第4話 一休み

「ありがとう。本当に助かる」

 ファンリーはユナの手を両手でぎゅっとにぎる。

「いろんな所をまわって似た子を探すのに苦労したからなぁ。これでようやく一息つける」

 手を放しファンリーはぐっと背伸びをする。

「本当にいろいろ疲れたんだ。立て込んだ話は明日にしてとにかく休ませくれ」

 鎧を器用に外していき軽装になる。

「体を拭きましょうか?」

 ユナはファンリーに言葉をかけるた。

顔を真っ赤にして首を左右にふる。

「いいよ。いいよ。そんな事を求めてないから」

「あっ。でも、手ぬぐいと湯だけもらえるかな」

 ユナが部屋の外に声をかけて手ぬぐいと湯をもってきてもらいユナから受け取ると全身軽く拭き寝台に横になる。

「久しぶりの硬くない寝台だ。」

 ファンリーはふぁとあくびをするとすぐ寝てしまった。しばらくすると寝息が聞こえてきた。


 ぐぅ― ぐぅー


 ファンリーは深い眠りについた。

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