第14話足立さんと習慣

学校生活が少し、いや、大きく変わった



足立さん、、桜さんと皐月さんがやたらとからんできて


ぼっちで人と話さない学校生活でなくなった


男子からもちょくちょく話しかけられるようになった



嫌というわけではないけど、慣れても習慣が変わるとなんだか違和感のようなものを覚える



それと、ちょくちょく桜さんがうちに来るようになった


大抵バイト終わり


うちに泊まって朝学校へ一緒に行く



これは習慣になろうと、やはり慣れない


まあかと言って、無下に断る理由もないからなんとなく続いているのだけれど


クラスメイトも認識しているようで、段々と騒がれなくはなってきたけど


それでも1部の男子からは呪い殺されそうな目で見られたり、嘆く姿を多々見る



誤解だ、なんでもないんだ本当に




バイトが終わり桜さんが僕の家の最寄りの駅に来てうちに行って、動画を見たりごろごろして、ハルシオンを飲んで眠る。起きて学校へ行く。それだけ。


毎回朝ごはんをつくってもらうのが申し訳ないと思うくらい


当の本人は気を使うというより、当たり前の事のようにしてるから甘んじてしまってる



あとは、大抵来る時は皐月さんに言っているのか


「今日予定大丈夫?桜行くけどよろしくね。」と、桜さんが来る日はLINEのメッセージが入る



保護者みたいだな


なんて思う



バイト以外に予定なんて無いからバイトが終わって彼女がうちに来ることに問題はないからそのやり取りは二つ返事で了解と毎回同じ流れになる



少し気がかりなのが、周囲も分かってて僕の家に泊まりに来て登校する事、ほんとにいいのだろうか


僕なんかと関わってるって分かって


周りの反応を見てると桜さんは男子に何気に人気があるようで



いいのかなぁと複雑に思うところがある



まあ、余計な事を言ってもなんだし何も言わないけれど






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