃん! 必ず追いついて見せるから! がんばるポー!」

 ポーちゃんの一人旅が始まる。


「泉ちゃん! 必ず迎えに行くからね! がんばるポー!」

 ポーちゃんは蒼たちに追いつき泉を助けるためにも頑張るのであった。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 敵のゴットカード。魔法使い1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵1枚。 


「魔法使いか。」

「火の魔法! ファイア!」

 魔法使いが火の魔法でポーちゃんを攻撃してくる。

「えい!」

 一斬りで火の魔法を切り裂く。

「ええー!?」

 炎を切り裂かれた魔法使いは目を丸くする。

「あ、別に火を斬らなくても、魔法使い如きの魔法じゃあ私にはダメージも与えられないか。アハッ! 魔法使いさん。私にドンドン魔法を撃ってきて。」

「なめるな! 小娘!」

 激怒した魔法使いが火の魔法を連発する。

「サイキック! パワー!」

 ポーちゃんは超能力を発動させる。歩兵の周囲に見えないバリアが展開される。

「なに!?」

「うん。私の予想通り火の魔法は私には効かないね。歩兵さん、もうやっつけちゃっていいよ。」

 ポーちゃんの歩兵は超能力の力を発揮することで無敵だった。

「おお!」

 歩兵が魔法使いに斬りかかる。

「ギャアアアアアアー! やられた!」

 魔法使いはやられた。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんは笑顔でありがとう無双する。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「さあ! 次いってみよう! 早く囚われの泉姫を助けに行かなくっちゃ!」

 ポーちゃんは先を急ぐのであった。


 その頃、泉姫御一行。

「キャアアアアアアー! 助けて!」

 泉たちはモンスターと対戦中だった。

「泉! しっかりダメージを受けて自分で回復しろ! さもないと死ぬぞ!」

「そうよ! その間に私と蒼でモンスターを倒してあげる!」

 説明しよう。泉は前衛回復盾として人柱僧侶にされていた。重装兵と違い本来は盾役ではないのでHPと防御力は低い。よって自分で即座にダメージを回復しないと死んじゃうのだ。

「ポーちゃん! 早く助けに来てー!」

 泉、心の叫び。


「一匹ずつは面倒臭いな。魔物さん。一度にかかってらっしゃい!」

 ポーちゃんは魔物に呼びかけた。

「ガルルル!」

「ワオワオ!」

「ピーポーピーポー!」

 複数の魔物が現れた。

「ありがとう! リクエストに応えてくれて! アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 敵にゴットカード。赤コウモリ1枚。サソリ1枚。ガイコツ1枚。大きな目玉1枚。赤ゴースト1まい。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「まずはコウモリに投石!」

 ポーちゃんは赤コウモリに石を投げた。

「ギャアアアアアアー!」

 赤コウモリを倒した。

「俺の甲羅はカチカチだぞ!」

 サソリが挑発してきた。

「あっそう。歩兵さんやっちゃって。」

「おお!」

 歩兵さんがサソリを攻撃する。

「ギャアアアアアアー!」

 サソリを倒した。

「俺は不死身のガイコツだ! おまえなんかに俺は倒せないぞ。」

「歩兵さん、試しに斬ってみて。」

「おお!」

 歩兵さんはガイコツを攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 ガイコツは再生不能に倒された。

「おい!? こいつらちょっとおかしくないか?」

「これじゃあ無慈悲な神だ!?」

 さすがに大きな目玉と赤ゴーストも歩兵さんの強さに疑問を持ち始めた。

「授業中に私語は現金です!」

「ギャアアアアアアー!」

 大きな目玉が倒された。

「大きな目玉!? なんなんだ!? こいつは!?」

「私の歩兵さんです! アハッ!」

「待ってくれ!? 俺に戦う気はない!? 逃げるから見逃してくれ!」

 赤ゴーストは逃げ出した。

「ギャアアアアアアー!」

 しかし歩兵さんに回り込まれた。

「逃げられたら経験値が入らないじゃない。アハッ!」

 戦場で不気味なポーちゃんのアハッ! 笑いが響く。

「ギャアアアアアアー!」

 歩兵さんに攻撃されて赤ゴーストはやられた。

「ありがとう。私の経験値になってくれて。アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「わ~い! 勝った! やったー!」

 大喜びのポーちゃん。

「泉ちゃんたちに追いつくのにはまだまだ先ね。私、そんなにサボっていたかしら? まあ、いいや。アハッ!」


その頃、泉たち。

「ど、ど、ドラゴン!?」

 ドラゴンと対決中だった。

「泉! 炎を浴びろ!」

「その隙に私たちがドラゴンの左右から攻撃するから!」

 蒼と海は自分たちだけは安全な所から攻撃する気だった。

「ギャアアアアアアー! 今度こそ燃えちゃうよ! 助けて! ポーちゃん!」

 泉の声がポーちゃんに届く日は来るのだろうか。


「みんな! 出ておいで! ポーちゃんと遊ぶ時間だよ! アハッ!」

 ポーちゃんのアハッ! 笑いにモンスターたちが複数現れた。

「ありがとう。参加してくれて。はい、列は一列に並んでね。順番抜かしはいけませんよ。アハッ!」

 人間のルールに厳しいポーちゃんは魔物の列を整備する。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。


 敵のゴットカード。カタツムリ1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「・・・・・・。」

 カタツムリがたたずんでいる。

「ギャアアアアアアー!」

 歩兵さんはカタツムリを踏んだ。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


 敵のゴットカード。白コウモリ1枚。


「ギャアアアアアアー!」

 歩兵さんの投げた石が命中して白コウモリを倒した。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


 敵のゴットカード。魔導士1枚。


「ギャアアアアアアー!」

 攻撃呪文を使われる前にさっさと魔導士を攻撃して倒した。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


 敵のゴットカード。鉄サソリ1枚。


「ギャアアアアアアー!」

 歩兵さんの攻撃力は固い鉄の甲羅のサソリも1撃で倒す。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


 敵のゴットカード。狼。


「ギャアアアアアアー!」

 歩兵さんの斬撃が狼に命中。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


「何かが違う。私は影の剣士という超超超レアカードを手に入れて、どんな敵も一撃で倒せてしまう。だけど今のモンスターが出る、倒すの繰り返しでは同じことの繰り返し過ぎて面白くない。これは私が強くなり過ぎたのが原因なのか?」

 ポーちゃん、子供の疑問。

「戦闘なんて一瞬で終わるから、その戦いになる前のエピソードで尺をとるんだ。」

 30分アニメでも、15分はエピソード。戦闘は5分だけ。

「でも、それって一人の敵ごとにエピソードを入れていたら、たかが5万字如きでは魔王を倒す所までいかないんじゃない?」

「どうせエピソードも他の作品と同じ様な内容だから、そこまでこだわったものはいらない。戦闘が6行で終わるなら、敵のエピソードも18行ぐらいでいいんじゃないかな。」

「ありがとう。そうしよう。アハッ!」

 ポーちゃんの感謝の気持ちは世界を救う。

「あ! 敵を倒す、または戦闘にばかり重きを置いていて、物語が全く進んでいなかった。よく物語の中盤の敵とかがスタート地点に現れたな。旅の初心者は全滅しちゃうと思うんだけどな。アハッ!」

 まだスタート地点にいるポーちゃんは何事も無かったように笑う。

「時を戻そう。シャドー・リターン!」

 ポーちゃんは何事も無かったかのように振出しに戻る。


「よく来た勇者ポーちゃん。」

 ラダトム王様の前から物語は始まる。

「王様の話は長いから省略ね。」

「え・・・・・・。」

 唖然とする王様

「さあ、お城の宝箱でも開けに行きますか。アハッ!」

 ポーちゃんの職業は盗賊だった。アハッ!

「チッ。しけてんな、この城。」

 お宝はこんぼう。銅の剣。薬草。毒消し草だった。

「こんな攻撃力10程度の剣は要らない。」

 だってポーちゃんは攻撃力1000越えの超超超レアの影の剣シャドー・ソードを持っているのだから。

「次はお城の隣のラダトムの街で物色だ! アハッ!」

 まだ盗賊根性が抜けないポーちゃん。

「う~ん。私の歩兵さんは影の剣士だから、たいまつなんか買わなくても暗闇でも怖くないのよね。武器や防具も既に最強だし。」

 影の剣士は影の鎧を装備すると影の騎士になり更にレベルアップできる。

「次はトロの洞窟に行けばいいのね。なんかこれもエピソードがあるようなないような。」


「真っ暗だ。」

 たいまつなしだと洞窟の中は真っ暗。

「いや~、スキルが影で本当に良かった。たいまつ代が節約できるもんね。アハッ!」

 ポーちゃんはシャドー・スキル。

「あ。お墓がある。」

 ポーちゃんはお墓を調べてみる。

「荒らされててなんもねえじゃん。次のイラガの町に行こう。」

 どうやら墓荒らしの仕業だ。


「う~ん。これがクエストか? なんか違うような。釈然としない。」

 悩める6才のポーちゃん。

「やはり身近な日常の出来事をエピソードにして、最後にシャドー・ナイトに倒させる30分アニメのお馴染みの展開の方が良いのでは?」

 例えると順番の割り込み、98円の特売の卵の取り合い、信号無視など一般大衆に分かりやすく共感できるエピソードの方が良いのではないかと思えてきた。

「なんだ? この不快感は。つながるようでつながらない。そんな気分だ。」

 仮にツブアンパンマンやセーラ月のような内容を書いてみるか? 作品は違うがどちらも同じ内容だ。共通しているのは他にも1話完結ということだ。迷惑探偵コナンもそうだか、通年のクエストは「黒の組織」だの「月のプリンセス」だの探す系でずっとある。1話完結の話とは別物だ。

「結論は自分の1話完結の世間的な出来事を処理できるヒーローを持てばいい。そしてそれを永遠に続けていけるヒーローである必要がある。それが長寿アニメの主人公だ。」

 サザエさんやクレヨンしんちゃんは無条件でOK。セーラームーンやアンパンマン、コナンとかは敵を倒す勧善懲悪だがつづく。なぜだ? 主人公の強さがインフレさせていないからだろう。常に一定である。強くしてしまうとワンピース、ドラゴンボール、鬼滅の刃のように終わってしまう。最初から強ければ主人公を強くする必要はない。あくまでも日常の出来事の繰り返しで永遠に続けてお金を一般大衆から摂取するのが理想のアニメ業界の作品だ。

「ポーちゃんで、ゴットカードで、そこを目指そう。」

 おお!


