第11話 初めてのフランス料理

 樹里に引っ張られるままに校門の外に出た。

「どこに行くの?」

 まだ夢心地のような気分のままだった僕は意識がだんだんはっきりしてくる。

「お昼ご飯を食べに行こうよ」

「でも、紀夫と渡辺さんはどうするの?」

「あの2人なら大丈夫よ。行きましょう。予約してるんだから」

 予約って? 一体、どこにいくんだろう。

 樹里に引っ張られるようにして歩いて行く。国道に沿ってずっと歩いていたが、突然横道に入り、住宅街へと入った。

「ここよ」

 木製の重厚な感じのする扉の前で樹里が立ち止まった。

「ここ?」

 看板も何もない。普通に人の家だと言われてもなんの違和感もない扉だ。

「そう」

 たしかによく見ると、扉の横の壁に『Avec Plaisir』と書かれた小さなプレートが埋め込まれている。

「ドアを開けて」

 樹里に言われて、ドアを引いた。

 樹里が先に入る。

 中に入ると、すぐに小さなフロントがあり、蝶ネクタイをしたタキシード姿の50代半ばぐらいの男性スタッフが立っていた。

「お待ちしておりました……」

 ゴホゴホ。突然、樹里が咳き込んだ。

「……様。大丈夫ですか?」

 樹里の咳きで男性スタッフの声がはっきり聞こえない。

「ごめんなさい。大丈夫よ。なんか喉に引っかかったみたい」

「それならよろしいのですが。先日はお兄様にお越し頂きましてありがとうございます」

 男性スタッフが丁寧に頭を下げる。

「その時、兄が予約して帰ったと思うんですけど」

「はい。お二人と承っております。コートをお預かりいたします」

 樹里がコートを脱いで男性スタッフに渡す。

 コートの下はボルドーのニットにブラウンのスカートというお嬢様風コーデだ。

「お連れ様もコートをお預かりいたします」

 僕もコートを脱いだ。コートの下は白いワイシャツに濃紺のネクタイ、ポケットのところに校章が入った紺のブレザーに紺のスラックスという学校指定の制服。どこから見ても普通の高校生。大人っぽく見える樹里と並んだら姉弟にしか見えない。

「どうぞこちらに」

 男性スタッフは僕たちを店の奥へと案内する。樹里が先に立って歩く。

 店の中は隣のテーブルが見えないように両側を壁で隔てられた半個室になっている。

「こちらのテーブルでございます」

 僕と樹里は一番奥のテーブルに案内された。

 テーブルには、白いテーブルクロスが掛けられ、そのテーブルを挟んで部屋の入り口側と奥に2脚の椅子が置かれている。

 部屋の入り口で、樹里が立ち止まって、後ろ手で僕の右手を掴んで引っ張り、僕に小声で「こっちから行って」と言った。

 部屋に入ると樹里は入り口に近い椅子の左側に立った。先ほどの男性が樹里の後ろに立ち椅子を引く。

 樹里の指示どおり僕はテーブルの右側を回って奥にある椅子の左側に立つと、いつの間にか後ろに白のブラウスに蝶ネクタイをし、黒のベストを着て、黒いスラックスを穿いた若い女性スタッフが立っていて、椅子を引いてくれる。

 僕と樹里は同時に座った。

「お料理はお兄様からお伺いしておりますが、何かお嫌いなものはございますか?」

「特にありません」

 樹里が答える。僕も頷いた。

「承知いたしました」

 スタッフたちは部屋を出て行った。

 こういう高級そうなお店に来たことがない。凄く緊張して、顔が引きつっているのも自分でよく分かった。

 テーブルの中央にはお皿の上に布のようなものが花のように折られて置かれていてどう使うものかもよく分からない。

 そのお皿の横には何本ものフォークとナイフが並んでいる。これどこから使うんだ?

 さらに、左側には小さなお皿まで置いてある。

「隆司」

 樹里のほうに目を向ける。

「ここ、昼間でもドレスコードがあるのよ」

 樹里は喋りながら、皿の上の布を広げて半分に折り、膝の上に置いた。

 そうやって使うのかと思い、樹里の真似をして、布を膝の上に置く。

「ドレスコード?」

 なんか聞いたことあるなあ。なんだったっけ?

