第11話 気持ち

 真が来てからもう2分くらいはみんな黙っていた。

 そこで、葵が、

「もう… いいよね。」

 と、照れたような顔でつぶやいた。

 俺が《何を?》と思い、あの

(葵「はっきり言おうと思う。」)

 言葉を思い出した瞬間、

「私は…ま、真のことが、…好きなんだ!!!」

 遅かったか…。そう思いながら俺は手で頭を抱えた。

(なんで、なんでなんだ?)

 俺はもう……どうなる…葵の気持ちは変わりやしないよな。

 そう考えて頭を上げると、

 葵は照れて顔が真っ赤、真は意識を失っている?のか、真自体が固まってしまっていた。どうなっているのか。

 でも、やっぱり俺は…諦めない!!

 この時俺は、そう誓ったのだ。

 そのまま俺らは解散となった。

 △真

 俺はぼーっとしながら帰っていった。

 その時俺は、泣いていた。

 葵の告白にうれしいのか、それで聡のことをかわいそうに思っているのか。

 どんな気持ちなのだろう。

 そんな気持ちを抑えながら帰宅した。

「おかえりー。」

 いつものように居間の方から母親の声が聞こえる。

 ただ、俺は無視をしてしまった。

 泣いているところは見られたくない。

 泣いている声もわかるかもしれない。

『気持ち』とは、何なのか。


 聡と真が葵のことが好きだということが発覚!

 次からはどのようにラブコメが進んでいくのだろうか。


 つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

LOVE story ユー @ym206

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