「違うな。態とだ。」

 外に出かけて帰って来ると時間がたち創作の神が気づかせてくれる。

「パクリでもなく。リスペクトでもない。どの作品もエピソードが同じなのは、それを狙っているからだ。込み入ったエピソードではアホな一般大衆は分からない。だから共感できる庶民の出来事にし、1話完結だからどこからでも、誰でも見れる内容にしているのだ。」

 だから、どんな作品でも同じエピソードばかりになってしまう。それはパクリだといけないことではなく、そうするのが一番良いから、同じになっているのだ。だから同じでもいいのだ。

「ありがとう。スッキリした。アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。感謝の気持ちは忘れない良い子である。

「そうよ。物語の組み立てはここからよ。」

 がんばるポー!


「上が下になることも無理であるように、下が上になることも無理。」

「他人に求めてはいけない。他人は変わらないから。変われるのは自分だけだから。」

「あなた。つまらない服を着ていると、つまらない人生になるわよ。」

「人は見た目で決まるのよ。」

「どちらがいいかは人それぞれ。高い物も安い物も自分で手に入れてみなければ価値は分からない。」


「1話辺りの字数は少ないものから始めよう。徐々に膨らませていけばいいのよ。」

 下に物語を書いていき、ここで構想を練る。完璧! アハッ!

「スライムから始めよう。だからスライムのエピソードを考えればいいのね。」

 玉ねぎといえば淡路島。スライムは青玉ねぎ。そんなエピソード。

「人の業よね。欲望よね。愚かさよね。スライムの悪事よね。」

 それをポーちゃんが正すゴールデンストーリー。

「でも、スライムに関連した悪事でなくても、スライムが化けていて最後にポーちゃんと戦えばいいだけの話よね。」

 悪事の自由化に成功。

「悪事・・・・・・すごい共感できる「くだらねえ!」ことにしよう。」

 肩がぶつかったとか、満員電車で女に痴漢されたとか。あ、それはラッキーか。

「バカなことばかり考えていると文字数のゆとりがなくなってきたな。」

 でも完成すれば「ちょこっと」変えるだけでコピー貼り付けで直ぐに文字数は倍増できる。がんばるポー!


「痛い! てめえ! 何ぶつかってやがるんだよ! 殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 他人の肩がぶつかっただけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。スライム1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! スライム・アタック!」

 スライムが攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「スライムなんかに負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 スライムは倒された。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


「とりあえず1話分の物語が完成!」

 ドンドン! ピュウピュウ! パフパフ!

「後は少しの手直しで連続コピーできるのだ!」

 実際ドラえもんやアンパンマン、セーラームーンにコナンも、そんな感じの繰り返しだもんね。それでいいのだ。それをリスペクトすればいいのだ。


「てめえ! それは俺の卵だ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売の卵10個98円を奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。赤スライム1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! 赤スライム・アタック!」

 スライムが攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「赤スライムなんかに負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 赤スライムは倒された。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


「見事に第2話が完成。」

 ドンドン! ピュウピュウ! パフパフ!

「多少のエピソードとスライムを赤スライムに変えただけ。」

 楽して文字数アップ! アハッ!

「後はこれを繰り返せば既定の文字数なんて、へのへのかっぱ! ちゃら! へっちゃら!」

 だけど、無理のない範囲で文字数を足して1話1000字位を目指そう。

「まず、エピソードと赤スライムをコウモリに置き換えた。」

 でもすごいよな。なんでも第1話は始まりを書くが第2話から同じ内容の展開ばかりなんだもんな。勧善懲悪でも、難事件解決でも。どんだけアニメの脚本作家は楽してるんだ?

「とりあえず足した。これで文字数も増やせるだろう。」

 しかも変える必要のない文章。ポーちゃん天才! アハッ!


「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」


「てめえ! それは俺の豆腐だ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 34円の特売の豆腐を奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。コウモリ1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! コウモリ・アタック!」

 コウモリが攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「コウモリなんかに負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 コウモリは倒された。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


「もう少し手直しよう。スライムの文字を少なくして楽する。後は必殺技か、歩兵さんの口上を強める。」

 やってみよう。


「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」


「てめえ! それは俺の肉だ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売の100グラム48円の肉を奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。ゴースト1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! ゴースト・アタック!」

 敵が攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「歩兵さん! 影の騎士に変身よ!」

「おお!」

 歩兵さんが歩兵のアーマーを脱ぎ捨てる。鎧の中から影の剣士が現れる。そして影から漆黒の鎧、シャドー・アーマーが現れ影の剣士が装着していく。

「夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」

 ポーちゃんの歩兵さんの正体は影の騎士だった。

「負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 敵は倒された。

「我に栄光あれ!」

 シャドー・ナイトが決めポーズをする。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


「なんかは知らんが、作品らしくなってきた。アハッ!」

 元々が薄っぺらいだけだったのだが・・・・・・。


「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」


「てめえ! それは俺のポテチだ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売のポテチを奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。魔法使い1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! 魔法使い・アタック!」

 敵が攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「歩兵さん! 影の騎士に変身よ!」

「おお!」

 歩兵さんが歩兵のアーマーを脱ぎ捨てる。鎧の中から影の剣士が現れる。そして影から漆黒の鎧、シャドー・アーマーが現れ影の剣士が装着していく。

「夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」

 ポーちゃんの歩兵さんの正体は影の騎士だった。

「負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 敵は倒された。

「我に栄光あれ!」

 シャドー・ナイトが決めポーズをする。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


「手直し前で900字増えた。」

 ボチボチ良い感じだ。

「敵の名前で帰る場所も2か所だけ!」

 マジで楽。完璧すぎる。アハッ! 

「これでいいのか?」

 これでいいのだ。

「疲れた。今日はセーブしよう。」

 後は、もっと敵のエピソードを長く書けば万事がOKだろう。


「新しい朝が来た! アハッ!」

 日が変わる。

「ポーちゃんの「ありがとう」が足らないな。それと毎回変える所って、秘密道具、新しい登場キャラクター(敵も含む)とエピソードだから、もう少しエピソードを長くしよう。」

 足らない所は出てくる。

「後はなんだ? 敵さん側の陣営も描けばいいのかな?」

 やってみよう! がんばるポー!


「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」


(人間から奪い取るのだ!)

 人間の心の隙間に悪い奴が声をかけて操ろうとしてくる。

「てめえ! それは俺のチョコレートだ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売のチョコレートを奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。赤コウモリ1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! 赤コウモリ・アタック!」

 敵が攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「こんな強い敵には勝てないよ!?」

 ポーちゃんは諦めてしまいそうになる。

「諦めるな! ポーちゃんには私がついている! 私の勇気をあげよう!」

 歩兵さんはポーちゃんを励ます。

「勇気が湧いてきたぞー!」

 勇気をもらったポーちゃんの心に温かい気持ちが芽生える。

「ありがとう。歩兵さん。がんばるポー!」

 ポーちゃんの士気が復活する。

「歩兵さん! 影の騎士に変身よ!」

「おお!」

 歩兵さんが歩兵のアーマーを脱ぎ捨てる。鎧の中から影の剣士が現れる。そして影から漆黒の鎧、シャドー・アーマーが現れ影の剣士が装着していく。

「夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」

 ポーちゃんの歩兵さんの正体は影の騎士だった。

「負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 敵は倒された。

「我に栄光あれ!」

 シャドー・ナイトが決めポーズをする。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「みんな! ありがとう! アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。


「まず原本をコピー貼り付け。敵の名前を赤コウモリに変える。次に新しくポーちゃんの「ありがとう」を足そう。」

 手直しに入る。

「完璧!」

 もういじらない方がいいのではないだろうか? 下手にいじるとつまらない他の作品と同じになってしまう気がする。いわゆるつまらない早送りする部分が増える。若しくは視聴者がいなくなる作品になってしまう。エピソードなど手短な方が良いのだ。

「主人公が多く出ることに意味がある。」

コナンの事件もちょこっと。セーラームーンのエナジー吸い取り妖魔もちょこっと。ポーちゃんの敵エピソードもちょこっとがやはり理想である。

「ちょこっと敵エピソードも足した。」

 一度にたくさん足さない方がいいね。手直しも少しづつにしよう。


「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」


(人間から奪い取るのだ!)

 人間の心の隙間に悪い奴が声をかけて操ろうとしてくる。

「てめえ! それは俺のりんご飴だ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売のりんご飴を奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。サソリ1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! サソリ・アタック!」

 敵が攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「こんな強い敵には勝てないよ!?」

 ポーちゃんは諦めてしまいそうになる。

「諦めるな! ポーちゃんには私がついている! 私の勇気をあげよう!」

 歩兵さんはポーちゃんを励ます。

「勇気が湧いてきたぞー!」

 勇気をもらったポーちゃんの心に温かい気持ちが芽生える。

「ありがとう。歩兵さん。がんばるポー!」

 ポーちゃんの士気が復活する。

「歩兵さん! 影の騎士に変身よ!」

「おお!」

 歩兵さんが歩兵のアーマーを脱ぎ捨てる。鎧の中から影の剣士が現れる。そして影から漆黒の鎧、シャドー・アーマーが現れ影の剣士が装着していく。

「夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」

 ポーちゃんの歩兵さんの正体は影の騎士だった。

「負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 敵は倒された。

「我に栄光あれ!」

 シャドー・ナイトが決めポーズをする。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「みんな! ありがとう! アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。


「完璧。」

 やはりこれが原本だ。この上下、若しくは真ん中に何かを足せばいいだけ。

「仲間か、敵か?」

 ポーちゃん一人っていうのも問題。仲間を増やして一般人が応援できる自分と被る共感できるような登場人物を多く登場させなければ。敵もそうだ。悪いことをしても自分が慰められるような敵をたくさん登場させなければ。全ては銭のため。

「だからヒット作をたくさん見ても同じような内容ばかりなんだな~これ。」

 パクリでもリスペクトでもなく、プロのアニメ制作側は、やっぱり仕事なのでどうすればお金になるか、どうすればたくさんお金が儲かる作品になるかを考えるている。

「他の人気アニメが成功してるから、似せていこう! 金だ! 金! この世は銭が全てだ! ワッハッハー! 毀滅でも進撃でもグッツを買って俺に金を寄こせ!」

 結局は大人ってこんな感じだろうな。違うというなら無給でアニメを作れ。



「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」


(人間から奪い取るのだ!)

