第2話〜解説

はい、またもや気持ち悪いお話でしたね。

このお話は、少し簡単すぎたかな?と思いますが、一応解説を入れておきます。


彼女は「俺」の事を本当に好きだったのは分かると思います。しかし、彼女は本当に冗談が通じないタイプの人間で、「俺」の「食べちゃいたいぐらい可愛い」を真に受けて、


メモにキッチンバサミを追加しました。ここはまだ良いのですが、普通のお肉ってハサミが血だらけになるほど、血って出ませんよね?


なら、彼女は何を切ったのでしょう?そして部屋中に臭う消毒液、マスク姿の彼女。


もうお分かりですよね、彼女は自分の唇を切り落としました。確実に、着実に、切っていくのはさぞかし怖くて痛いでしょうが、「俺」のあの言葉を信じて切り落としたのでしょう。


そりゃあ麻酔なんてないですから、血はダラダラと出ますし、傷口を消毒しなくてはなりません。この鉄臭くて、消毒液くさいのをどうするかというと、


カレーの香りで誤魔化そうとしました。まぁ「俺」は最後に気づいてしまったのですが。

しかし、「俺」は気づいていませんでしたねあの謎の具材について。


それはそれは、おぞましい隠し味の切り落とした唇を匂いの強いカレーに混ぜて「俺」の「食べちゃいたいぐらい可愛い」を実現させてしまいました。


唇がない事で、彼女は「俺」に嫌われたくないと思いマスクをつけたのでしょうね、黒いマスクを。黒って、赤が付着しても見にくいんです。


最終的に「俺」はもう人が作った物は一生食べないでしょうね。

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もう口もききたくない 坊主方央 @seka8810

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