第16話 隊長やるぅ
誰かーー!
目をつぶった瞬間人が倒れる音が聞こえた。
「おい。何してるんだ」
リー様。よかった、戻ってきてくれたんだ。
相手の鳩尾にこぶしをあて一撃で男たちを倒していく。
キャーと周りにいた客が気付き始めて騒ぎになる。
狭い空間で取り囲んでいた4人の男を倒し終わり、最後に私をつかんでいる男の手をはたき、かなり強い力で腹のあたりをなぐりつけた。一撃で気絶できないようにわざと急所をはずし、もう一度なぐりつける。
店員が警備隊を呼ぶように指示をだしている。
客のひとりが気絶した男の顔みて
「こいつらここいらで女を襲っている奴らじゃねえか」
「にいちゃんやってしまえ!」
お客の声に店内はこちらの味方の雰囲気となった。
「やっぱり、虐待趣味あるじゃねえか」
数回なぐられたあと気絶する瞬間男はつぶやいた。
「ユナ、身動きがとれないから離れてくれないか」
え。しらないうちに私はリー様に抱き着いていた。
「ごめんなさい」
抱き着いていた手をはずすと膝に力が入らずへたりこんでしまった。
「大丈夫か!一人にした俺がわるかった」
リー様は顔をしかめた。
「隊長やるぅ」
リー様と一緒にでていった栗色の髪の青年が後ろから声をかけてきた。
「おい。ユアン見てないで俺の部屋から荷物をもってこい。目立ちすぎたここをでる」
「はいはい。もってきますよ」
へたりこんだユナを抱きかかえファンリーは店の外にでた。
「え!ええええ」
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