 人間の心の隙間に悪い奴が声をかけて操ろうとしてくる。

「てめえ! それは俺のカルシウムだ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売のカルシウムを奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。ガイコツ1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! ガイコツ・アタック!」

 敵が攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「こんな強い敵には勝てないよ!?」

 ポーちゃんは諦めてしまいそうになる。

「諦めるな! ポーちゃんには私がついている! 私の勇気をあげよう!」

 歩兵さんはポーちゃんを励ます。

「勇気が湧いてきたぞー!」

 勇気をもらったポーちゃんの心に温かい気持ちが芽生える。

「ありがとう。歩兵さん。がんばるポー!」

 ポーちゃんの士気が復活する。

「歩兵さん! 影の騎士に変身よ!」

「おお!」

 歩兵さんが歩兵のアーマーを脱ぎ捨てる。鎧の中から影の剣士が現れる。そして影から漆黒の鎧、シャドー・アーマーが現れ影の剣士が装着していく。

「夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」

 ポーちゃんの歩兵さんの正体は影の騎士だった。

「負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 敵は倒された。

「我に栄光あれ!」

 シャドー・ナイトが決めポーズをする。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「みんな! ありがとう! アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。


「ええ~い! 忌々しいポーちゃんめ! 今度こそは必ず倒してやる! 覚えていろよ!」

 悪意は去って行くのであった。


「うん。完璧。」

 最後に敵の捨て台詞をつけた。

「最初と終わりだけ毎回手直しすることにすればいいのかな?」

 悪くはない。でも今の物語は1話何字まで来たんだろう。現在が25500字と。

「26400か。」

 約900字。まだまだ足しても気軽に読める範囲の文字数だと思う。最近は長い小説は誰も読まないし、スマホの1画面分の文字数しか現代人は読まないらしい。国語力が低下するはずだ。



「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」


「ポーちゃん! 悪意を感じるぞ!」

「行ってみよう! カゲカゲ!」

 ポーちゃんたちは悪意の方向へ向かう。


(人間から奪い取るのだ!)

 人間の心の隙間に悪い奴が声をかけて操ろうとしてくる。

「てめえ! それは俺のカルシウムだ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売のカルシウムを奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。大きな目玉1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! 大きな目玉・アタック!」

 敵が攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「こんな強い敵には勝てないよ!?」

 ポーちゃんは諦めてしまいそうになる。

「諦めるな! ポーちゃんには私がついている! 私の勇気をあげよう!」

 歩兵さんはポーちゃんを励ます。

「勇気が湧いてきたぞー!」

 勇気をもらったポーちゃんの心に温かい気持ちが芽生える。

「ありがとう。歩兵さん。がんばるポー!」

 ポーちゃんの士気が復活する。

「歩兵さん! 影の騎士に変身よ!」

「おお!」

 歩兵さんが歩兵のアーマーを脱ぎ捨てる。鎧の中から影の剣士が現れる。そして影から漆黒の鎧、シャドー・アーマーが現れ影の剣士が装着していく。

「夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」

 ポーちゃんの歩兵さんの正体は影の騎士だった。

「負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 敵は倒された。

「我に栄光あれ!」

 シャドー・ナイトが決めポーズをする。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「みんな! ありがとう! アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。


「ええ~い! 忌々しいポーちゃんめ! 今度こそは必ず倒してやる! 覚えていろよ!」

 悪意は去って行くのであった。


「前文も足して良い感じ。」

 まだまだ毎回使えるレベルのちょい足し文章ばかり。ということは、足りてなかったってことだね。アハッ!

「そこに前文はポーちゃん側。後文は敵側を少しづつ足していけばいいか。」

 あれれれれ? そんなことをしたら毎回3000字位の長い話になってしまうのでは・・・・・・。長い話は嫌われる時代なので危惧する。

「既存の小説が売れないのも、そこなんだろうな。」

 わかれ、出版社。



「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」



「ポーちゃん。仲間を探しましょう。」

「仲間?」

「ポーちゃん一人で強大な悪意と戦うのは限界があるわ。だから強くてたくましい仲間を見つけるのよ。」

「それいい! それいいわね! 私も楽できるし。アハッ!」

「もう、ポーちゃんたら。」

 ポーちゃんは自分と同じく超能力が使えるサイキック戦士を探すことにした。


「ポーちゃん! 悪意を感じるぞ!」

「行ってみよう! カゲカゲ!」

 ポーちゃんたちは悪意の方向へ向かう。


(人間から奪い取るのだ!)

 人間の心の隙間に悪い奴が声をかけて操ろうとしてくる。

「てめえ! それは俺の花火だ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売の花火を奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。紫ゴースト1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! 紫ゴースト・アタック!」

 敵が攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「こんな強い敵には勝てないよ!?」

 ポーちゃんは諦めてしまいそうになる。

「諦めるな! ポーちゃんには私がついている! 私の勇気をあげよう!」

 歩兵さんはポーちゃんを励ます。

「勇気が湧いてきたぞー!」

 勇気をもらったポーちゃんの心に温かい気持ちが芽生える。

「ありがとう。歩兵さん。がんばるポー!」

 ポーちゃんの士気が復活する。

「歩兵さん! 影の騎士に変身よ!」

「おお!」

 歩兵さんが歩兵のアーマーを脱ぎ捨てる。鎧の中から影の剣士が現れる。そして影から漆黒の鎧、シャドー・アーマーが現れ影の剣士が装着していく。

「夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」

 ポーちゃんの歩兵さんの正体は影の騎士だった。

「負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 敵は倒された。

「我に栄光あれ!」

 シャドー・ナイトが決めポーズをする。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「みんな! ありがとう! アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。


「ええ~い! 忌々しいポーちゃんめ! 今度こそは必ず倒してやる! 覚えていろよ!」

 悪意は去って行くのであった。


「約1100字増えた。」

 これ以上長い文章は怖い。でも1500字位までは大丈夫か? 明日の分もできてるし安心。

「もう少し文章を足して、前後の分だけでものだ語りを進めよう。」

 グットアイデア。

「おお!? 書いてみたらポーちゃんが超能力戦士? サイキック戦士になった!?」

 素晴らしい。書いてみるものだ。整理するとポーちゃんはサイキッカー! 歩兵さんはシャドー・ナイトのゴットカード。

「なんか知らんがまとまってきたぞー! ウオオオオオオオオオー!」

 ポーちゃんの仲間は超能力戦士。持っているゴットカードが例えばファイア・ナイトとか、アクア・ナイト? アクア・ピッツァ? みたいな?

「これだけ書いて、やっと響きの良い物が降り注いできた。ありがとう。アイデアの神様! アハッ!」

 例えるとペガサス・ナイト。北斗神拳ナイト? これはちょっと違う。北斗七星・ナイト? おおぐま座・ナイト?

「何か話知らんが前でポーちゃん側。後文で敵側を描けば何かが進む。何かが生まれるだろう。」

 がんばるポー!


「壮大だな~。」

 終わることのない物語。

「作業に飽きた。」

 作業になってしまったら飽きるしかないのか?

「結局、なに無双しても同じことの繰り返しだから飽きるのは必死。」

 例えばラブコメ無双。主人公を男とした場合、女にモテる。ハーレムだ。しかし男には恨まれる。で戦いっと。女からはお金も体もいただく無双ぶり。

「面白いのかな?」

 例えば宇宙無双。惑星をぶつけまくって遊ぶ。宇宙戦艦ヤマト的に波動砲を打ちまくり無双する。銀河英雄伝説みたいな宇宙戦争モノ。

「そもそも無双ってなんだ?」

 三国志無双。ガンダム無双。ワンピース無双・・・・・・。キャラクターを変えただけで殴る蹴るは一緒。それでいいのか? いいのだ。

「みそかつ無双でいいじゃないか。」

 完全にグルメもの。色々な味噌カツを作って毒見させ殺していく新しい無双。

「物語+無双の形でいいんだろう。」

 武力ではない。毒料理を作って不味さで相手を倒せばいい。

「誰が毒料理を作ったのか推理すればいい。ただそれだけだ。」

 なんとなく無双のネタが分かってきたな。


「小学生+無双。」

 ここから組み立て直そう。

「人方向だと飽きる。」

 飽きるのを回避するために多方面のジャンル、秘密道具、登場キャラクターが必要である。

「そしてポーちゃんは小学生なのでゴットカードで勝負をつける。」

 うん。小学生的で安全なしめ方だ。

「でも、それって上記で同じことを繰り返してきたことに戻るんじゃ?」

 はい。その通り。

「いじれるのは最初と最後だけ。」

 ああ~! これじゃあ本当に振出しだよ。

「ということで気力を取り戻してがんばるポー!」

 がんばるポー!



「私の名前はポーちゃん。正義感の強い6才の小学一年生。ひょうんなことで強いゴットカードの影の剣士を手に入れてしまい、私の正義のヒーローとしての活躍が始まったの。今日はどんなストレスが溜まった人間が出てくるのかしら。夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」


「そうか!? 私は超能力戦士だったのね。」

「そうよ! ポーちゃんはサイキッカーだったのよ。」

 小学生が無双する物語。主人公のポーちゃんはサイキッカーだった。

「でも仲間のサイキック戦士はどこにいるのかしら?」

「諦めなければ、きっと見つかるさ。お友達。」

「そうね。」

 ピキーン!