「男性はジャケット着用になってるの」

「だから制服で来いって言ったんだ」

「そうよ」

 たしかにジャケットは制服以外に持っていない。

 そんな話をしていると、さっきのスタッフたちが皿に入った料理を運んできた。

「まずは、前菜の野菜のテリーヌでございます」

 置かれた皿を見ると、四角くスライスされた肉のようなものに野菜が入っていた。

 樹里は下を向いて、ポシェットからティッシュを取り出して、唇を拭った。派手な赤色のルージュが取れ、本来のピンク色の唇が現れる。

 食べようと思うが、このたくさんのフォークとナイフの中からどれを使ったらいいか分からない。

 思い切って店の人に聞こうと顔を上げた。

「隆司、私の皿を見て。ソースで凄く綺麗な模様が描かれているよ」

 樹里の皿を見ると、ソースで模様が描かれている。

「すごく綺麗だね」

 樹里が一番外側のナイフとフォークを取るのが見えた。

 そうか。一番外側から使うのか。フォークとナイフを取り、テリーヌを食べる。すごく柔らかく、野菜と肉の旨みが溶け合い美味しい。

「生まれて初めて食べたけど、これ好きだ」

 僕は満面の笑みを浮かべる。

「そんなに喜んでくれたら連れて来た甲斐があるわ。ちょっとごめん」

 樹里がフォークとナイフを揃えて皿の上に置くと、椅子にナプキンを置いて立ち上がろうとするとスタッフがすぐ後ろに立ち、椅子を引く。

 樹里は僕をチラッと見て、椅子の左側に出て、部屋から出て行く。

 その間にスタッフが入ってきて僕と樹里の食べ終わった皿を片付けて行く。

 なんとなく樹里は僕が恥をかかないようにマナーを教えてくれているような気がする。

 樹里が戻ってくると、前菜の後に野菜のポタージュ、舌平目のムニエル、牛フィレ肉のロッシーニー風と続き、デザートはクリスマスということでブッシュ・ド・ノエルが出てきた。

 さらに、最後にコーヒーとチョコレートやマシュマロが出てくる。

「もうお腹いっぱいだ」

 どれも食べたことがない料理に僕は満足した。

「美味しかった?」

 樹里に聞かれ、僕は頷いた。

「凄く美味しかった。特に、フォアグラが美味しかった。聞いたことはあったけど、食べたことなかったんだ。全然臭みがなくて驚いたよ」

「安物は臭みがあるけど、ここのはいいフォアグラを使っているから臭みはほとんどないわ。そんなに喜んでくれてお兄ちゃんに奢らせた甲斐があったわ」

「どういうこと?」

 樹里のお兄さんには治療費をもらっている。これ以上何かしてもらうわけにはいかない。

「慰謝料よ。怪我をさせたんだから治療費だけじゃダメよねって言って、ここの代金を払わせたのよ。先払いしているからお金はいらないから」

「それって恐喝じゃないの?」

「大丈夫よ。お兄ちゃんにとってこれぐらいのお金は大したことないわ」

 樹里が笑った。まあ確かに樹里の言う通りかもしれないが、そこまでしてもらってはかえって悪いような気がする。

 だが、この店はかなり高そうだ。今の僕ではとても払えそうにもない。帰ってから父さんたちと相談しよう。

 僕と樹里はスタッフたちに見送られて店を出た。

 時計を見ると、もう3時を過ぎている。そろそろクリスマス祭も終わる時間だ。

「紀夫と渡辺さんはどうしたかな?」

「大丈夫よ。あの2人は、今頃手を繋いで仲良く帰ってるわよ。山崎君の前のカノジョも可愛いって感じだったから、きっと可愛い子が好きなのよ。真紀は性格はきついけど、顔は可愛いからきっと山崎君好みよ」

 樹里が自信満々で言う。たしかに紀夫は小学生の頃から可愛いと言われているアイドルが好きだったし、好きになる子も可愛いという感じの子ばっかりだった。

「でも、渡辺さんが紀夫のこと好きかどうか分からないじゃないか」

 渡辺さんは性格はともかく可愛いし、頭も良く、いつもテストでは学年で上位10位以内には入っている。どう見てもゴリラのような顔をした陸上だけが取り柄の紀夫を好きになるとは思えない。

