第6話 告白

[ピーンポーン]インターホンを鳴らしてから1分くらいすると、葵が出てきた。

「あのー、葵。何か心配なこととか悩み事とかある?」

 なんでそのようなことを聞かれたのかわからないような顔で

「別に何もないけど?」と返してきた。

 困ったことがないなら…と思いながら

「何か今考えてるっていうか、引っ越してきてからのことでなんかある?」

 と聞くと、

「実は…」

 と葵が言って少したった頃、

「実は、す、す、」

 俺はこの言葉に期待をしてしまっていた。りょ、両思いなのか?

「好きなんだ!」

 よっしゃ~、まじかー。と思った瞬間、

「真のことが。」

 この言葉を聞いた瞬間、俺は混乱していた。

「まほぉほのほとおらあするぅきりぃ?

(まこ とのこと が すき    ?!)」

 葵は真のことが好きと言ってすっきりしたような顔をしながら、俺の顔を伺い、

「それがどうかしたの?って、大丈夫?」と聞いてきた。


 葵は真のことが好きだったのだ。

 真はその思いを受け取ることができるのか。

 聡はその思いに負けず、葵を奪い取ることはできるのか?


 つづく

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