 その時、カゲカゲが何かを思い出した。

「ポーちゃん! 悪意を感じるぞ!」

「行ってみよう! カゲカゲ!」

 ポーちゃんたちは悪意の方向へ向かう。


(人間から奪い取るのだ!)

 人間の心の隙間に悪い奴が声をかけて操ろうとしてくる。

「てめえ! それは俺のケーキだ! ぶっ殺してやる!」

 現代人はストレスが多い! 特売のケーキを奪い合うだけでケンカ腰に絡んでくる。

「キャアアアアアアー! やめて! 助けて!」

 被害者は誰かに助けを求めている。

「やめなさい!」

 そこに偶然居合わせたポーちゃんが止めに入る。

「なんだ? 子供は引っ込んでいろ!」

「子供じゃないやい! ポーちゃんだ! 私とゴットカードで勝負よ!」

「いいだろう! 相手してやる!」

 ストレスの溜まっている現代人とポーちゃんの戦いが始まる。

「ゴットカード・ファイト!」

 ゴットカード・バトルが始まる。 


 現代人のゴットカード。カタツムリ1枚。

 ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。


「いくわよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんと歩兵さんは一心同体。

「くらえ! カタツムリ・アタック!」

 敵が攻撃を仕掛けてくる。

「キャアアアアアア!」

 必死で避ける歩兵さん。

「こんな強い敵には勝てないよ!?」

 ポーちゃんは諦めてしまいそうになる。

「諦めるな! ポーちゃんには私がついている! 私の勇気をあげよう!」

 歩兵さんはポーちゃんを励ます。

「勇気が湧いてきたぞー!」

 勇気をもらったポーちゃんの心に温かい気持ちが芽生える。

「ありがとう。歩兵さん。がんばるポー!」

 ポーちゃんの士気が復活する。

「歩兵さん! 影の騎士に変身よ!」

「おお!」

 歩兵さんが歩兵のアーマーを脱ぎ捨てる。鎧の中から影の剣士が現れる。そして影から漆黒の鎧、シャドー・アーマーが現れ影の剣士が装着していく。

「夢と希望の影の騎士! シャドー・ナイト! 光ある所に影もあり!」

 ポーちゃんの歩兵さんの正体は影の騎士だった。

「負けるもんか! 歩兵さん! 必殺技だ!」

「おお!」

 歩兵さんが必殺技の構えに入る。

「必殺! シャドー・スラッシュ!」

 歩兵さんが必殺の斬撃を放つ。

「ギャアアアアアアー!」

 敵は倒された。

「我に栄光あれ!」

 シャドー・ナイトが決めポーズをする。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんはゴットカード・バトルに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「みんな! ありがとう! アハッ!」

 笑顔でありがとう無双するポーちゃん。


「ええ~い! 忌々しいポーちゃんめ! 今度こそは必ず倒してやる! 覚えていろよ!」

 悪意は去って行くのであった。


「ペキカン!」

 敵の名前を2か所変えてっと。次に前振りを変えてっと。

「後は仲間の素性と敵の素性。」

 夢と希望のサイキック小学生ポーちゃんの物語と無双。

「サイキッカー? ナイトの称号?」

 なんだろう? セーラームーン的に考えるから複雑で、ゴレンジャー的に考えた方がシンプルでいいのか?

「サイキックー・シャドー!」

 みたいな? 

「サイキックー・レッド? サイキックー・ファイア・ナイト?」

 ナイトは称号? 誰かを守る? 誰かを探す? 

「ミステリだ!」

 まさに月のプリンセスを探せ。妖魔を倒せ。


「超能力戦隊サイキック・レッド。」

 日が変わる。まだアホなことを考えている。純粋にカードゲームなら、持ち主の特殊能力なんて要らないのにね。

「愛と正義のセーラー服美少女戦士セーラームーン。月に変わってお仕置きよ。」

「夢と希望の超能力小学生ポーちゃん。ポンコツではありません。」

 ・・・・・・。

「練り直しだ。」

 やはりカードの持ち主から超能力は引こう。引き算だ。純粋にゴットカードの力だけで戦ってもらおう。

「シンプル・イズ・ベスト。」

 サイキック的な要素はゴットカードにしよう。持ち主は悪魔でも普通の小学生のポーちゃんだ。

「アナログというか、既存のものに寄せていかなくてはいけない。」

 ポーちゃんはニュータイプになれるのか?

「カゲカゲなんかマスコットキャラクターを出してぬいぐるみを売ろうとして、ポーちゃんに特殊能力を与えるからいけないんだ。」

 目指すは特殊能力なしの三国志。信長の野望。まあ、あれも戦闘力100とか特殊能力並みに強すぎるのだが。孔明とか完全にサイキッカーなんだがな。


「そこだ!」


ピキーン!

「置き換えの何かを感じた。」

 ゴットカードはガンダムで、持ち主はパイロット。サイキックはニュータイプ能力。

「三国志とガンダムの融合? それがゴットカードだ!」

 今までの苦労は何だったんだろう? 詰まったうんこが出て便秘が解消されてスッキリした感じ。アハッ!

「なんたらかんたらとか要らねえ。ゴットカード・ペガサスはそのままだ。聖闘士なんて言葉が要らねえ。ゴットカード・ケンシロウはそのままだ。同姓同名はいるものだ。個人情報保護な時代だからな。」

 全部、政治家やお金持ちの都合の良いように法律や制度はできている。だってそういう人たちがルールを作っているのだもの。学歴や頭脳ではない。一次試験がふるい落としの筆記試験でも、そういう人たちのコネ持ちは点数が低くても合格する。どんなにテストの成績が良くても二次で面接がある。そういう人たちのコネ持ちのバカなお坊ちゃまやお嬢様が合格する。それでは何のために勉強をして東大を卒業したのだか? 

「それはもう魔王になるためだ。」

 世界を支配しようが、世界を終わらせようが、許される。コネ持ちの偉い人たちよりも罪は軽いのだ。

「この辺がミステリーだ。」

 人間の業。人のサガ。

「悲しいね。生きるのって。」

 全てを知った時。人は人では無くなるのかもしれない。

「おっと、いけない。脱線した。」

 ゴットカード・ポーちゃんに戻ろう。

「再構築しなければ。形にとらわれ過ぎていたのかもしれない。」

 明日の分の5000字もできている。焦る必要はない。じっくり考えていけばいいんだ。


「ポーちゃん。普通の6才の小学一年生。」

 頭脳は大人。見た目は子供。名探偵コナン。みたいなイカサマはない。普通の小学生だ。

「ゴットカード。」

 巷で流行っているカードゲーム。カードはおもちゃ屋さんで買うか、スマホゲームから課金してね。

「・・・・・・マジ、特殊能力やレアカードを拾わない設定でやるか?」

 超地味。でもそれがリアル戦争だな。

「確かに影の剣士のゴットカードを手に入れるまでは普通のポーちゃんなんだよね。」

 ということは特殊能力的な超レアカードを登場させたのが失敗なのか? シンプルから外れるから。


「ゴットカード?」

 ポーちゃんは兄が遊んでいるのでゴットカードというものがあることを知る。

「子供には無理だよ。」

「やるって言ったらやる!」

 兄のポン太に馬鹿にされるがポーちゃんはやってみる。

「まずはカードを1枚ガチャるのか。えい。」

 ポーちゃんは初回無料のゴットカードをガチャる。

「歩兵・・・・・・地味ね。」

 ここで超レアカードの影の剣士を出してしまうと、また飽きて頓挫してしまう。

「よろしく! 歩兵さん!」

「おお! ポーちゃん、こちらこそよろしく。」

 こうしてポーちゃんは歩兵さんと出会う。


「早速、対戦だ!」

 基本、カードゲームは戦うしかない。

「敵はスライムね。」

 スライム1体が現れた。

「歩兵さん! 攻撃!」

「おお!」

 歩兵さんの攻撃。

 スライムに1のダメージを与えた。

「攻撃力よわ・・・・・・。」

 ポーちゃんもゲッソリする歩兵さんの弱さ。

「スラスラ!」

 スライムの攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 歩兵さんに1のダメージ。

「歩兵さん! 攻撃よ! 相手が倒れるまで攻撃しまくってやる!」

「おお!」

 ピキーン!

 ポーちゃんの気合が歩兵さんに伝染する。

「いくぞ! スライム! 我が剣の錆にしてくれる!」

 歩兵さんの会心の一撃。

「ギャアアアアアアー!」

 スライムに10のダメージを与えた。

 スライムを倒した。

「正義は勝つ!」

 勝ち名乗りをする歩兵さん。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝利した。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。


「ステータスポイントを2獲得した。」

 ステータスポイントとは、攻撃力、防御力、素早さ、運などのステータスを上げるポイントである。

「ステータスポイント?」

 ゴットカードでは戦闘に参加すれば1ポイント貰える。更に戦闘に勝利すればもう1ポイント貰える。

「よし! 早速、歩兵さんを強くしよう。」

 ポーちゃんは歩兵さんのステータスを見る。

「ゲッ!? 弱っちい!? ステータス・オール2ってマジかよ。」

 ゴットカードの初期値は公平に全ステータスが2から始まる。これは歩兵も勇者もスライムもドラゴンも同じである。始まりは2から始まり、ここからスタミナ制限なしに戦った分だけ無限に強くなれる。


ポーちゃん。

0戦。

お金0円。

ステータスポイントは10ポイント。

攻撃力2

守備力2

素早さ2

魔力2

運2


「ということは、スライムのステータスは全部1かな?」

 最初の立ち上がりで引退者が出ないように最初に手に入れたカードのステータスよりもスライムは弱いのは当然である。


スライム。

お金1円。

全ステータス1。

総合ポイントは5。


「攻撃力に振ろう。えい。」

 ポーちゃんの歩兵さんの攻撃力が4になった。

「よし! ガンガン戦って私の歩兵さんを強くしてやる! 見てろ! お兄ちゃんめ!」

 

ポーちゃん。

対戦数1戦。

お金1円。


ステータス

体力(ヒットポイント)2

魔法力(マジックポイント)2

攻撃力4

守備力2

素早さ2

魔力2

運2


総合ポイントは16。


「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ここからポーちゃんのレベル上げが始まる。対戦相手はスマホのアプリで簡単にマッチングできる。それほど差がない対戦相手が選ばれる。サービスとしてスライムがよく登場するのはお約束。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 第2戦目。ポーちゃんはスライムに勝った。ステータスポイントを2手に入れた。

「全部攻撃力に全振りかな? それともバランスよく全部のステータスに振った方がいいのかな?」

 悩める乙女のポーちゃん。

「アアアアアー! 体力を忘れてた!?」

 

 緊急メンテナンス! 