「大丈夫よ。2年のときに、友だちに真紀が『山崎君のことが好き』みたいなことを言っていたのを聞いたことあるから」

 そうだったのか。それは知らなかった。

「でも、あの演技すごかったよ。てっきり、渡辺さんと仲が悪いと思ってたのに」

 あの渡辺さんにキスしようとした演技はすごかった。見ているこっちまでドキドキした。

「最初は演技のつもりだったけど、近くで見た真紀の顔があんまりにも可愛かったから、だんだん本気になってきて本当にキスしちゃおうかなんて思っちゃった」

 樹里が危ないことを言う。

「樹里。ひょっとして、レズ?」

「その気があることは否定しない」

 その割には女子に嫌われているけど。

「じゃあ、僕とはどういうつもりであんなことしたの?」

「どう思う?」

 じとーっとした目で僕を見る。

「……」

 僕には分からない。

「また、明日ね」

 いつのまにか樹里のマンションの前に来ていた。樹里は手を振ってマンションに入っていく。

 意地の悪い女だ。

 でも、樹里が好きだ。僕は自分の気持ちをはっきり自覚した。


 家に帰ると母さんが玄関で買い物に行こうとしていた。

「買物行くんだけど、夕飯は何しようかしら」

 樹里と食べたフランス料理でお腹いっぱいだ。

「夕ご飯はいらない」

「どうして?」

「お腹いっぱいなんだ」

「だから、どうして」

「石野さんとお昼にフランス料理を食べたから」

 今日は紀夫とクリスマス祭に行くと言って家を出た。樹里のことは一言も言っていない。

「フランス料理? どういうこと?」

「お兄さんに僕の怪我の慰謝料っていうことで出してもらったって言って、フランス料理を食べに連れて行ってくれたんだ」

「治療費をもらったのに。その上、フランス料理まで奢ってもらったの?」

「石野さんが治療費と慰謝料は別だからって」

 僕は樹里のせいにした。

「もう!! お弁当を作ってもらうわ、フランス料理を奢ってもらうわ。樹里ちゃんのところにお世話になりっぱなしじゃない。何かお礼をしないと」

 母さんが胸の前で腕組みをする。

「樹里ちゃん、冬休みの間はどうするのかしら? 実家に帰るのかしら?」

「さあ、聞いてない」

「もし、樹里ちゃんに予定がなかったら、うちに来てもらえば? 正月にひとりぼっちっていうのは可哀想だし、隆司と2人でデートじゃつまらないだろうし」

「あのねえー」

 親がそんなことを言うか。その言葉すごく傷つくんですけど。

「聞いといて。年越しそばも食べに来てって」

 抗議の声を封じ込めるように母さんは話を締めくくった。

「分かった。明日、聞いておくよ」

 母さんの言うことももっともだ。僕では樹里が喜ぶような気のきいたことはできないだろう。

 明日の終業式の帰りにでも聞いておこう。


 次の日学校へ行くと、紀夫が嬉しそうにしている。あれから渡辺さんと二人で回ったらしい。

「真紀と付き合うことになった」

 もう名前で呼んでいる。

「早いな。でも、お前、渡辺さんのこと気が強いから嫌いだって言ってなかったか?」

「そんなこと言ったかな? 最初は気が強くていやだなと思ったんだけど、喋ると意外と可愛いところもあるんだ。それに関西の大学を受けるらしいから遠距離にもならないし」

 紀夫がニヤケ顔になる。つい一昨日まで落ち込んでいたのが嘘のような顔だ。

「よかったな。これで持っているビデオの実践もできそうで」

「バカ。そんな大きな声で言うな。真紀に聞こえたらどうする」

 慌てて紀夫が僕の口を押さえる。

「私に聞こえたら何かまずいことがあるの?」

 いつのまにか渡辺さんが僕たちの横に立っていて、目を吊り上げている。

「いや、その……」

 紀夫が下を向く。さすがに渡辺さんにエロビデオの実践をしたいなんて言えないよな。

「渡辺さんに聞きたいことがあるんだ」

 僕は助け船を出してやる。

「珍しいわね。澤田くんが私に聞きたいことがあるなんて」

「樹里にプレゼントをしようと思うんだけど、何がいいかな?」

 母さんに何かお礼をしないと、と言われて、樹里に何かプレゼントをしようと思ったが、何をすれば喜んでくれるか分からない。

「そうね。アクセサリーが無難かな。でも、指輪は重いし、ネックレスも相当親しければ別だけど、なんか首輪を嵌められるみたいで、私はいやかな。ピアスあたりでいいんじゃない。樹里、ピアスの穴を開けてるから」

