第9話 心臓の音

 その後俺は、葵に呼び出されて葵の家に向かった。

[ピーンポーン]

 葵が帰ってきてから結構インターホンを鳴らしたな。

 葵が出てきた。そこで葵は、

「上がって。」と言った。

 俺は葵の指示に従い、家の中に入った。久しぶりだと感じた。

 ついていくと、行ったことのない部屋だった。気になり、

「ここは?」と聞くと、

「昔は普段、使ってなかった部屋だったんだ。」

 と、返してきた。そう葵が言うと、続けて葵が、

「ちょっと来て。」と言いながら、部屋のドアを開けた。

「座って。」と葵が言った。その時の葵の顔は真剣そうだった。

 まず俺はそのまま座った。葵が話し始めた。

「この前、《真のことが好き》って言ったでしょ?」

 俺は、この後、葵がどのようなことを言うのかを考え、

 『心臓』のドキドキという『音』が止まらなかった。

 何を言われるのか。


 聡の『ドキドキ』の気持ちは分かったかな?

 次回はどのようなことを葵は言うのか。

 気になりますね。


 つづく

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