「フッ。これで良し。」

 何事も無かったように修正される。小説でも緊急メンテナンスは良いスキルかもしれないな。時を戻す必要がない。更にステータスの貼り付けは字数を稼ぐのにも丁度良い。


ポーちゃん。

対戦数2戦。

お金2円。


ステータス

体力(ヒットポイント)4

魔法力(マジックポイント)2

攻撃力4

守備力2

素早さ2

魔力2

運2


総合ポイントは18。


「体力にしよう。何事も体力が基本だから。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントを体力に振った。

「ガンガン行くよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 第3戦目の戦いに挑む。


「早い!? こいつスライムなんかと違うぞ!? 早さはスライムの倍だ!?」

 何かが素早く動いてくる。

「赤い!? 赤いスライム!?」

(見せてやろう! スライムとは違うのだよ!)

 現れたのは赤スライムだった。


赤スライム。

お金2円。

全ステータス2。

総合ポイントは14。


「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 歩兵さんは赤スライムを攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 赤スライムに2のダメージを与えた。ポーちゃんの攻撃力は4。赤スライムの防御力は2。ということは赤スライムのダメージ2。赤スライムの体力は2。赤スライムはダメージを受けて体力は0になった。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「赤スライムに先制攻撃されるかと思った。素早さを上げておこう。」

 ポーちゃんは素早さのステータスを上げた。


ポーちゃん。

対戦数3戦。

お金4円。


ステータス

体力(ヒットポイント)4

魔法力(マジックポイント)2

攻撃力4

守備力2

素早さ4

魔力2

運2


総合ポイントは20。


「敵によって強さが違うのね。厄介ね。スライムと赤スライムだけで、これだけ強さが違うなんて!?」

 スライム1に対して、赤スライムは2なので、一気に倍の強さを味わったポーちゃん。

「でも玉ねぎなら青でも赤でも倒せる。ガンガンいこう! 歩兵さん!」

「おお!」

 次の戦いを始めるポーちゃん。戦いは1分くらいでスムーズに終わるといいな。アハッ!


「えい!」

 4戦目スライム。

「たあ!」

 5戦目赤スライム。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「魔法って、いつか使えるようになるのかな? まあ、いいや魔法系のステータスを上げとこう。」

 きっと歩兵なので魔法は使えない。


ポーちゃん。


対戦数5戦5勝。

お金7円。


ステータス

体力(ヒットポイント)4

魔法力(マジックポイント)4

攻撃力4

守備力2

素早さ4

魔力4

運2


総合ポイントは24。


「ガンガン行くよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃん6戦目。

「コウコウ!」

「ゲゲゲッ!? コウモリ!?」

 次の対戦相手は空飛ぶコウモリだった。


コウモリ。

お金3円。

全ステータス3。

総合ポイントは21。


「コウコウ!」

 コウモリの攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 歩兵さんは1のダメージを受けた。

 歩兵さんのHPは3になった。

「歩兵さんがダメージを受けた!? コウモリの攻撃力は歩兵さんの防御力よりも高いんだ!?」

 コウモリの攻撃力3。歩兵さんの防御力2。よって普通でも1のダメージは受けてしまう。

「コウコウ!」

「飛んでいる相手に歩兵さんは攻撃手段がない!? 剣でも投げて飛ばせっていうのか?」

 ポーちゃんは歩兵さんの攻撃手段の少なさを嘆いた。

ピキーン!

 その時、ポーちゃんは何かに気がついた。

「クソッ! こうなったら石でも拾って投げつけてやる! えい!」

 歩兵さんは道端の石を拾ってコウモリに投げつけた。

「ギャアアアアアアー!」

 会心の一撃! コウモリを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「スキル、投石を覚えました。」

 ナレーションが入る。

「やったー! スキルを覚えちゃった!」

 ポーちゃんは初めてスキルを覚えた。

「何でもいいから体験していけばスキルを習得できるのか。良いことに気が付いたわ。これからたくさんのスキルを覚えてやる! アハッ!」

 昔の小説が現代にアニメ化されたレベルに追いついた気がする。ステータス書きも面倒臭そうに見えて字数が稼げるので、かなり楽である。何でも書いてみるものだ。


ポーちゃん。

対戦数6戦6勝。

お金10円。


ステータス

体力(ヒットポイント)4

魔法力(マジックポイント)4

攻撃力4

守備力4

素早さ4

魔力4

運2


総合ポイントは26。


「ガンガン行くよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃん7戦目。

「えい!」

 スライムを倒す。

「やあ!」

 ポーちゃん8戦目。赤スライムを倒す。

「運にでもポイントを振り分けよう。便秘が解消されますよに。」

 便秘に大人も子供もなかった。


ポーちゃん。

対戦数8戦8勝。

お金13円。


ステータス

体力(ヒットポイント)4

魔法力(マジックポイント)4

攻撃力4

守備力4

素早さ4

魔力4

運6


総合ポイントは30。


「私はおまえと戦いたかった。」

 ポーちゃん9戦目。

「コウコウ!」

 コウモリが現れた。

「以前の私と同じだと思うなよ! えい!」

 歩兵さんは剣をコウモリに投げつけた。

「ギャアアアアアアー!」

 見事にコウモリに突き刺して倒した。

「見たか! 秘技! 投剣!」

 ポーちゃんは新しいスキル、投剣を覚えました。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


ポーちゃん。

対戦数9戦9勝。

お金16円。


ステータス

体力(ヒットポイント)4

魔法力(マジックポイント)4

攻撃力6

守備力4

素早さ4

魔力4

運6


総合ポイントは32。


スキル。

投石。

投剣。


「ガンガン行くよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃん10戦目。

「ゴーゴー!」

 ゴーストが現れた。


ゴースト。

お金4円。

全ステータス4。

総合ポイントは28。

スキル。物理攻撃不可。


「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 しかし歩兵さんの攻撃はゴーストにはダメージを与えることができなかった。

「ゴーゴー!」

 ゴーストの攻撃。

「ウワアアアアアー!」

 歩兵さんに1のダメージ。

「大丈夫? 歩兵さん。」

「大丈夫だ。これくらいではやられはせんよ。だが、物理攻撃が効かないとなると

なにか他の方法を考えないと奴には勝てないぞ。」

「他の方法か。う~ん。」

 ポーちゃんは悩み始める。


「ただいま!」

 そこにポーちゃんの兄のポン太が帰ってくる。

「どうしたの? ポー。」

「ゴーストの倒し方が分からないの。教えて。お兄ちゃん。」

 かわいいポーちゃんが純粋に濡れた瞳をギラギラさせてお願いしてくる。

「か、カワイイ!」

 ポン太は興奮する。

「ゴーストには物理攻撃が効かないから、魔法使いの攻撃魔法か僧侶の回復魔法や浄化魔法で倒すんだ。他にはアイテムのお札を貼って封じ込めて倒すという方法もあるよ。」

 これが正しいゴーストの倒し方である。

「ありがとう。お兄ちゃん。」

「それほどでも。」

 感謝の気持ちを忘れないポーちゃん。

「でも私はお札なんか持ってない。どうしよう? う~ん。」

 また考え込んでしまうポーちゃん。

「分かった! ないなら自分で作ればいいんだ!」

 ポーちゃんは何かに気がついた。

「まず剣で石を叩いて摩擦で火花を飛び散らせます。熱い。」

 ポーちゃんは何度も何度も剣で石を叩きます。

「できた! 火の剣! ファイアー! ソード!」

 いつの間にか剣に火がついていた。ポーちゃんはスキル、火の剣を覚えた。

「俺の妹は天才か!?」

 兄はかわいい妹に陶酔した。

「これならゴーストも倒せるね! いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

「必殺! 投火剣!」

 ポーちゃんは火の剣をゴーストに投げつけた。ポーちゃんは投火剣を覚えた。

「ギャアアアアアアー!」

 ゴーストを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


ポーちゃん。

対戦数10戦10勝。

お金20円。


ステータス

体力(ヒットポイント)6

魔法力(マジックポイント)4

攻撃力6

守備力4

素早さ4

魔力4

運6


総合ポイントは34。


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。


 新しいスキルを考える。覚えさすだけで文字数が稼げる。しかも1戦1戦ごとにステータスをコピー貼り付けすれば文字数も楽に稼げる。一石二鳥だ。勝った! 楽勝! アハッ!