「そうなの?」

 樹里の耳を見たことはあるが全然気づかなかった。

「まったくどこ見てるのよ」

「なるほど。ありがとう」

 渡辺さんに聞いてよかったと思った。自分で考えてたら何を買っていたか分からない。

「おい。いつまで教室にいるんだ。早く体育館に行け。終業式が始まるぞ」

 担任の先生の大声がした。

 教室に残っていたクラスメイトが一斉に立ち上がって体育館へ向かう。


 終業式も終わり、今年最後の終礼も終わると、紀夫が振り返った。

「隆司、また来年な」

「ああ、来年」

 紀夫が手を振って立ち上がると、後ろから渡辺さんがやって来て紀夫の横に立った。

「帰ろう」

 渡辺さんが紀夫の腕に腕を絡めた。

 渡辺さんがこんな積極的な人だとは思わなかった。もっとツンと澄ました人だと思ってたんだけど……。

 紀夫と渡辺さんが教室を出て行くのと入れ違いに樹里が入ってきた。

「……」

 渡辺さんが樹里とすれ違う時に何か言っているのが見えた。

「うまくいったみたいね」

「そうみたいだね。渡辺さんはさっきなんて言ってたの?」

 樹里を見ると、ドキドキする。今までこんなことなかったのに。

「『ありがとう』って。どうしたの?  顔赤いわよ。熱でもあるの?」

「なんでもないよ。帰ろう」

 自分から腕を樹里に絡める。

「今日はいやに積極的ね。腕を組んでくるなんて」

 校門を出ると、樹里が揶揄うように言う。

「でも、樹里は渡辺さんのことをてっきり嫌いだと思っていたのに」

 あんなに言い合いして仲悪そうだったのに。

「2年生のとき、クラスで完全に浮いていたわたしのことを真紀はいろいろ気にかけてくれたんだけど、ここの暮らしにまだ慣れてなくて、どう対応していいか分からなくて無視したんだよね」

 渡辺さんは気は強いが、同性に対しては面倒見がいい。だから、女子には人気がある。

「ここの暮らしって?」

「この学校っていう意味よ」

 樹里が焦ったように言う。そういえば、樹里は転校生だった。

「悪いと思っていたんだけど。わたし、こんな性格だからなかなか言えなくて」

「だから、渡辺さんの恋の手助けをした?」

「まあそんなところね」

 樹里が照れたような顔になった。樹里は見かけによらずいいところがある。

「ところで、樹里は冬休みどうするの? 実家に帰るの?」

「帰らない。一人寂しく正月を迎えるわ。正月なのにカレシからなんのお誘いもないから」

 樹里は皮肉を言う。

「ゴホン。母さんが実家に帰らないなら正月はウチに来ないかって言ってるんだけど……。大晦日に年越しそばも食べに来てって」

 僕はわざとらしい咳払いをする。

「へ〜え。おばさんが……」

 樹里の目が細まっていく。いくら僕が鈍くても樹里の態度が何を意味するかは分かる。

「もちろん、僕も樹里に来て欲しいよ。樹里が嫌でなければ、お正月を一緒に過ごしたい」

「本当に?」

「当たり前だろう。樹里と一緒に初詣にも行きたいよ」

 樹里の振り袖姿を見たい。

「そんなに隆司が来て欲しいんなら行ってあげるわ。おばさんに言っといて」

「言っとくよ」

「楽しみだわ。何時に行ったらいい?」

「年越しそばは、夕食に食べるから6時ぐらいに来て」

「分かったわ」

「迎えに行こうか?」

「いいわ。隆司の家はこの間行って、分かったから一人で行けるわ」

「そう」

 樹里と過ごすお正月を想像しながら家に帰った。


 家に帰ると、母さんに樹里が年越しそばを食べに来ると言っていたことを伝えた。

「分かったわ。張り切って作るから」

 母さんが腕を曲げて力こぶを作るような格好をした。

「そうそう。明日から陽子叔母さんのお店の手伝いに行くから」

「陽子さんのところへ? どうして?」

 嫌いな父さんの妹の名前が出たので母さんの顔が渋くなる。

「叔母さん、年末で家のこともしないといけないのに、お店も忙しいらしいから、朝から夕方まで手伝いをすることにしたんだ」

 叔母さんの旦那さんはコンビニの店長をしていて、夜はアルバイトを雇っているが、朝からバイトの人が来るまでは叔母さんと旦那さんで切り盛りをしている。

「どうして陽子さんの所の手伝いをするの? そんな暇があるなら、家の手伝いをしなさい」

 母さんの機嫌は悪い。

「樹里にいろいろしてもらってるから、プレゼントをしようと思って、お小遣い稼ぎで叔母さんに頼んだんだ」

 毎月のお小遣いというのは貰っていない。必要なときにその都度母さんに言ってお金をもらっているので、余分なお金を持っていない。

 樹里が毎日お弁当を作ってくれたので、毎日もらう昼飯代が貯まっていたが、この間まとめて母さんに返したから、樹里にプレゼントを買うお金が無い。

 そこで、昨晩、子どもがいないので、小さいときから僕を可愛がってくれている叔母さんに電話して、アルバイトをしたいと言うと、旦那さんに頼んでくれ、雇ってくれることになった。

「仕方ないわね。いつまで行くの?」

 母さんが諦めたような顔になる。

「30日まで」

 大晦日には叔母さんもひと段落ついてお店に出れるから、30日まででいいと言われた。

「大晦日は家の手伝いをするのよ」

 母さんが渋々という感じで認めてくれた。

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