三話 メイド少女はチーター少女
三話 メイド少女はチーター少女
なんでそんなに期待されてるのかと思ったら、どうやら私は天才だったらしい。
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現公爵家の当主、王族を除いてこの国で一番偉い人が私に期待している。
さらにまだ幼女だとは言え、あの傍若無人な悪役令嬢すらも私と話してみたいと……
なんか顔が緩んじゃいますね。
わかってる。
もちろんわかってる。
未来がある程度想像つく以上、これが決していいことではないどころか最悪な事態なのはわかってる。
でも、誰からも期待されてなかった私が……
いやー、神様ありがとうございます。
これテンプレ転生だったんですね。
あれでしょ、この手の物語ならざまぁも何もかも、主人公がチートで無双して終わりでしょ。
え? お母さま。
これから私のステータス確かめに行くんですか?
いきます、いきます。
いやー、あんまり目立ちたくないんだけどなぁー。
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ステータス
名前 イリス
種族 人間 (ホモ)
レベル 1
HP 40 才能D
MP 20 才能D
攻撃力 4 才能D
防御力 4 才能D
魔力 4 才能D
素早さ 4 才能D
スキル
なし
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あれ?
想像してたステータスと違うんだけど。
もっとスキルがバーッてあって……
っていうか、種族人間 (ホモ)ってどういうこと?
私前世も今世も女なんだけど。
え、女性同士の同性愛もホモっていうの?
……百歩譲ってそうだとしても、ステータスにかくなや。
誰にも何も言われなかったからよかったけど、よかったのか?
スキルがないのはまぁいいとして、才能がオールDって。
別に低いわけじゃないけど、高くもない。
ざ、平均って感じだ。
ステイタスの値はレベル、才能、種族、スキルで決まるらしいが、これは無双無理なのでは?
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「ねぇ、ぱぱ」
「なんだい? ケレス」
「あのこ、いつくるの?」
「うーん、メイド長に聞く限り体調は大丈夫そうらしいが……会いたいかい?」
「うん」
「彼女は私やこの空間に緊張したのかもしれないし、そうだな同い年のケレスだけなら緊張しないかもしれないな。今度二人だけであってみようか?」
「ほんとう?」
「もちろん」
「やったーー」
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