「お兄ちゃんは総合ポイントはいくらなの?」

 ポーちゃんの総合ポイントは10戦終えて34ポイント。

「100ポイントくらいかな。」

 初期ポイントが14。ということは1戦で1ポイント。全敗で86戦したことになる。仮に20勝していたら20ポイントなので86引く20で66戦。それも低いので40勝したとして86引く40で46戦。でもそれだと6敗しかしていない。それでもそれぐらい勝たせないと一般大衆はゲームを続けてくれないだろう。

「直ぐに追い越してやる!」

 ポーちゃんは気合を入れる。

「そうだね。僕は大学受験の勉強もしないといけないからね。ポーに抜かれることになるだろうね。がんばってね。ポーちゃん。」

「お兄ちゃんの分も、がんばるポー!」

 ますますポーちゃんはゴットカードゲームにのめり込んでいく。


「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃん11戦目。

「マホマホ!」

 魔法使いが現れた。


魔法使い。

お金5円。

全ステータス5。

総合ポイントは35。


「ファイア!」

 魔法使いは火の魔法で攻撃してくる。

「ギャアアアアアアー! アチチッチ!」

 歩兵さんは初めて2ダメージを受けた。

「こいつ!? 強いぞ!? 今までのモンスターとは比べ物にならないぞ!?」

 ポーちゃんは初めて自分よりも総合ポイントが高い敵と戦う。

「遠距離攻撃の魔法か!? 厄介だ!? だが目には目を、歯には歯を、遠距離攻撃には遠距離攻撃だ! 必殺! 投剣! えい!」

 歩兵さんは剣を投げた。

「ギャアアアアアアー!」

 魔法使いは倒された。

「ああ~魔法使いだけに体力はないのね。アハッ!」

 ポーちゃんは魔法使いを理解した。 

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


ポーちゃん。

対戦数11戦11勝。

お金25円。


ステータス

体力(ヒットポイント)6

魔法力(マジックポイント)4

攻撃力6

守備力4

素早さ6

魔力4

運6


総合ポイントは36。


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。


「ああ~、そういうことか。」

 日が変わり何かに気がついた。

「ありがとうと笑顔で言っていれば何でも許される。それが万引き、殺人、銀行強盗でも。」

 編集者が求めていた無双は、そういう作品か。納得。もう終わりだけどね。アハッ!

「2月は28日までしかない。」

 うっかりしていた。1日5000字で2月30日に書き終える予定だったが、29日30日がない。現在38000字なので、1日6000字を書けば楽勝。今回のステータス貼り付け型(コピー貼り付け)はとても楽。直ぐに5万字に達成するだろう。何となく、そんな作品ばかりなのが理解できた。

「何でも自分でやってみないと分からないものである。」

 がんばるポー!


「お兄ちゃんの分までがんばるポー! いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃん第12戦。

「赤コウコウ!」

 赤コウモリが現れた。


赤コウモリ。

お金6円。

全ステータス6。

総合ポイントは42。


「コウコウ!」

 コウモリは火を吐いた。

「ギャアアアアアアー!」

 歩兵さんは2のダメージを受けた。

「空飛んでて、火まで吐くなんて反則だ! 卑怯者!」

 ポーちゃんは赤コウモリを非難する。

「そっちがその気なら! いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 歩兵さんは剣に火をつけ火の剣を完成させる。

「必殺! 投火剣!」

 歩兵さんは火の剣を投げつけた。

「ギャアアアアアアー!」

 赤コウモリを倒した。 

「だいたいはこれで倒せるわね。アハッ!」

 投火剣は誰も考え着かない恐ろしい必殺技であった。これもポーちゃんの幼い柔軟な発想力の賜物である。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


ポーちゃん。

対戦数12戦12勝。

お金31円。


ステータス

体力(ヒットポイント)6

魔法力(マジックポイント)4

攻撃力6

守備力6

素早さ6

魔力4

運6


総合ポイントは38。


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。


「なんとなく敵が強くなってきたな。ここいらでスライムとか赤スライムとかを大量に倒してレベル上げをしないとヤバイかも。」

 なんてったってポーちゃんの体力は、まだ6しかない。これは敵の攻撃を3発食らえば死んでしまうのだ。

「あれ? なんか違和感が?」

 お金は敵のレベルでたくさんもらえるのに。どうして経験値のステータスポイントは勝っても毎回2なんだろう? ポイントもお金と同じ仕様にした方がいいのかな? でもそうやって簡単に強くなるとインフレしちゃうからね。やっぱりやめておこう。


「ガンガンいくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃん、驚異の8連戦!

「スラスラ!」

「赤スラスラ!」

「コウコウ!」

「ゴーゴー!」

「スラスラ!」

「赤スラスラ!」

「コウコウ!」

「ゴーゴー!」

 とりあえず弱そうな敵とばかり戦う。魔法使いと赤コウモリは攻撃が強力なので避けた。

「でや!」

 の8連発!

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「今の時代、戦闘のオート機能が付いているのは常識。なければお客さんが去って行くだけよ。」


ポーちゃん。

対戦数20戦20勝。

お金51円。


ステータス

体力(ヒットポイント)16

魔法力(マジックポイント)4

攻撃力12

守備力6

素早さ6

魔力4

運6


総合ポイントは54。


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。


「おお! やっとステータスぽくなってきたわ。これ、話を進めるよりもレベルを上げる方が先なんじゃ。」

 ポーちゃんは良いことに気がついた。

「よし! ここから炎の10番勝負よ!」

 ポーちゃんは歩兵さんを強く成長していくことに喜びを感じ始めていた。


「ガンガンいくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃん、驚異の10連戦!

「スラスラ!」

「赤スラスラ!」

「コウコウ!」

「ゴーゴー!」

「マホマホ!」

「スラスラ!」

「赤スラスラ!」

「コウコウ!」

「ゴーゴー!」

「マホマホ!」

 今度は魔法使いは入れてみた。

「でや!」

 の10連発!

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「魔法使いの火の魔法も体力が高くなれば怖くない。何発でも受け止められるわ。アハッ!」

 そして手に入れたステータスポイントを均等割りで10になるように振り分ける。


ポーちゃん。

対戦数30戦30勝。

お金81円。


ステータス

体力(ヒットポイント)16

魔法力(マジックポイント)6

攻撃力12

守備力10

素早さ10

魔力10

運10


総合ポイントは74。(初期値14、獲得ポイント60。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。


「私はかなり強くなったと思う。赤コウモリで試してみよう。」

 ポーちゃんは赤コウモリと戦うことにした。

「コウコウ!」

 赤コウモリが現れた。


「ガンガンいくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 歩兵さんも気合十分。

「必殺! 投火剣!」 

 歩兵さんの攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 赤コウモリを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「あちゃ~楽勝だわ。私って強くなり過ぎた。アハッ!」

 赤コウモリの総合ポイントは42。それに対してポーちゃんの総合ポイントは72。ほぼ倍くらいポーちゃんの方が強いので勝利は当然といえば当然である。


ポーちゃん。

対戦数31戦31勝。

お金87円。


ステータス

体力(ヒットポイント)16

魔法力(マジックポイント)8

攻撃力12

守備力10

素早さ10

魔力10

運10


総合ポイントは76。(初期値14、獲得ポイント62。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。


「よし! 赤コウモリの次の奴にいってみよう!」

 ポーちゃんは調子に乗って先に進む。

「サソサソ!」

 サソリが現れた。


サソリ。

全ステータス7。

お金7円。

総合ポイント49。


「よく鑑定というスキルがあるけれども、相手の強さは肌身で実感するものよ!」

 ポーちゃんの生きざま。


「ガンガンいくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 歩兵さんも気合十分。

「必殺! 投火剣!」 

 歩兵さんの攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 サソリを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「あちゃ~、初期装備の剣が折れちゃった。」

 意外にサソリは硬かった。

「町に戻って武器を買い直さないと。」

 ポーちゃんはラダトムの街に戻ることにした。


ポーちゃん。

対戦数32戦32勝。

お金94円。


ステータス

体力(ヒットポイント)16

魔法力(マジックポイント)10

攻撃力12

守備力10

素早さ10

魔力10

運10


総合ポイントは78。(初期値14、獲得ポイント64。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。


「町にキター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ポーちゃんはラダトムの町にやって来た。

「武器屋はどこかしら?」

 武器屋を探すポーちゃん。

「あった! 武器屋さん! アハッ!」

 ポーちゃんは武器屋に向かう。


「大した武器は売ってないわね。竹竿や棍棒ではスライムすら倒せないわ。」

 初期装備の武器しか売っていなかった。

「これいいわね。リーサルウェポンみたいで。」

「お客様、電信柱は歩兵では装備できませんがよろしいですか?」

「いや、よろしくないでしょう。装備できないんだったら。」

 その通り。

「ちょっと待って!? 歩兵さんの初期装備の銅の剣が100円!? 私、94円しか持っていないんだけど!?」

「お客さん! 冷やかしなら帰ってくださいよ!」

 ポーちゃん最大のピンチ。

「か、買います! あれを3本下さい!」

「ナイフを3本ですね。毎度有り。アハッ!」

 商品を買うと武器屋のおやじの態度は180度変わる。ちなみにナイフは1本30円だった。この時点でポーちゃんファンに人はポーちゃんが

どんな攻撃をするのか想像がつくはず。


「疲れたポー・・・・・・。」

 ポーちゃんは初めての買い物に疲れた。

「どこかで休みやたい。あ、宿屋さん見つけた。」

 疲れたポーちゃんは宿屋に向かう。


「すいません。宿に泊まりたいんですが?」

「はい。1泊10円です。」

 宿屋にやって来たポーちゃん。

「え・・・・・・。私、4円しか持ってない。」

 ポーちゃんの所持金は4円。

「帰れ! 冷やかし! 警察を呼ぶぞ!」

「ギャアアアアアアー!」

 ポーちゃんは逃げ出した。

「外のモンスターより、町の中の人間の方が危険じゃない!? 魔物より人間を先に滅ぼした方がいいんじゃない?」

 ポーちゃんは人間の恐ろしさを思い知る。


「もう少し効率よくお金を稼がないと何にも買えないし、宿も止まれない。」

 町に行ったポーちゃんはお金の大切さを学んだ。

「こうなるとスライムとか弱くて簡単に倒せるけど、お金を持ってないから戦うだけ時間の無駄ね。次の段階として攻撃は厄介だけど、防御力が弱くて簡単に倒せる魔法使いと赤コウモリばかりと戦おう。サソリと戦うのは剣が買えてからね。」

