第3話 巻き込まれ召喚3


 俺は時空間無限収納内に

予め入れて有った服のお陰で

ズブ濡れ状態から開放されていた

ゴーレム馬に乗りながら

寒風吹きすさぶ雪の大平原を北に向い

雪景色を存分に堪能していた

ゴーレム馬の出す結界スゲー!


礼司)「何か幸せだな

日本に居たら絶対に味わえ無い光景だ

まあともかく今からを如何に生きるかだ

まさにちょっと贅沢過ぎな

サバイバル生活だな」


神眼)『幸せを感じて貰えると

創造神様もお喜び戴けると思います』


礼司)『そうなんだ

まあ俺も14歳に若返り

こうして雪の荒野を楽しめるとは夢にも思わなかったよ

或る意味有り難う御座いますだな』


神眼)『レイジ様が若返った理由は

新たに得た力に順応し易い様にです

流石に行き成りの魔力100万等とかでは

古い肉体に負担が大き過ぎます

説明もせずに肉体改変をしたお詫びに

面影を残しつつも

顔面偏差値や肉体偏差値も変化しています

かなり良い方向に変化してしていますので

乞う御期待です』


礼司)『そうなんだ

それは鏡を見るのが楽しみだな』


この神眼鑑定は

俺が疑問に思った事に対し

答えてくれる能力と

改善する能力持ちみたい?


礼司)『ところで

今ガデイアと云う惑星に

いる事は理解したけどさ

俺はその惑星の何処に居るの?』


神眼)『現在地は

ガデイアの北半球に有る

レンラキア大陸北部の大魔境と呼ばれている巨大森林地帯に向っている所です』


どうやら俺の転移地点は

レンラキア大陸の東部の中央部の様だ

そしてバンテリア中央帝国が今回俺を拉致した拉致犯で

能力隠蔽のため無能力者と判断され

大魔境奥地に有る地竜の巨大営巣地に

転移させ殺そうと考えていたらしい

そこを慌てて今の地点に変更してくれたのが創造神様だった様だ

実行犯は聖ジャリスト教国から派遣されていた副枢機卿で

召喚の命令を下していた者は皇帝陛下と宰相

と云う事の様だ


神眼)『車に積んで有った食料関係は

全て収納に収まっています

此の世界で生きる為に

食料は重要なファクターを占めています』


礼司)『確かに食料品が最優先だ

流石は創造神様が与えてくれた神眼鑑定!

アドバイスが的確だな』


神眼)『他にも

魔導具化したプレハブ住宅や

移動用魔導馬橇等も有ります』


礼司)『プレハブ住宅?』


神眼)『災害用プレハブ住宅の上位版で

魔導具化されております

キッチン、バストイレも使用可能ですし

無限収納で持ち運びも出来ます』


礼司)『それは有り難い

身体が冷えたら嫌なので

今日の夕方早速召喚してみるよ』


更にゴーレム馬に乗り続ける事4時間

早速街道脇に

神眼お勧めの二階建の

プレハブ住宅を召喚する事にした

結構大きな二階建のプレハブ住宅で

大型ウッドデッキに二階ベランダ付

オマケにハウスキーパーの女性型ゴーレム2体付きだった

そして内部の一階は3LDKバストイレ

リビングも広く流行りのシーサイドまで

二階は6部屋とバストイレも有る


礼司)『これ最新型のプレハブ住宅だね

オマケにシーサイドとは画期的な造りだ』


それは新聞広告等で見た事が有る

各種カラーに進化したプレハブ住宅だ

それもドッキング式で拡げていける仕様

勿論10年使用で最低1m以上動かすタイプの純然たるプレハブ住宅だった

勿論此処は異世界なので移動させなくても

法的縛りは無い


礼司)『それもオプション付き捲りの特注仕様だな』


中に入ると玄関で靴を脱ぎ

スリッパに履き替えると云う嬉しい仕様だ

日本製だな

リビングに行くと薪ストーブに大型モニター

キッチンや食堂も広く贅沢仕様だ


礼司)『まさかテレビも見れるのか?』


神眼)『残念ですがそれは叶いません

大陸各国の観光案内や映像での説明

魔物、薬草、毒草、農産物の説明等のDVDです』


この世界について殆ど何も知らないので

それだけでも充分俺には有り難い

一階中央の廊下を抜け奥に行くと突き当りは

20畳程の医薬品製造室になっていた


礼司)『あのさ~

ハウスキーパーのゴーレムって

普通の人間に見えるんだけど?』


ハウスキーパーゴーレムは

メイド服姿の結構な美人さん達だった


神眼)『その様に創られておりますし

戦闘力は10000以上の

トリプルSランクとなっております

勿論戦闘力は冒険者ギルド参考値です』


神眼の説明では

冒険者ギルドの戦闘力ランクを参考にした

値らしいが

強いのか弱いのか迄はさっぱり分らん

とっ考えていたら見透かした様に

神眼が疑問に答えてくれた


神眼)『充分に強いので

御安心下さい』

完全に神眼は俺の心の声も聞こえいるのだと理解した

神眼の説明では

此の大陸に本来のSランクは

10人も居ないのだそうだ


礼司)『じゃっ!

メチャメチャ強いじゃないか!

やっぱ此処は結構危険な世界なんだな』


神眼)『それは御安心下さい

プレハブ住宅を中心に

結界が半径500mで張られております』


礼司)『ちょっと意味が違うけど

そうなんだ』


神眼)『明後日からは

戦闘レベルアップのため

魔物と戦って頂きますので

宜しくお願い致します』


どうやら俺は明後日から

魔物を討伐する事になるらしい

戦闘レベルアップの他にも

色々な能力をレベルアップさせるらしく

それがお金にもなるらしいのだ


神眼)『勿論

人間も殺して頂きますので』


礼司)『エッ!?

なんで?』


どうやら盗賊の隠れ家を襲い

人間の命も奪わないと駄目らしい

要は人の命を奪う事に馴れて欲しい様だ

それに盗賊の隠れ家には

囚われ奴隷として売られてしまう人達も大勢いるのだそうだ


礼司)『全く持って

酷い世界に来てしまったもんだな』


神眼)『之も運命と云う事で

御理解と受け入れをお願い致します』


礼司)『まあ〜そうだな

でもあのジジイ達だけは絶対に許さん

何か仕返しの方法を考えてくれ

も〜う死んだ方がマシと思う位のを頼む』


神眼)『それは面白そうです

長い年月理不尽と思ってしまう様な

苦しみを与える方法を考えてみましょう』

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