 ポーちゃんは剣を買うためにお金を稼ぐことにした。


「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんはお金稼ぎの戦いに出る。

「マホマホ!」

「赤コウコウ!」

 ここからポーちゃんガンガン10連戦。


「私に武器を投げさせたら右に出る者はいない! 必殺! 投短剣! 3連発!」

 ポーちゃんは武器屋で買ったナイフを投げまくる。

「ギャアアアアアアー!」

 魔法使いや赤コウモリを次々と倒していく。

「ナイフにも火を宿せば。投火短剣ができるかしら? やってみよう!」

 好奇心旺盛なポーちゃん。

「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

「必殺! 投火短剣! 3連!」

 歩兵さんは火を宿した短剣を投げる。

「ギャアアアアアアー!」

 モンスターたちを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「きっと私の職業って、武器投士ね。」

 ポーちゃんは職業、武器投士に目覚めた。


ポーちゃん。

対戦数42戦42勝。

お金109円。


ステータス

体力(ヒットポイント)16

魔法力(マジックポイント)10

攻撃力12

守備力10

素早さ10

魔力20

運20


総合ポイントは98。(初期値14、獲得ポイント84。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。

火短剣。

投火短剣。


職業。

歩兵。

武器投士。


「これで100円はあるから銅の剣は買えるけど、銅の剣だとサソリの硬い甲羅で折られちゃう。銅より強い、鉄の剣が欲しいわね。でもお金が足らない。」

 鉄の剣は300円。ちなみに鋼の剣は1500円。

「まだまだお金を稼ぐしかない。がんばるポー!」

 ポーちゃんはは300円を貯めることを目標にした。


「後2日で7500字でコンテストノルマの5万字は達成。」

 楽勝。

「これを元に何か次の作品を書けるといいな。」

 アホなことばかり考えてるからな。


「そうだ! ナイフを買い増ししよう! それが私らしい! アハッ!」

 ポーちゃんは武器屋に行ってナイフを更に3本を90円で買い、所持しているナイフは6本になった。お金が19円になった。

「わ~い! 温かい布団って気持ちいい! よし! これからも疲れたら宿屋で寝るぞ!」

 ポーちゃんは10円を払い宿屋のフカフカの布団で眠った。とても気持ちよくて疲れが取れた。お金が9円になった。


「よし! ガンガンいくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 今からポーちゃん怒涛の8連戦が行われる。

「私に武器投士の特性があるのなら、ナイフ6本も自由に操れるはずだ。いけ! 我が分身たち!」

 ポーちゃんは魂をナイフに乗り移らせ構える。

「必殺! 投短剣! 6連! えい!」

 ポーちゃんは自由にナイフを操ることができるようになっていた。

「ギャアアアアアアー!」  

 安全第一のポーちゃんは魔法使いと赤コウモリを倒していく。まだ甲羅の硬い銅の剣が折られたサソリとは戦おうとはしないのだ。

「できる! できるぞ! 私には武器を投げる才能があるに違いない! いけ! ナイフたち!」

 ポーちゃんは自分の武器を投げる才能に覚醒した。

「ギャアアアアアアー!」

 モンスターたちを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「この調子なら、そのうち短剣から剣に変えても操れそうね。アハッ!」

 ポーちゃんの将来の夢は剣を複数投げることである。


ポーちゃん。

対戦数50戦50勝。

お金93円。


ステータス

体力(ヒットポイント)20

魔法力(マジックポイント)10

攻撃力14

守備力10

素早さ20

魔力20

運20


総合ポイントは114。(初期値14、獲得ポイント100。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。

火短剣。

投火短剣。

ナイフ投げ6連。


職業。

歩兵。

武器投士。


「やったー! 遂に総合ポイントも三桁いった! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。日々の努力が報われる瞬間だ。

「でもお金が貯まらない!? こうなったらカジノに行って大博打するしかない!」

 カジノへ向かうポーちゃん。

「ええー!? 入れないの!?」

「未成年はお断りです!」

 入り口で止められるポーちゃん。小学生はカジノには入れない。

「クソッ! ストレスが溜まる! こうなったらナイフを買い増してやる!」

 ストレス発散のためにナイフを買うポーちゃん。

「オヤジ! いつものナイフを3本くれ!」

「毎度有り。」

 ポーちゃんはナイフを3本買った。残りのお金は3円。これでは宿屋にも行けない。

「単純計算しよう。魔法使い1匹で5円が貰える。10人倒しても50円。ということは魔法使いを100人倒すと500円。」

 ポーちゃんは賢いのでお金の計算ができる。

「武器屋の銅の剣が100円。鉄の剣が300円。鋼の剣が1500円。・・・・・・どうせ買うなら鋼の剣ね。」

 ポーちゃんは鉄の剣に興味はなかった。

「ということは、魔法使いを300匹倒せば1500円が貯まる。イヒッ!」

 悪い笑顔を見せるポーちゃん。

「時間的概念をゴットカードゲームに組み込まれていないから、のんびりとスタート地点で最強にしてから前に進めるわ! アハッ!」

 今後のアップデートで時間的概念を入れなければいけないだろうか。ザラ場なのでそれも無理だな。

「もう強いんだから、もっと強い敵と戦えば楽にお金を稼げるのに・・・・・・。」

 武器屋のおやじは呆れていた。


「・・・・・・。」

 いつもインフレするのはこれが原因だ。極端なスキル、極端な強化、とにかく主人公が強くなりすぎてしまう。

「300匹ということはステータス・ポイントは600も入る。」

 いったいどんな子になっちゃうんだろう。ポーちゃんと歩兵さん。



「よし! ガンガンいくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 今からポーちゃん破滅の300連戦が行われる。

「私に武器投士の特性があるのなら、ナイフ9本も自由に操れるはずだ。いけ! 我がナイフたち!」

 ポーちゃんは魂をナイフに乗り移らせ構える。

「必殺! 投短剣! 9連! えい!」

 ポーちゃんは自由にナイフを操ることができるようになっていた。

「ギャアアアアアアー!」  

 安全第一のポーちゃんは魔法使いだけを倒していく。まだ甲羅の硬い銅の剣が折られたサソリとは戦おうとはしないのだ。

「できる! できるぞ! 私には武器を投げる才能があるに違いない! いけ! ナイフたち!」

 ポーちゃんは自分の武器を投げる才能に覚醒した。

「ギャアアアアアアー!」

 魔法使いを300人倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「おい、知ってるか? 魔法使いばかりを狙う殺し屋がいるんだってよ。」

「良かった。俺、スライムで。」

 魔物たちの間で魔法使い狩りとポーちゃんは噂されていた。


ポーちゃん。

対戦数350戦350勝。

お金1503円。


ステータス

体力(ヒットポイント)120

魔法力(マジックポイント)110

攻撃力114

守備力110

素早さ120

魔力120

運20


総合ポイントは714。(初期値14、獲得ポイント700。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。

火短剣。

投火短剣。

ナイフ投げ6連。


職業。

歩兵。

武器投士。


「あれ? 運に振るポイントがない。これでは私が持っていない子みたいだ。あと100ポイントだけ稼ごうかな。魔法使いで。」

 魔法使い狩りの暗殺者と呼ばれていることはポーちゃんは知らない。

「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃん不屈の50戦が始まる。

「必殺! 投火短剣! 9連! いけ! 私の子供たち!」

 いつの間にかポーちゃんは火の宿った短剣9本を自由自在に操れるようになっていた。

「ギャアアアアアアー!」

 魔法使い50匹は倒された。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「最近、魔法使いの出が悪くなったわね。もう倒し過ぎていなくなっちゃったのかしら?」

 はい。その通りです。


ポーちゃん。

対戦数400戦400勝。

お金2003円。


ステータス

体力(ヒットポイント)120

魔法力(マジックポイント)110

攻撃力114

守備力110

素早さ120

魔力120

運120


総合ポイントは814。(初期値14、獲得ポイント800。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。

火短剣。

投火短剣。

ナイフ投げ9連。

火ナイフ投げ9連。


職業。

歩兵。

武器投士。


「やったー! 鋼の剣を手に入れたぞ! これでサソリも一刀両断ね。アハッ!」

 ポーちゃんは武器屋で鋼の剣を買った。ポーちゃんのお金は503円になった。

「早速、サソリを試し切りしに行こうっと。」

 ポーちゃんサソリと出会える場所に向かう。


「でやあー!」

 ポーちゃんの攻撃力は114。サソリの防御力は7。ということはサソリのダメージは107ということになる。

「ギャアアアアアアー!」

 サソリを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「すごい! 鋼の剣! サソリを一撃で倒したわ! アハッ!」

 剣よりもポーちゃん自身が強くなりすぎているのであった。

「よし! 詰まる所まで新しい敵を倒していこう。」

 やっと先に進むポーちゃん。


「戦闘システムや育成システムは出来たので、後はストーリーをぶち込むだけ。」

 ポーちゃんには悪いが初の試みの完全なテストケースになっている。



ポーちゃん。

対戦数401戦401勝。

お金510円。


ステータス

体力(ヒットポイント)120

魔法力(マジックポイント)110

攻撃力116

守備力110

素早さ120

魔力120

運120


総合ポイントは816。(初期値14、獲得ポイント802。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。

火短剣。

投火短剣。

ナイフ投げ9連。

火ナイフ投げ9連。


職業。

歩兵。

武器投士。


「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 遂にポーちゃん8種類目の魔物と戦うことにする。

「ガイガイ!」

 ガイコツが現れた。


ガイコツ。

全ステータス8。

お金8円。

総合ポイント56。


「えい!」

 歩兵さんの攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 ガイコツを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「ガイコツ弱い~! それとも私が強くなり過ぎたのかな? アハッ!」

 はい、その通り。


ポーちゃん。

対戦数402戦402勝。

お金518円。


ステータス

体力(ヒットポイント)120

魔法力(マジックポイント)110

攻撃力118

守備力110

素早さ120

魔力120

運120


総合ポイントは818。(初期値14、獲得ポイント804。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。

火短剣。

投火短剣。

ナイフ投げ9連。

火ナイフ投げ9連。


職業。

歩兵。

武器投士。


「次いってみよう! いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんは先へ進む。

「メダメダ!」

 大きな目玉が現れた。


大きな目玉。

全ステータス9。

お金9円。

総合ポイント63。


「でい!」

 歩兵さんの攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 大きな目玉を倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「ガイコツ弱い~! それとも私が強くなり過ぎたのかな? アハッ!」

 はい、その通り。


ポーちゃん。

対戦数402戦402勝。

お金527円。


ステータス

体力(ヒットポイント)120

魔法力(マジックポイント)110

攻撃力120

守備力110

素早さ120

魔力120

運120


総合ポイントは818。(初期値14、獲得ポイント806。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。

火短剣。

投火短剣。

ナイフ投げ9連。

火ナイフ投げ9連。


職業。

歩兵。

武器投士。


「次いってみよう! いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんは進む。

「赤ゴーゴー!」

 赤ゴーストが現れた。


赤ゴースト。

全ステータス10。

お金10円。

総合ポイント70。


「ポーちゃんの総合ポイントは800を超えている。圧倒的なのよね。」


「でい!」

 歩兵さんの攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 赤ゴーストを倒した。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんは勝ち名乗りを上げる。

「勝者! ポーちゃん!」

 ポーちゃんは戦いに勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「ありがとう。アハッ!」

 ポーちゃんはステータスポイントとお金を手に入れた。 


「赤ゴーストも弱い!」

 はい、その通り。


ポーちゃん。

対戦数403戦403勝。

お金537円。


ステータス

体力(ヒットポイント)120

魔法力(マジックポイント)112

攻撃力120

守備力110

素早さ120

魔力120

運120


総合ポイントは818。(初期値14、獲得ポイント808。)


スキル。

投石。

投剣。

火剣。

投火剣。

火短剣。

投火短剣。

ナイフ投げ9連。

火ナイフ投げ9連。


職業。

歩兵。

武器投士。


「記念すべき10種類目のモンスターは倒したけれど。こうまでレベル差があると面白くないわね。モンスターを倒すのをやめて、対戦モードで一般人と戦おうかしら。」

 ポーちゃんは一度モンスター討伐モードをやめて、対人対戦モードに切り替えた。

「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 新たなポーちゃんの戦いが始まる。


「ポーちゃん 対 織田信長!」

 初めての対戦相手は織田信長さん。

「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんは戦闘準備OK。

「ポーちゃん! 勝たせてもらうよ!」

 織田信長というのはアカウント名なので、対戦相手は普通の人間です。

「これが俺のドラゴンだ!」

 織田信長のユニットはドラゴンだった。


ドラゴン。

総合ポイントは500。


「くらえ! ドラゴン・ファイア!」

 ドラゴンの攻撃。

「これぐらいの炎は大丈夫!」

 歩兵さんに命中するが、普段からナイフに火を宿してきたので、ドラゴンくらいの火の攻撃はへっちゃらになっていた。歩兵さんの火の耐久力が大幅に上がっていた。

「マジですか!?」

 マジです。

「今度はこっちの番だ! いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

「必殺! ドラゴンの皮剥!」

 ポーちゃんはナイフを9本操ってドラゴンの皮膚の皮を剥ぎ取っていく。

「そんなの有りか!?」

 ありです。インフレせずにアイデアで面白くドラゴンを倒していくポーちゃん。

「とどめだ! 必殺! 投火鋼剣!」

 歩兵さんはドラゴンに火を宿した鋼の剣を投げつけた。いつの間にか四文字熟語。

「ギャアアアアアアー!」

 ドラゴンは倒された。ちなみに普通のドラゴンは討伐モードなら30番目の強さである。決して弱くはないのだ。


「私って炎に耐性ができていたのか。知らなかった。」

 ポーちゃんは火の耐性を手に入れていた。


「でも、あれだね。対戦モードも討伐モードも、ただ戦うだけだから面白くない。やはりストーリーモードのストーリーが一番面白いのかな?」

 その通り。

「戦闘の流れと、育成システムはできた。ステータスを書くことによって文字数も稼げるので作者の創作する時間が確保できることは素晴らしい。」

 後はストーリーだけ。

「竜の探求で例えると、ラダトム城、ラダトム町、ポーの洞窟、サライ、ライラ、山岩の洞窟、血沼の洞窟、リトルダール、光のほこら、光の石、サライの墓、竜との戦い。メキコシ、ポーの印、ドラゴンラ、七色の虹のしずく、ドラゴン・キングの城。ぱっと見てこんな感じ。」

 書いてみるとストーリーを創作するって、意外と簡単。上記は場所の名前。そこから内容といっても、虹のしずくを手に入れるとか、ドラゴン・キングを倒すとか、簡単にストーリーってできる。

「升オーガみたいにストーリー、対戦、ストーリー、対戦を繰り返せばいいだけね。楽勝。アハッ!」

 これは野球でもサッカーでも同じ。RPGでも恋愛の恋話でも同じ。これの繰り返し。勉強もね。イヒッ!


「何かがあって、この何かがストーリーだ。」

 コナンの黒の組織探し。

 ドラゴンボールがおじいちゃんの形見探し。

 セーラームーンの月のプリンセス探し。

 ワンピースが海賊王になる夢。

 ケンシロウがユリアという女。

 聖闘士星矢がアテナという女。

 ポケモンは最強ポケモンマスターになる。

 毀滅は鬼を倒す。

 進撃は巨人を倒す。

「自分の夢よ欲望。」

 その全てが行動の動機。強くなるために努力する。

「ポーちゃんの夢はなに? 小学生の夢はなに?」

 アイドルになる夢?

 宿題を倒す? 勉強?

 イ・ビョンホンという男?

 おばあちゃんの形見探し?

 白の組織探し。

 最強のゴットカードマスターになる。

「こんなものかな?」

 考えたを変えると、無理に1つのテーマに拘らないで、毎回テーマを変えてローテーションさせれば飽きないで書き続けられるかな?


「トレーニングモード、戦闘だけモードの廃止。」

 ストーリーに準じてレベルや総合ポイントの上限を上げよう。そうしないと最初の町でポーちゃんは総合ポイント800を超えてしまって敵なし。面白くなくなった。

「ストーリーの進行具合で上限の解放にしよう。最初の町だと上限は50までしか上がらないとかにしよう。」


「ポーちゃん、勉強と戦う。」

「ポーちゃん、リンゴを探す。」

「ポーちゃん、アイドルになる夢。」

「ポーちゃん、いじめっ子を倒す。」

「ポーちゃん、最強のゴットカードマスターを目指す。」


 ポーちゃんは漫画やアニメなどの見たものに影響されやすい普通の女の子にしよう。

「とするとストーリーの題材に困らない。」


 ポーちゃん、竜の探求カードパックを売りつける。5枚150円で。目指せカード王。確かに面白いゲームがないから自分で作ろうというのは立派な動機付けにはなる。


「普通でいい。普通じゃないと一般大衆が分からないから。」

 ポーちゃんはどこにでもいる普通の女の子。兄の影響でゴットカードというカードゲームを始める。カードゲームで才能を発揮するポーちゃんの物語である。


「ポーちゃんの兄。竜騎士になる。」

 既にポーちゃん外伝の誕生である。カードゲームのタイトルを変えれば、いくらでもストーリーはできる。オリジナルでも、リスペクトでも。

「ストーリー、戦闘、ストーリー、戦闘。」

 何でもできるな。

「ガンダム? ロボットモノでもできるな。」

 人間をロボットに置き換えればいいだけだから。

「ポーちゃんのなりたいもの。超能力者? 魔法使い?」

 子供だと、その辺だな。

「違うな。なりたいものになる。ことに挑戦する子。」

 何でも興味津々の小学1年生の6才の女の子。

「私、○○のなりたい!」

「私、○○を探したい!」

「私、○○が好き!」

「私、○○を倒す!」

 ポーちゃん、自己中心的で我儘なサイコパスだな。

「あなたの願いを叶えます!」

 ポーちゃんは夢を叶える子。おお! 20万字書いて、やっとポーちゃんのコンセプトが決まったぞ! アハッ! これだけでも20万字も書いたかいがある。

「後は異世界ファンタジーと現代ファンタジー? 超能力を絡めて? カードゲームでバトル?」

 パイロットは超能力者のニュータイプからのポーちゃん。戦いは安全にカードゲーム。夢を叶えるカード。それがゴットカード。

「日常のカード・バトルは現代ファンタジー。イベントがストーリーモードの異世界ファンタジー。」


「残り8日か。ということは3月7日まで。」

 さすがにその期間で5万字や10万字は無理だ。

「チャレンジはできんね。5作目の。」

またコンテストのランキングを見てもお馴染みのメンツばかり。明らかに私の書きものはカクヨムとは世界が違うのだろう。ただネット小説投稿サイトって、どこも同じメンツなんだよね。そりゃあ、本が売れないわ。

「サラリーマン。」

 編集者はサラリーマン。自分の生活が懸かっているのにリスクは犯さない。お馴染みのメンツしか出版しないだろう。「あのヒット作に似ているから売れると思ったんですけどね。アハッ!」責任転嫁、二匹目のドジョウ狙い。それだけでお金を貰い続けられる。それがサラリーマンだ。

「悲観的にとらえるのもいい。それか笑って相手を見下すのもいい。」

 どちらの人間も幸せではないのだろう。

「この世の果て。」

 お金持ちになったら幸せになれると思っていた。だがお金を手に入れても人は幸せではなかった。夢と希望を失った人間は初めて気づく。お金を稼ぐことに意味がなかったと。


おしまい。


 佐藤ポーちゃん 兵士 影の剣士

 佐藤ポン太

 鈴木蒼 侍

 高橋泉 僧侶 リカバリー エクソシズム

 田中海

 伊藤縁

 渡辺朧

 山本楓

 中村築

 小林空

 加藤惠


宇宙人

 カゲカゲ


先生

 竜玉 竜


敵モンスター

 スライム

 赤スライム

 コウモリ

 ゴースト


兵士シリーズ

 歩兵

 騎士

 重装兵


アニマル系

 地獄の番犬ケロベロス

 猫又の猫ガール

 八咫烏

 烏天狗


呪文

 リカバリー 回復

 エクソシズム 除霊

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